タイトルコード |
1000101025338 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ツベルクリン騒動 |
書名ヨミ |
ツベルクリン ソウドウ |
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明治日本の医と情報 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
月澤 美代子/著
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著者名ヨミ |
ツキサワ ミヨコ |
出版地 |
名古屋 |
出版者 |
名古屋大学出版会
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出版年月 |
2022.11 |
本体価格 |
¥6300 |
ISBN |
978-4-8158-1101-3 |
ISBN |
4-8158-1101-3 |
数量 |
12,462,27p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
490.21
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件名 |
医学-歴史
医療-日本
医学-雑誌
結核
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注記 |
「ツベルクリン騒動」関連略年表:p418〜421 文献:巻末p13〜27 |
内容紹介 |
「情報」と「ツベルクリン」を軸にした明治期日本の医学医療史。19世紀後半の多様な医療雑誌による「情報」の伝達・普及・切り分けに視点を据え、近代日本の医学・医療の風土が形成される転換期の実相を描く。 |
著者紹介 |
東京生まれ。東京農工大学大学院中退。順天堂大学医療看護学部非常勤講師。 |
目次タイトル |
序章 |
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1 近代医学の転換点としての「ツベルクリン」 2 グッド・クリニカル・ジャッジメントと医療技術評価 3 医学医療史から見た19世紀後半とは 4 明治維新と近代医学の導入 5 トップダウンとボトムアップ 6 明治期日本の医師数と80%の医師 7 19世紀欧米の医療情報誌 8 本書の構成 |
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第Ⅰ部 医療情報はどのように伝達されたか |
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第1章 明治日本における医療情報の導入・伝達・普及 |
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1 医療情報の4区分 2 一般情報と内部情報 3 一般情報(information)に関する研究史 4 内部情報(intelligence)に関する研究状況 |
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第2章 明治20年代日本の情報環境 |
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1 「環境」「ひと」「もの」 2 国際的な情報インフラの整備 3 日本国内での輸送環境 4 日本国内での「情報」を規制する法的な環境 5 情報発信地の東京一極集中 |
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第3章 日本語医療情報誌と「一般新聞」 |
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1 先行研究の検討 2 本書で主な検討対象とする医療情報誌の選考基準 3 本書で主な検討対象とする日刊紙 |
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第Ⅱ部 明治日本の「ツベルクリン騒動」 |
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第4章 「ツベルクリン騒動」とは何か |
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1 「ツベルクリン」とは何か 2 「ツベルクリン騒動」とは何か 3 先行研究の検討 4 臨床実験/病床実験と病名 |
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ステージ1:発端・開始 |
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第5章 日本の「ツベルクリン騒動」はどのように始まったのか |
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1 第10回ベルリン万国医学会でのコッホの発表 2 情報の導入・紹介 3 日本における「ツベルクリン騒動」の開始 4 さらなる拡大 5 『官報』と「一般新聞」における情報伝達 6 長与専斎『松香私志』の記述再考 |
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ステージ2:政府としての対応検討期 |
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第6章 帝大病院・内務省衛生試験所の「ツベルクリン」検証報告 |
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1 はじめに 2 緒方正規による建議と中央衛生会での論議 3 明治24年2月28日・中浜東一郎の演説 4 帝大病院での検証実験 5 内務省衛生試験所での検証実験と結果 6 結果はどのようなものとされたのか 7 スクリバ報告の結果は信頼できるものだったのか 8 まとめ |
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第7章 検証実験の「一般の人々」への伝達 |
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1 はじめに 2 『郵便報知新聞』掲載記事 3 『時事新報』での報道 4 『読売新聞』での報道 5 まとめ |
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ステージ3:日本全国への普及 |
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第8章 「特例法」と日本全国の医療施設での臨床実験 |
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1 はじめに 2 吉益東洞『結核新療古弗氏ツベルクリン使用便覧』 3 「特例法」の適用範囲と官・府県立病院での臨床実験 4 「特例法」に基づく「ツベルクリン」使用申請と認可/不認可 5 日本全国における「ツベルクリン臨床実験」報告 6 公的な内部報告書に残された臨床実験成績 7 「特例法」の廃止 8 まとめ |
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医療情報誌から視る「ツベルクリン騒動」 |
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第9章 学会誌から視る「ツベルクリン騒動」 |
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1 はじめに 2 『東京医学会雑誌』から視た「ツベルクリン騒動」 3 『順天堂医事研究会報告』から視た「ツベルクリン騒動」 |
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第10章 商業誌3誌における「ツベルクリン」情報掲載の推移 |
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1 はじめに 2 『中外医事新報』から視た「ツベルクリン騒動」 3 『東京医事新誌』から視た「ツベルクリン騒動」 4 『医事新聞』から視た「ツベルクリン騒動」 |
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第11章 5誌の比較検討から視えてくること |
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1 「医療情報」と「医療界の情報」と 2 「情報」収集力・伝達力・発信力 3 「情報」の切り分け 4 「ツベルクリン」臨床実験と「ツベルクリン騒動」の終息との関係 5 『大日本私立衛生会雑誌』における「ツベルクリン騒動」の終息 |
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第Ⅲ部 階層化されていく時代と医療情報誌 |
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北里柴三郎と伝染病研究所 |
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第12章 明治24年度大日本帝国予算案と内務省 |
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1 はじめに 2 明治24年度予算案審議 3 明治24年度内務省予算をめぐる攻防と長与専斎の辞任 4 北里の帰国 |
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第13章 「伝説」の再検討 |
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1 「伝説」のルーツ・その1 2 北里の留学と帝大医学士の派遣 3 「伝説」のルーツ・その2 4 帝大3医学士のドイツ派遣時のコッホの状況 5 「伝説」の背景 |
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第14章 審事機関としての伝染病研究所 |
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1 伝染病研究所の創設 2 国家衛生の審事機関としての伝染病研究所 3 香港派遣命令 4 ジフテリア血清療法 5 人材の育成 6 研究に使用される身体 7 「ツベルクリン」評価 |
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医療情報誌の階層化 |
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第15章 トップダウンとボトムアップ |
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1 はじめに 2 『細菌学雑誌』の創刊と医療情報誌の専門分化 3 国家医学という領域 4 日本医学会の創設と専門医学会 5 地方医学会の創設と官立医学校紀要の刊行 |
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第16章 医療情報誌マーケットの拡大と富士川游の模索 |
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1 はじめに 2 『中外医事新報』と富士川游の模索 3 啓発誌の隆盛 |
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第17章 明治20年代日本の医療情報誌と階層化 |
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1 医療情報誌の使命とは 2 「ツベルクリン騒動」後の各誌の配布数 3 階層化されていく医療情報誌 |
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終章 「ツベルクリン騒動」とは何だったのか |
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1 共存する「時間」と氾濫する「情報」 2 時間差のある地域 3 科学的医学とは 4 「ツベルクリン騒動」は、いかに語られてきたか 5 模索と模倣の時代 |