タイトルコード |
1000100257675 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
御津の浜松一言抄 |
書名ヨミ |
ミツ ノ ハママツ イチゴンショウ |
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『浜松中納言物語』を最終巻から読み解く |
叢書名 |
九州大学人文学叢書
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叢書番号 |
8 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
辛島 正雄/著
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著者名ヨミ |
カラシマ マサオ |
出版地 |
福岡 |
出版者 |
九州大学出版会
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出版年月 |
2015.3 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-7985-0150-5 |
ISBN |
4-7985-0150-5 |
数量 |
228,4p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.383
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件名 |
浜松中納言物語
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内容紹介 |
平安後期三大物語のひとつである「浜松中納言物語」。文献学的方法に基づく最終巻の本文読解により、先行注釈書が犯した誤読を鮮やかに解決し、従来の全体像理解に大きな変更を迫る。あらすじと人物相関図も収録。 |
著者紹介 |
1955年生まれ。山口県出身。九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退。九州大学大学院人文科学研究院教授。博士(文学)。著書に「中世王朝物語史論」など。 |
目次タイトル |
第一章 「むねいたきおもひ」考 |
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一 はじめに 二 問題の所在 三 「むねいたきおもひ」は誰の思いか 四 「むねいたきおもひ」の意味するもの |
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第二章 「むねいたきおもひ」の果て |
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一 はじめに 二 「かけてもおぼし寄らざりけるはづかしさ」 三 「今までこれにさぶらひける、不便にこそ」 四 「女君」とは誰か 五 「むねいたきおもひ」のゆくえ 六 「むねいたきおもひ」の果て 七 おわりに |
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第三章 交錯する「むねいたきおもひ」 |
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一 はじめに 二 「むねいたし」を遡る 三 雌伏する式部卿宮 四 「わろく聞こしめしつけられぬにこそはべらめ」 五 「うべこそはいそぎ立ちけれ」 六 「むねいたきおもひ」の応酬 七 おわりに |
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第四章 歌ことば「とこの浦」「にほの海」をめぐって |
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一 はじめに 二 「うべこそはいそぎ立ちけれ」 三 「にほの海のあまもかづきはせぬものを」 四 「ひとりしも明かさじと思ふとこの浦」 五 「別れにしわがふるさとのにほの海」 六 首尾照応するふたつのことば 七 おわりに |
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第五章 「おほよと」考 |
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一 問題の所在 二 「おほよと」存疑 三 『今とりかへばや』の「大淀ばかり」について 四 「おほよそ」から「おほよど」へ 五 「おほよど」説の背景 六 『御津の浜松』も「おほよど」である 七 おわりに |
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第六章 「さかしげに、思惟仏道とぞあるかし」考・ほか四題 |
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一 はじめに 二 「さかしげに、思惟仏道とぞあるかし」考 三 「夢うつつとも知られぬ心の乱れ」は誰の「心の乱れ」か 四 「憂きことと思ひ知る知る」の歌を詠んだのは誰か 五 おわりにかえて |
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第七章 「けぶりのさがのうれはしさ」追考 |
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一 「けぶりのさがのうれはしさ」存疑 二 「けぶりのさがのうれはしさ」の意味 三 「けぶりのさがのうれはしさ」の正解はすでに提示されていた |
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第八章 「人かた」「人こと」「ひとも」考 |
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一 問題の所在 二 「人かた」存疑 三 「人こと」は「ひとこと(一言)」である 四 「人かた」も「ひとこと(一言)」である 五 「このひとことにこそは。」で句点にはならない 六 「思ひうかれ〜心なれども」は補足説明である 七 「それ」が指すのは「このひとこと」である 八 「ひともこそ」は「ひとこと(一言)こそ」である 九 おわりに |
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第九章 「玉しゐのうちに心をまどはすべかりける契り」考 |
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一 問題の所在 二 「我(が)身の玉しゐのうちに、…」存疑 三 吉野姫君と「たましひ」 四 「心をまどはす」吉野姫君 五 「玉しゐ」は「玉しき」の誤りか |
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補説 最終巻校訂・解釈雑記 |
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付録 大摑み『御津の浜松』 |