タイトルコード |
1000101052916 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
泉鏡花の演劇 |
書名ヨミ |
イズミ キョウカ ノ エンゲキ |
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小説と戯曲が交差するところ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
鈴木 彩/著
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著者名ヨミ |
スズキ アヤ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
花鳥社
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出版年月 |
2023.1 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-909832-65-8 |
ISBN |
4-909832-65-8 |
数量 |
269p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
912.6
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個人件名 |
泉 鏡花 |
内容紹介 |
小説・戯曲の双方に携わった泉鏡花。原作が舞台化される時、新たにどのような物語が紡がれ、泉鏡花はそこにどう関与したかを分析するとともに、泉鏡花作品における上演という場の捉え方を解明する。 |
著者紹介 |
東京都出身。慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻後期博士課程単位取得退学。博士(文学、同大学)。愛知教育大学国語教育講座講師。 |
目次タイトル |
序論 |
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一 原作者にして、脚色者 二 “アダプテーション研究”と本書 三 戯曲形式のテクストから鏡花をみる意義 |
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第一部 作りかえる泉鏡花・作りかえられる泉鏡花 |
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*コラム1 「“語り”の視点」 |
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第一章 「かきぬき白鷺の一二節」の機能 |
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一 一人称・回想体小説の演劇化 二 小説「白鷺」は誰に、何を語るのか 三 原作を代替する試み 四 物語の統括者から、劇中人物へ 五 芸妓からの解放 |
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第二章 「南地心中」と「鳥笛」「公孫樹下」の人物描写 |
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一 視点人物「初阪もの」の消失 二 <執着する、人間ならざる女> 三 目に見えるもの/見えないもの 四 観客という視点 *コラム2 「「新派悲劇」と「鏡花物」」 |
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第三章 新派劇<婦系図>と原作テクスト |
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一 原作者による書き改め 二 意識される原作 三 引用される原作 四 お蔦の造形 五 主税の造形 |
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第四章 <瀧の白糸>上演史における「錦染瀧白糸」の位置 |
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一 「錦染瀧白糸」に対する従来の評価 二 「欣弥妹」の物語 三 新派劇<錦染瀧白糸>という文脈 四 「欣弥妹」から「撫子」への変化がもたらす影響 五 「錦染瀧白糸」「義血俠血」における白糸と欣弥の関係 |
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第五章 原作「日本橋」のその先へ |
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一 監修者としての泉鏡花 二 「戯曲日本橋」は理解しやすい作品になったか 三 怪異譚としての「日本橋」の可能性 四 イメージの拡散から限定へ 五 原作から新たな物語へ |
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第六章 伝説から「海神別荘」へ・「海神別荘」から歌劇へ |
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一 「海神別荘」の過去と未来 二 古典文学・伝説における人間の眼差し 三 陸と海の価値観、その融合 四 「愛」と「心」が導く共生 *コラム3 「現代の泉鏡花上演」 |
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第二部 演劇が上演される場と泉鏡花 |
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*コラム4 「再び“語り”の視点」 |
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第七章 読者から観客へ |
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一 「深沙大王」に包含された「水鶏の里」 二 読者には<見えない>領域 三 戯曲の<見えない>領域 *コラム5 「“演劇”を観る場」 |
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第八章 劇場空間と怪異 |
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一 「劇場」は私たちに何を見せるか 二 幕の裏に隠された異界 三 拙い芝居を観ることの意味 四 虚構が、虚構であることをやめる時 五 物語の消費者への問い |
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第九章 「紅玉」が描く「見立て」と「真似」の力学 |
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一 「わが国初の野外劇」として 二 二つの「自然」 三 「見立て」と「真似」の論理 四 人間にできること・観客と俳優にできること |
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第十章 反転する吉原の価値 |
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一 “幻想的戯曲”の系譜と「恋女房-吉原火事-」 二 「人」と「人」との対立 三 「魔もの」との対立 四 一つの対話と二つの物語 五 吉原が焼かれる理由 |