タイトルコード |
1000101189295 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ブレグジットがイギリス議会主権に残したもの |
書名ヨミ |
ブレグジット ガ イギリス ギカイ シュケン ニ ノコシタ モノ |
|
勃興するコモン・ローの新潮流 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
加藤 紘捷/著
|
著者名ヨミ |
カトウ ヒロカツ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勁草書房
|
出版年月 |
2024.9 |
本体価格 |
¥7000 |
ISBN |
978-4-326-40441-4 |
ISBN |
4-326-40441-4 |
数量 |
9,325p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
323.33
|
件名 |
憲法-イギリス
ヨーロッパ連合
|
内容紹介 |
イギリスは2020年1月にブレグジットを決め、EU単一市場及び関税同盟から完全に離脱した。ブレグジットがイギリス憲法に何を残したか、何をもたらしたか、その意味を探る。 |
著者紹介 |
法学博士。駿河台大学名誉教授。著書に「概説イギリス憲法」など。 |
目次タイトル |
序章 |
|
Ⅰ イギリスの遅すぎたEC加盟 Ⅱ イギリスのEC加盟の困難-議会主権と二元論 Ⅲ 押し寄せる大陸からの潮汐 Ⅳ 先行判決におけるせめぎ合い Ⅴ 議会主権に対するコモン・ローの新潮流の登場 |
|
本書の構成 |
|
第1部 EUからのブレグジット |
|
第1章 イギリス憲法と2016年国民投票における“国民の残留拒否”の意味するところ |
|
Ⅰ 国民投票からEU条約50条に基づく脱退通告と2018年EU(脱退)法案の提出に至るまでの経緯 Ⅱ 2016年の国民投票における“国民のヴェト”の意味 Ⅲ ヒース政権、EC加盟時に国民投票の回避 Ⅳ ウェストミンスター・モデルの揺らぎ Ⅴ 史上初めてのウィルソン労働党政権による国民投票の実現 Ⅵ サッチャー首相の登場と保守党の欧州懐疑派の顕在化 Ⅶ キャメロン(保守党)政権の提案する国民投票の国民によるヴェト-1975年国民投票との比較 Ⅷ キャメロン首相による改革プランを振り返る |
|
第2章 ブレグジットとイギリス憲法-2017年ミラー事件の最高裁判決を中心に |
|
Ⅰ 本件提訴に至る経緯と背景 Ⅱ ミラー事件の高等法院合議法廷判決 Ⅲ ミラー事件の最高裁判決 Ⅳ 同事件最高裁判決の判例評釈 Ⅴ 同事件最高裁判決に見るレファレンダム(国民投票)の意味と議会主権 Ⅵ 同事件最高裁判決に見る国王大権の意味と議会主権 |
|
第3章 ブレグジット最後の関門-2019年第2ミラー事件から議会の離脱協定の承認まで |
|
Ⅰ ジョンソン首相による議会閉会措置に伴う「第2ミラー事件」 Ⅱ EU脱退に向けての最後の関門-2019年12月12日の総選挙 Ⅲ 司法権の独立とイギリスの新しい最高裁判所に触れて Ⅳ 新しい最高裁判所の組織と運用 Ⅴ 新しい最高裁判所の性格と意義 Ⅵ ブレグジットで演じた最高裁の役割 |
|
第2部 EC加盟と1972年欧州共同体法 |
|
第4章 イギリスのEC加盟とその背景 |
|
Ⅰ “シックス対セブン”のはざまで Ⅱ 議会における主権論争にどう対処したか Ⅲ EC加盟にあたりレファレンダムを斥ける Ⅳ イギリスにおける議会制定法の必要性 Ⅴ イギリスにおける二元論の厳格性 Ⅵ 二元論についてローマ条約とヨーロッパ人権条約との相違 |
|
第5章 議会主権の成立史とダイシー伝統 |
|
Ⅰ 議会主権の成立史 Ⅱ 議会主権の確立とダイシーのクラシカルな定義 Ⅲ 議会主権の意味-議会主権は“insular”か |
|
第6章 EC・EU法の直接適用性と優位性の原理の確立 |
|
Ⅰ 1963年ファンゲント・エン・ルース社事件に見るEC・EU法の性格-直接適用性の原則 Ⅱ コスタ対電力公社事件判決とEC・EU法の加盟国内法に対する優位性の確立 Ⅲ リスボン条約体制下でのEU法の優位性とEU基本権憲章 |
|
第3部 EU基本条約と国内法 |
|
第7章 ローマ条約の真の意味-条約と国内法の関係の中で |
|
Ⅰ EU基本条約-ローマ条約と5次にわたる改正 Ⅱ EUの現在の到達点となるリスボン条約 Ⅲ EU基本条約から派生したEU立法 Ⅳ EU法と国内法の関係 |
|
第8章 将来のイギリス議会制定法とEU法の関係 |
|
Ⅰ 立法権行使抑制論-政府側の見解 Ⅱ 学説に見る議会主権の制約論 Ⅲ 判例の動向-EU法との相剋 |
|
最終章 2011年EU法並びにジャクソン事件貴族院判決の傍論に見るコモン・ロー新潮流 |
|
Ⅰ ソバーン事件判決のインパクトと2011年EU法 Ⅱ ジャクソン事件判決とコモン・ローの新潮流に見る裁判官の傍論 Ⅲ コモン・ロー・ラディカリズムによる新潮流 |