タイトルコード |
1000100258325 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
食品公害と被害者救済 |
書名ヨミ |
ショクヒン コウガイ ト ヒガイシャ キュウサイ |
|
カネミ油症事件の被害と政策過程 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
宇田 和子/著
|
著者名ヨミ |
ウダ カズコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東信堂
|
出版年月 |
2015.2 |
本体価格 |
¥4600 |
ISBN |
978-4-7989-1287-5 |
ISBN |
4-7989-1287-5 |
数量 |
11,408p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
493.153
|
件名 |
カネミ油症事件
|
注記 |
文献:p281〜294 カネミ油症事件年表:p306〜398 |
内容紹介 |
現在も多くの被害者が苦しむ「カネミ油症問題」の経緯を詳細に検討し、不条理な結果をもたらした原因を鋭く追及するとともに、「食品公害」を独自の問題として認識することの必要性を指摘し、被害の救済策を提言する。 |
目次タイトル |
序論 |
|
1 問題の所在 2 本書の構成 3 調査の概要 |
|
第Ⅰ部 本研究の視点と事例の基礎的知識 |
|
第1章 食品公害問題の分析視点 |
|
1 食品公害研究の意義と欠落 2 従来の政策過程の分析視点 3 従来の被害経験の分析視点 4 食品公害問題の研究課題としての位置づけ |
|
第2章 食品公害という問題認識の必要性 |
|
1 「食品公害」の用語史 2 食品公害をめぐる二つの立場 3 油症問題に対する政策的認識 4 油症被害への政策的対処 5 「食品公害」の社会問題としての位置づけ |
|
第3章 油症をめぐる医学的・化学的知見の整理 |
|
1 病因物質と混入経路 2 油症の認定 3 診断基準外の油症被害 4 治療法研究の到達点 5 小括 |
|
第Ⅱ部 油症問題の歴史 |
|
第4章 なぜ油症が起きたのか |
|
1 ダーク油事件から油症の被害発覚まで 2 予兆の軽視、看過、無視 3 広義の前提条件 4 油症事件が起こるべく整えられた諸条件 5 小括 |
|
第5章 なぜ被害者は訴訟を取り下げたか |
|
1 政府、自治体、企業の動き 2 被害者の動き 3 訴訟の経過 4 政策過程と被害 |
|
第6章 なぜ被害者は沈黙したか |
|
1 問題の位置づけと分析概念 2 仮払金返還問題の発生から特例法成立まで 3 仮払金返還問題をめぐる「状況の定義」 4 仮払金返還問題の決着過程の示唆 |
|
第Ⅲ部 被害と政策過程に関する考察 |
|
第7章 救われる被害、救われない被害 |
|
1 森永ヒ素ミルク中毒の補償制度 2 現在の補償制度ができるまで 3 油症事件との共通点と差異 4 食品公害被害に対する現行制度および政策の限界 5 小括 |
|
第8章 2007年時点から見た油症の被害 |
|
1 油症被害の社会的特徴 2 油症の「病いの経験」 3 タブー化と告白 4 自分史の再構築 5 分かち合いの困難さ 6 小括 |
|
第9章 油症「認定制度」の特異性と欠陥 |
|
1 承認の形式への着目 2 油症被害の「認定」と「補償」の現状 3 「認定制度」と「補償制度」を支える構造的要因 4 被害に対する<法的承認>の必要性 |
|
第10章 食品公害の被害軽減政策の提言 |
|
1 被害を深刻化させた要因 2 看過の政策過程における「合理性」 3 食品公害被害を軽減するための政策提言 |
|
結論 |
|
謝辞 |
|
付属資料 |
|
1 本書と既発表論文の対応 2 調査一覧 3 カネミ油症事件年表(1881-2010) |