タイトルコード |
1000101038187 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
戦前日本の私娼・性風俗産業と大衆社会 |
書名ヨミ |
センゼン ニホン ノ シショウ セイフウゾク サンギョウ ト タイシュウ シャカイ |
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売買春・恋愛の近現代史 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
寺澤 優/著
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著者名ヨミ |
テラザワ ユウ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
有志舎
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出版年月 |
2022.12 |
本体価格 |
¥5000 |
ISBN |
978-4-908672-61-3 |
ISBN |
4-908672-61-3 |
数量 |
7,311,4p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
384.9
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件名 |
芸者
性風俗-歴史
風俗営業-歴史
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内容紹介 |
売春が合法とされていた時代に存在した違法な売春。それはなぜ存在し、人々はそこに何を求め、モダニズム下でどのように変容したのか。戦前日本の性風俗に関する意識とその構造を明らかにする。 |
著者紹介 |
立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。同大学衣笠総合研究機構専門研究員。立命館史資料センター調査研究員。博士(文学)。 |
目次タイトル |
序章 近代日本における私娼・性風俗研究の可能性 |
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1 問題関心と研究の目的 2 先行研究の傾向と問題の所在 3 本書の視角 4 全体の構成 |
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第1部 大正期の私娼と<準公娼制度>への編入 |
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第1章 大正芸妓の売買春と黙認問題 |
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はじめに 1 娼妓を凌ぐ芸妓の「密売淫」 2 常態化する「不見転」芸妓の背景 3 花街に群がる人々と混乱する花街組合 4 暴露される警視庁と花街の「醜聞」関係 おわりに |
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第2章 東京二大銘酒屋街形成と「私娼撲滅」の挫折 |
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はじめに 1 浅草十二階下の繁栄と「公娼になれない」酌婦 2 「撲滅策」の実施 3 再編された銘酒屋街の繁栄・準公娼へ 4 「醜聞」からの黙認体制の暴露 おわりに |
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補論1 戦前期の全国芸妓屋同盟会の設立と拡大 |
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第2部 身売り問題と花柳界遊びにみる<準公娼制度>の限界 |
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第3章 身売りと都市売買春産業がかかえる問題 |
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はじめに 1 分離される芸娼妓酌婦紹介業者とその困難 2 淘汰されない悪徳売買と「モグリ」依存 3 紹介業務における慢性的「上玉」不足 4 恐慌下に激増する「身売りできない」人々 おわりに |
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第4章 花柳界がうみだす花柳界弱者と廃娼論 |
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はじめに 1 「純潔」の学生時代と花柳界・美妓への耽溺 2 花柳界遊びの幻滅・悲哀 3 社会主義者としての矛盾と葛藤 4 決別宣言からの廃娼論 おわりに |
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補論2 大正期の「恋愛」論における「個」と人格 |
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第3部 「エロ・グロ・ナンセンス」時代の到来 |
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第5章 一九三〇年代のカフェーの性風俗化による「女郎屋ハカイ」 |
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はじめに 1 昭和恐慌時代の女性労働とカフェーの台頭 2 大阪式「エロ」の東京席巻 3 カフェー進出による花柳界の動揺 4 カフェー取締問題と公娼廃止論の高揚 |
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第6章 カフェーにおける性の「大衆」化が示すもの |
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はじめに 1 カフェーで売られる「擬似恋愛」 2 カフェーにおける労働 3 青年の性の苦悩と「籠の鳥」問題 4 社会派キリスト者のカフェー観 おわりに |
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第7章 ダンスホール閉鎖問題にみる戦時の性風俗・「自由恋愛」のゆくえ |
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はじめに 1 日本での社交ダンスの普及と自由すぎる「恋愛」への批判 2 ダンスホールの全国的調査と内務省警保局の方針決定 3 当局の問題認識 4 危険視されるダンスホールと共産党「エロ」班 おわりに |
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終章 売買春・性風俗を変容させるもの |
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1 本書を通して見えたもの 2 私娼研究の意義 3 むすびにかえて |