タイトルコード |
1000101242927 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
スピノザの観念説 |
書名ヨミ |
スピノザ ノ カンネンセツ |
叢書名 |
プリミエ・コレクション
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叢書番号 |
134 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
榮福 真穂/著
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著者名ヨミ |
エイフク マホ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
京都大学学術出版会
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出版年月 |
2025.3 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-8140-0580-2 |
ISBN |
4-8140-0580-2 |
数量 |
9,268p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
135.2
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個人件名 |
Spinoza Baruch de |
注記 |
文献:p254〜260 |
内容紹介 |
デカルトからスピノザに継承される観念説は、哲学史の中でも空白地帯とされ難解で知られる。観念の多様な側面に注目しながら、スピノザ独自の構想として、従来の認識論的な枠組みを超えた「観念の実在論」を提唱する。 |
著者紹介 |
宮崎県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。フローニンゲン大学哲学部哲学史学科客員研究員、日本学術振興会海外特別研究員。博士(文学)。 |
目次タイトル |
序論 |
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第一節 「イデア/観念」の歴史的変遷 第二節 観念説と観念論-「近世」という時代の特殊性 第三節 スピノザの観念説という空白地帯 第四節 本書の主題と構成 |
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第一部 「観念(idea)」概念史の中のスピノザ-ポスト・デカルトの観念説 |
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第一章 デカルトにおける観念の対象的事象性 |
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第一節 『省察』本文における観念の二面性 第二節 第三省察における観念の対象的事象性の役割 第三節 観念の対象的事象性と表象像 小括 |
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第二章 デカルトにおける観念の形相的事象性 |
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第一節 「形相(あるいは形相的)」の多義性 第二節 第三省察における観念の形相的事象性-神の存在証明の厳密性との関わり 第三節 観念の二つの事象性と因果性の問題 小括 『省察』の慎重な観念説 |
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第三章 デカルト以後の展開-近世的「観念」概念の成立におけるスピノザの特異性 |
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第一節 アルノー(1612-1694)およびマルブランシュ(1638-1715) 第二節 ロック(1632-1704) 小括 第三節 スピノザの観念説の特異性 |
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第二部 観念の存在-観念の二面性の継承から平行論の成立へ |
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第四章 スピノザにおける観念の二面性 |
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第一節 「観念の形相的有」の導入 第二節 「観念ないし対象的有」の導入 第三節 『エチカ』の認識論的地平 小括 |
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第五章 平行論と観念説 |
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第一節 平行論の諸相 第二節 『デカルトの哲学原理』から『知性改善論』へ 第三節 『短論文』の創造論における神の知性の役割 小括 |
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第六章 事物としての観念-観念の<能動性>と<事物性> |
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第一節 観念の能動性-デラ・ロッカの解釈 第二節 「観念=能動(作用)」説の反デカルト性? 第三節 観念の<能動性>と<事物性> 第四節 観念の<事物性>の射程 |
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第三部 観念と人間-神における平行論から人間の認識へ |
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第七章 「存在しない個物の観念」とは何か-『エチカ』第二部定理八再考 |
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第一節 「形相的本質」は何を意味するか 第二節 個物が「存在しない」とは何を意味するか 第三節 「存在しない個物の観念」は偽なる観念か 第四節 対象的有と観念の条件付きの互換性 小括 |
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第八章 『エチカ』における虚偽の観念と方法論の問題 |
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第一節 議論の前提-人間精神と観念との関係 第二節 楽観的認識論? 第三節 虚偽の契機-「表象」の導入 第四節 虚偽の解体と方法論の不在 第五節 スピノザの方法論 |
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結論 |