タイトルコード |
1000100966919 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
不揃いな身体でアフリカを生きる |
書名ヨミ |
フゾロイ ナ シンタイ デ アフリカ オ イキル |
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障害と物乞いの都市エスノグラフィ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
仲尾 友貴恵/著
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著者名ヨミ |
ナカオ ユキエ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
世界思想社
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出版年月 |
2022.3 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-7907-1769-0 |
ISBN |
4-7907-1769-0 |
数量 |
26,363p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
369.27
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件名 |
身体障害者
タンザニア
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注記 |
文献:p337〜356 |
内容紹介 |
福祉制度が実動しないタンザニアで、「ふつう」に働けない障害者たちは、いかに生計を立ててきたのか。障害学、都市下層研究、地域研究の枠組みを越え、植民地期から現在までの彼らの姿を追ったフィールドワークの精華。 |
著者紹介 |
1986年生まれ。京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻(社会学専修)博士課程修了。博士(文学)。国立民族学博物館外来研究員、京都文教大学非常勤講師。 |
目次タイトル |
序章 「当たり前」に目を向ける-現代アフリカ都市における不揃いな身体 |
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1 ダルエスサラームの風景 2 本書の目的と射程 3 障害学とアフリカ地域研究 4 間を埋めるために 5 本書の構成 |
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第一部 植民地主義と「障害者」の構築 |
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第1章 「障害者」と近代、世界 |
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1 世俗的・社会的カテゴリーとしての「障害者」をめぐる縦軸と横軸 2 アフリカにおける二つの概念システムー欠如と異質 3 タンザニアにおける「障害(者)」概念の混淆性 |
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第2章 イギリス領タンガニーカ行政にとっての「障害」概念 |
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1 王立アフリカ人部隊概論 2 傷痍軍人補償制度にみる「障害」 3 補償なき復員-イギリス領東・西・南部アフリカの事例から 4 傷痍退役兵対応にみる帝国内の建前と本音 |
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第3章 「肢体障害者」と「アルビノ」の出現 |
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1 「肢体障害者」概念=カテゴリーの構築史 2 「アルビノ」概念=カテゴリーの構築史 3 「欠損」への制度的意味付けの変遷-(ポスト)植民地構造における社会運動 |
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第二部 都市的生活-移住し、稼ぎ、人と繫がる |
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第4章 ダルエスサラームでの対人調査概要 |
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1 ダルエスサラームの環境 2 調査の内容と方法 3 調査協力者と筆者との関係 4 主な登場人物の経歴 |
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第5章 都市移住、家族関係、ケアへのアクセス |
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1 都市移住という死角-「ありふれた事例報告」と構造的説明の間へ 2 親族を介した移住 3 親族という手段 |
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第6章 親族に頼らない、頼れない移住 |
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1 「障害者」の「自立生活」をめぐる日本の「脱家族」研究の知見から 2 <脱家族>をめぐるタンザニアの制度的概要 3 移住に至る経緯 4 <脱家族>後の<家族>関係の変化 5 「親族を介さない移住もある」という「当たり前」を捉えるために |
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第7章 物乞いに支えられる家計と従事者の葛藤 |
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1 怠惰か勤勉か-顕在的「欠損」保有者による物乞いをめぐる言説 2 物乞いによる収入と支出-C家とA家の場合 3 物乞いは「仕事」か-従事者の振舞いと語りから 4 物乞いを取り巻く社会関係の広がり |
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第8章 他人を身内に-持続的関係を創る相互行為としての物乞い |
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1 着眼点-獲得物から獲得の過程へ 2 贈与と共存する挨拶・世間話、物乞側の印象操作 3 無礼への応対 4 「物乞い」という交渉 |
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終章 「彼ら」と「私たち」の境界はどこにあるか |
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1 親族というセイフティ・ネット、その外を切り開く都市民 2 物乞いを周縁化する規範 3 安定性と画一性、不確実性と自由-あるいは伏せられる身体と饒舌な身体 4 生活の論理と都市 |