タイトルコード |
1000101055595 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
殉教の日本 |
書名ヨミ |
ジュンキョウ ノ ニホン |
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近世ヨーロッパにおける宣教のレトリック |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
小俣ラポー日登美/著
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著者名ヨミ |
オマタ ラポー ヒトミ |
著者名原綴 |
Omata Rappo Hitomi |
出版地 |
名古屋 |
出版者 |
名古屋大学出版会
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出版年月 |
2023.2 |
本体価格 |
¥8800 |
ISBN |
978-4-8158-1119-8 |
ISBN |
4-8158-1119-8 |
数量 |
5,404,188p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
198.221
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件名 |
キリシタン
キリスト教-伝道-歴史
殉教者
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注記 |
文献:巻末p15〜70 |
内容紹介 |
キリスト教文化にとって日本は殉教の聖地だった。長崎二十六殉教者の列福やその聖遺物の行方、多様な殉教伝・磔図像・残酷劇などを跡づけ、グローバルな宣教の中で日本のイメージがどのように成立・普及したのかを解明する。 |
著者紹介 |
パリ高等研究実習院(宗教学部門)およびフリブール大学文学部歴史学科(近世史部門)にて博士号取得。京都大学白眉センター/人文科学研究所白眉特定准教授。 |
目次タイトル |
序章 |
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第1章 複数の位相を持つ「殉教」 |
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古代教会における「殉教」概念の発生 殉教思想の日本への流入 絶対的悪を規定する迫害 力の逆転の思想としての殉教 十六〜十七世紀における「殉教」概念 西欧言語圏における殉教研究の方法論 日本語による「殉教」言及 殉教と歴史認識-宣教言説の受容と反発の狭間で 「殉教」という訳語の誕生 近代以降の「殉教」言説のゆくえ 殉教の様々な位相 |
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第2章 日本の殉教者の初めての聖性公認 |
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「聖人」を生む制度-「列聖」と「列福」 列福開始以前のフランシスコ会とイエズス会の対立 フランシスコ会の殉教顕彰の伝統 迫害での逃避について(De fuga in persecutione)-イエズス会宣教における初期の殉教観 列福過程の最初の段階-「情報と尋問の裁判」 二十六人中のイエズス会関係者 「信仰への憎しみ」の確認 日本のキリスト教徒からの列福嘆願書 慶長遣欧使節 列福過程の再開 教会裁判(一六二一〜二二年)における質問条項 長崎裁判 裁判をすっぽかす人たち イエズス会と殉教伝1-モレホン イエズス会と殉教伝2-マテウス・デ・コウロス メキシコ・プエブラにおける教会裁判 裁判記録と教皇庁裁判所 イエズス会と托鉢修道会の対立の政治問題化 列福 列福後の現象-信仰の盛り上がりと普及活動 クリストヴァン・フェレイラのフェイク・ニュース イエズス会と列福候補者 ベネディクト十四世と長崎二十六殉教者の特異性 |
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第3章 聖遺物 |
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日本で希求された聖遺物 信者の命がけの回収と聖遺物の意識的な破壊 キリシタン版における聖遺物 日本の文化的文脈における遺骸 日本に運ばれたヨーロッパの聖遺物 霊的な勢力圏を刻む聖遺物 聖遺物と勢力圏 「現地」産の新たな聖遺物の出現-ザビエルの聖遺物崇拝 聖遺物の集積地・マカオ ヨーロッパへ旅する聖遺物についての相反する資料 ヨーロッパにおける日本の聖遺物 ペドロ・バウティスタの2つの頭蓋骨 真正性と同時代性の間 殉教伝、絵画、演劇-広義の聖遺物入れ |
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第4章 日本の殉教者のイメージ形成 |
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列福以前の殉教者の図像化-フランシスコ会における磔刑と聖痕 フランシスコ会のプロセッション 列福前の図像の用い方 フランシスコ会による殉教絵画 イエズス会における磔刑図 日本の磔刑報告のプロテスタントへの影響 十字架のイメージと十字架への信仰 イエズス会の文化的文脈における磔刑 イエズス会における最初の日本殉教者の図像化 ニコラ・トリゴー『日本殉教史』における磔刑図 トリゴー『日本殉教史』図像群のヨーロッパ的文脈1-プロテスタント由来の殉教・拷問図 意図的に描かれる/描かれない日本の刑罰 トリゴー『日本殉教史』図像群のヨーロッパ的文脈2-古代の殉教図との関連 『日本殉教史』の拷問とガッローニオの古代殉教の考古学 列福以後のイエズス会の日本殉教者図像の変化 日本殉教者の磔刑図と聖アンデレ ゴルゴタの丘への同化 十字架から炎へ-殉教者を象徴するもの |
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第5章 舞台の上の日本 |
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日本の殉教の演劇化の嚆矢 托鉢修道会と殉教演劇 修道会演劇研究の資料的問題 イエズス会の劇場における日本の表象の嚆矢 イエズス会における日本殉教演劇の始まり 「カトリックの前線」地帯における日本殉教演劇 「日本殉教演劇の作品群」とドイツ語圏 イエズス会演劇における殉教-カタルシスと演劇的暴力 日本殉教演劇に見られる暴力とその文脈-『日本のキリスト教徒の闘い』とその周辺 「恐怖の劇場」と殉教の悲劇-殉教を見るということ イエズス会学校のバレエと殉教者-殉教場面の忌避1 フランスにおける日本関係のイエズス会学校演劇-殉教場面の忌避2 礼節とイエズス会の教育 舞台における死の表現の変遷-『ピリマロ』・『ブンゴ王キバヌス』・『テオカリス』 おわりに-イエズス会の演劇における日本をめぐる言説と象徴性のゆくえ |
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終章 |
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殉教という美徳の衰微 西欧と再び接続される日本 現代日本に継承された「殉教」概念の系譜 |