タイトルコード |
1000101060846 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
伝世洋剣水口レイピアの謎に挑む |
書名ヨミ |
デンセイ ヨウケン ミナクチ レイピア ノ ナゾ ニ イドム |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
小林 公治/編
|
著者名ヨミ |
コバヤシ コウジ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
中央公論美術出版
|
出版年月 |
2023.3 |
本体価格 |
¥5000 |
ISBN |
978-4-8055-0970-8 |
ISBN |
4-8055-0970-8 |
数量 |
379p 図版16p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
756.6
|
件名 |
刀剣
|
注記 |
文献:p365〜375 |
内容紹介 |
それは日本製の「洋剣」なのか? 滋賀県甲賀市の藤栄神社に伝わる一振の長剣、水口レイピア。美術史・理化学・文献史の研究者が多角的な視点から、東洋と西洋が交差した大航海時代に誕生した比類なき伝世品の実像に迫る。 |
著者紹介 |
東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻博士後期課程満期退学。東京文化財研究所特任研究員。 |
目次タイトル |
プロローグ 「水口レイピア」研究事始め |
|
(一)水口レイピアの存在と調査研究の経緯 (二)水口レイピアを研究する目的と意義 (三)本書の構成と担当 |
|
第一部 実像と伝世 |
|
第一章 藤栄神社に伝わる洋剣と加藤嘉明 |
|
はじめに (一)藤栄神社の刀剣二つ (二)加藤嘉明という人物 (三)加藤家の刀剣 おわりに |
|
第二章 十字形洋剣から「水口レイピア」へ |
|
(一)十字形洋剣の銃砲刀剣類登録(昭和二十年代) (二)水口町志編さん事業(昭和三十年代) (三)文化庁による文化財集中地区特別調査(昭和四十年代) (四)水口町立歴史民俗資料館への寄託(昭和五十年代から六十年代) (五)水口城資料館における展示以降(平成三年から現在まで) (六)水口レイピアの外観と特徴 |
|
第二部 調査と分析 |
|
第三章 柄と鐺様金具 |
|
(一)柄の素材とネジ留め構造の発見 (二)製作工人の推定 (三)CTデータによる柄部分の3D模型製作とその活用 |
|
第四章 剣身 |
|
(一)水口レイピアの剣身 (二)刃部幾何学文の謎 (三)剣身の柄への組み込み構造とその素材 |
|
第五章 鞘 |
|
(一)洋剣の漆塗鞘 (二)日本の鞘から見る水口レイピアの鞘 |
|
第六章 ヨーロッパ製レイピアと水口レイピア |
|
はじめに (一)ヨーロッパ製のレイピアとは (二)水口レイピアの記載 (三)検討 結論 |
|
第七章 水口レイピアはどのような手順で造られたのか |
|
(一)前提となる考え方 (二)剣身と柄との関係性 (三)十七世紀前半の日本におけるネジの位置 (四)剣身、鞘の製作工程と手順 (五)柄の製作手順と剣身への組み込み工程、柄製作者の推定 (六)製作者、全体工程を統括管理したのは誰なのか |
|
第三部 歴史 |
|
第八章 レイピアはいつ、どのように日本にもたらされたのか |
|
はじめに ヨーロッパ製レイピアはどうして日本人の手に渡ったのか (一)天正遣欧少年使節に贈られたヨーロッパの剣 (二)天正遣欧少年使節が持ち帰った長剣の行方 (三)スペインからもたらされたレイピア、描かれたレイピア、出土したレイピア (四)ノサ・セニョーラ・ダ・グラサ号(マードレ・デ・デウス号)事件 (五)一六〇九年(慶長十四)のスペイン船サン・フランシスコ号遭難を契機とするスペインと伊達政宗の関係 (六)「一 なんばん人の劔七腰」 (七)イギリス商館長リチャード・コックスが伝える日本国内でのレイピア (八)一六二〇年代末から三〇年代初めにかけてのオランダとの関係 (九)ポルトガル・スペイン側によるタイでの朱印船攻撃と日本人船員の連行に起因する外交関係修復の試み (十)暹羅(タイ)国からの剣の方物について おわりに |
|
第九章 加藤嘉明の人間関係 |
|
(一)加藤嘉明とその主君 (二)嘉明と同時代を生きた武将・公家 (三)伊予のキリシタンと嘉明 (四)嘉明の家族 (五)婚姻関係による縁戚 (六)本阿弥家とその周辺 (七)水口レイピア製作当時の背景 おわりに |
|
第十章 双頭鷲文様 |
|
はじめに (一)鷲および双頭鷲シンボルの長期的なあり様 (二)キリスト教帝国のシンボルとして (三)インドにおける双頭の鳥文様 まとめ |
|
エピローグ 水口レイピアが語る意味、残された謎 |
|
各章の総括 水口レイピアとは 本書の締めくくりにあたって |