タイトルコード |
1000100869452 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アラブ近代思想家の専制批判 |
書名ヨミ |
アラブ キンダイ シソウカ ノ センセイ ヒハン |
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オリエンタリズムと<裏返しのオリエンタリズム>の間 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
岡崎 弘樹/著
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著者名ヨミ |
オカザキ ヒロキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2021.1 |
本体価格 |
¥8400 |
ISBN |
978-4-13-026169-2 |
ISBN |
4-13-026169-2 |
数量 |
7,289,82p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
313.6
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件名 |
専制政治
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注記 |
文献:巻末p69〜82 |
内容紹介 |
近代社会においてアラブ人知識人が「専制主義」をめぐりいかなる議論を繰り広げてきたかを考察。アラブ人が特定の歴史的文脈の中でどのような観念を獲得したかを追体験し、彼らが為しえたより客観的、普遍的な貢献を発見する。 |
著者紹介 |
1975年生まれ。パリ第3大学アラブ研究科博士課程修了。社会学博士。日本学術振興会特別研究員。京都大学、大阪大学ほか非常勤講師。専門はアラブ近代政治思想など。 |
目次タイトル |
序章 問題の所在 |
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一 『専制の性質』再考 二 二つのアプローチで強調される専制の「不可避性」 三 両アプローチへの反論 四 三つの視覚からみるナフダ第二世代の新たな専制批判 五 本書の構成 |
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第一部 「公正な専制者」からメカニズムの理解へ |
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第一章 独自性論の背景 |
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一 独自性論の背景 二 ズルムからイスティブダードへ 三 一八七〇年代以降の帝国主義と批判勢力のネットワーク |
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第二章 ムハンマド・アブドゥにおける二つの認識体系 |
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一 はじめに 二 ウラービー革命時代の専制批判 三 敗北から亡命時代 四 再び体制内改革派として 五 観念論と実体論の並存 |
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第三章 観念化する専制批判 |
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一 共通の努力、共通のつまづき 二 ジャマールッディーン・アフガーニーの専制批判 三 ハリール・ガーニムの専制批判 四 観念化する専制批判 |
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第四章 アディーブ・イスハークにおける自由と専制主義 |
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一 実践から理論へ 二 イスハークの政治的実践 三 イスハークにおける<政治的規範>としての自由 四 「抑圧のシステム」としての専制主義 五 帝国主義の中の専制権力 六 鏡としての<自由>と<専制> |
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第二部 専制システムの解体理論 |
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第五章 進化論的アプローチによるアラブの専制批判 |
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一 <共通の精神>からみるアラブの進化論受容 二 アラブ近代思想における進化論の受容と専制批判 三 改革実践のための進化論的アプローチ |
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第六章 アブドゥッラー・ナディームにおける<金持ちの専制>批判 |
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一 民衆の立場から 二 政治評論とフィクション 三 『笑いと泣き』における特権層批判 四 「狂信者」とのレッテルに抗して 五 中流意識と生産階級の視角 六 エリートの言語支配に抗して |
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第七章 『専制の性質』再考 |
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一 西欧の影響とアラブの共通精神 二 『専制の性質』の政治的背景 三 専制批判の理論的発展 四 自己批判から政治固有の論理へ |
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結論 ナフダ時代の専制批判から学ぶもの |
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一 二つの循環論的な閉域 二 民族主義、イスラーム主義、マルクス主義思想の閉塞性 三 オリエンタリズムと<裏返しのオリエンタリズム>の間 |