タイトルコード |
1000101049969 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
生成と統合の神学 |
書名ヨミ |
セイセイ ト トウゴウ ノ シンガク |
|
日本・山崎闇斎・世界思想 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
久保 隆司/著
|
著者名ヨミ |
クボ タカシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
春秋社
|
出版年月 |
2023.2 |
本体価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-393-32407-3 |
ISBN |
4-393-32407-3 |
数量 |
516p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
171.6
|
件名 |
垂加神道
|
個人件名 |
山崎 闇斎 |
内容紹介 |
江戸前期の著名な儒学者・宗教者である山崎闇斎。その「神儒兼学」思想を、心理学・文化人類学・現代哲学等を取り入れた学際的なアプローチで解明する。 |
著者紹介 |
奈良生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。同大學、早稲田大学などにて非常勤講師。臨床心理士/公認心理師。著書に「ソマティック心理学」など。 |
目次タイトル |
序章 闇斎思想の本質と意義に関する枠組み |
|
一 本書の動機と目的 二 本書の構成と主な方法論、または視点の概説 三 関連する先行研究の概観 |
|
第Ⅰ部<風土論> |
|
第1章 山崎闇斎の神学思想における基盤としての「共時性」の考察 |
|
はじめに 一 ライフサイクルにおける『大和小学』の位置づけ 二 『大和小学』の記述と「近い距離感」について 三 「近い距離」考察のための準備 四 二つの「共時性」と闇斎神学における検証 おわりに |
|
第2章 「山王」を母胎とする「神仏習合」形成と「統合的神学」展開 |
|
はじめに 一 「聖地」比叡山の「山王」的環境と「ミーム」概念の導入 二 「山王ミーム」の始原と形成 三 「山王ミーム」から「統合神学」への変異 四 「山王型」統合神学のイデオロギー化と山王ミームの終息 おわりに |
|
第3章 垂加神道と吉田神道との「遠い距離」について |
|
はじめに 一 山崎闇斎の求道的ライフサイクルの概観 二 山崎闇斎のライフサイクルと吉田神道への距離感 三 吉田神道への批判 四 垂加神道と吉田(吉川)神道との関係性 おわりに |
|
第Ⅱ部<身心論> |
|
第4章 闇斎神学における心身論的課題と比較思想的展開 |
|
はじめに 一 メルロ=ポンティの身体論と日本への影響の事例 二 近世初期の心身論の背景 三 「近世的」心身観の誕生と山崎闇斎の統合の道 四 闇斎の心身論の基盤的概念とアプローチ おわりに |
|
第5章 近世近代移行期における心身を基盤とした発達論的比較考察 |
|
はじめに 一 フランス哲学におけるビラン哲学とその構造的特徴 二 三つの発達区分と対応する学問的枠組み 三 心身論的領域の探求 四 超越論的領域の探求 おわりに |
|
第6章 「敬義内外」説と「神儒兼学」における闇斎神学の構造 |
|
はじめに 一 「敬義内外」説を巡る心身観の位相 二 「静坐」の概念と闇斎門下の受容 三 「静坐」の超越的体験の事例とその構造 四 「静坐」の限界と神道実践の導入による超克への探求 五 「神儒兼学」の成立と構造の仮説モデル おわりに |
|
第Ⅲ部<超越論> |
|
第7章 宗教思想家の内面的「葛藤」と「超克」プロセスの構造と解釈 |
|
一 問題と目的 二 方法 三 事例 四 考察 結論 |
|
第8章 井筒俊彦の「神秘哲学」導入による闇斎神学思想の再評価について |
|
はじめに 一 闇斎神学理解の「補助線」としての「神秘哲学」 二 闇斎神学における「神代巻」の構造論 三 神書「神代巻」の解釈学 おわりに |
|
第9章 井筒俊彦の啓示類型論から見る「心神との対話」構造と解釈 |
|
はじめに 一 「啓示」の類型論と共時論的観点 二 「中世神観念の変容」論と通時論的観点 三 「神観念の変容」と「心神との対話」との時間的問題 四 共時論的構造としての「対話型啓示」と「神人合一」 おわりに |
|
補章1 「永遠の哲学」と関連概念について |
|
はじめに 一 「永遠の哲学」の概観 二 闇斎思想理解のための補助線 三 「天人合一」と「天人唯一」との<あいだ> おわりに |
|
第四部<特論> |
|
特論1 山崎闇斎の神道神学思想と近世前期の朝幕関係の解釈について |
|
はじめに 一 分掌論と天上論の検討 二 大政委任論と闇斎神学における解釈 三 「天海神学」と対立軸としての「闇斎神学」 おわりに |
|
特論2 デカルト「理神-理性」と闇斎「心神-大和魂」概念の変容を概観する |
|
はじめに 一 「近世」と「グローバル・ヒストリー研究」と「グローバリゼーション」 二 第一次グローバル衝撃期と西洋における思想潮流 三 第一次グローバル期と日本における思想潮流 四 「近世」前期-第一次グローバル「対応」期 五 十八世紀前半-十九世紀前半の日本の状況 六 十八世紀後半-十九世紀前半と「理性」の状況 七 十九世紀後半-二〇世紀の状況 おわりに |
|
特論3 生成論と心身論と超越論の神学的統合への準備 |
|
はじめに 一 聖証者マクシモスの古代末期キリスト教神学 二 神化の原動力と器 三 グレゴリオス・パラマスの神化思想 四 人間神化の実際 おわりに |
|
特論4 道を開きし者・山崎闇斎が見た風景 |
|
はじめに 一 「猿田彦神」と「土金之伝」 二 五行論の成立と日本への影饗 三 闇斎神学における陰陽五行論の位置 四 闇斎の「伝」と「五行」変容プロセス おわりに |
|
補章2 統合・体系学としての近代「神学」の構想と構造の事例 |
|
はじめに 一 統合・体系学としてのティリッヒ神学の発達史と基本的特徴 二 統合・体系的神学における「神律」概念と思想的系譜 三 「無意識」-「象徴」-「元型」とシステム 四 「神律」と境界 おわりに |
|
終章 私たちに見える風景 |
|
はじめに 一 「風土論」領域への学問について 二 「身心論」領域への学問について 三 「超越論」領域への学問について おわりに |