タイトルコード |
1000100967909 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
減災・復興政策と社会的不平等 |
書名ヨミ |
ゲンサイ フッコウ セイサク ト シャカイテキ フビョウドウ |
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居住地選択機会の保障に向けて |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
田中 正人/著
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著者名ヨミ |
タナカ マサト |
出版地 |
東京 |
出版者 |
日本経済評論社
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出版年月 |
2022.2 |
本体価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-8188-2604-5 |
ISBN |
4-8188-2604-5 |
数量 |
7,364p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
369.3
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件名 |
災害予防
災害復興
居住福祉
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注記 |
文献:p331〜351 |
内容紹介 |
1919年の都市計画法公布以降に起きた自然災害をふりかえり、復興を支えた災害法制の成立経緯を概観。近年頻発する災害事例から社会的不平等が拡大する過程を検証し、居住地選択の自由と地域再生の両立する道を導き出す。 |
著者紹介 |
1969年京都市生まれ。追手門学院大学地域創造学部教授。博士(工学)。株式会社都市調査計画事務所所長。NPO法人リスクデザイン研究所理事長。 |
目次タイトル |
序章 災害リスクと社会的不平等 |
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1.発災・復興・減災のサイクルのもとで 2.対象とする主な災害事例 3.本書の構成 |
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第一部 減災・復興政策における不平等の構造 |
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第1章 減災・復興政策の特質と災害法制の推移 |
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1.日本の近代化と自然災害の一〇〇年 2.災害法制は何をめざしてきたか? 3.減災・復興政策の現在地 |
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第2章 居住の安定/不安定を分かつ構造 |
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1.減災・復興政策を構成する事業の成立と展開 2.「空間を作り変える」ための制度 3.「ハザードを避ける」ための制度 4.「住宅困窮者を救済する」ための制度 5.居住の安定化/不安定化 |
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第二部 「住宅困窮者を救済する」政策と不平等 |
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第3章 発災から数ケ月後の避難生活過程で何が起きたか? |
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1.発災時の人的被害はどのように偏るか? 2.避難生活における「防ぎえた災害死」 3.災害関連死の実態 4.災害関連死はなぜ止まらないのか? |
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第4章 数ケ月後から数年後の生活再建過程で何が起きたか? |
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1.過密から孤立へ-孤独死の実態 2.孤独死はなぜ止まらないのか? 3.肥大化する災害公営住宅の役割 4.居住地を選べない境遇へ |
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第三部 「空間を作り変える」政策と不平等 |
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第5章 強靱化した居住地に誰が住むのか? |
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1.復興土地区画整理事業導入の背景 2.元の居住地に住むことができるのは誰か? 3.事例一 神戸市長田区御菅西地区の場合 4.脆弱層への「追い出し」の構造 |
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第6章 元の居住地から何が消えたのか? |
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1.路地空間の意味 2.事例二 尼崎市築地地区の場合 3.事例三 福岡市西区玄界島の場合 4.どのような空間を残すべきだったのか? |
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第7章 耐震化・不燃化がもたらす居住のゆらぎ |
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1.現在の密集市街地につながる三つの契機 2.居住者の生活改善から国土の強靱化へ 3.事例四 神戸市垂水区東垂水地区の場合 4.脆弱層に対する緩慢な「追い出し」と「置き去り」 |
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第四部 「ハザードを避ける」政策と不平等 |
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第8章 誰が移転し、誰が原住地に残されたのか? |
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1.集団移転事業は何をめざしたか? 2.事例五 長岡市西谷地区の場合 3.集落の分離と融合の兆し |
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第9章 原住地からの「追い出し」を拒む人びとの行方 |
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1.東日本大震災復興政策の特質 2.災害危険区域と集団移転をめぐる三つの過誤 3.制度上の過誤がもたらした歪みは矯正できるか? 4.事例六 仙台市宮城野区蒲生北部地区の場合 5.事例七 宮城県山元町沿岸部の場合 6.脆弱層の「置き去り」と排除の構造 |
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第10章 「事前復興」は誰を救い、誰を取り残しているか? |
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1.東日本大震災以降の動向 2.事例八 和歌山県由良町の場合 3.事例九 和歌山県串本町の場合 4.災害リスクは不均等に再分配されていく |
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終章 減災・復興政策の転換 |
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1.滅災・復興政策はいかに社会格差の拡大を牽引してきたか? 2.居住地の何を変えずに残すのか? 3.不平等拡大サイクルを穿つ |