タイトルコード |
1000101102058 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
フレーゲ・ルネサンス |
書名ヨミ |
フレーゲ ルネサンス |
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言語・論理・数学の哲学への招待 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
野本 和幸/著
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著者名ヨミ |
ノモト カズユキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2023.9 |
本体価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-13-010156-1 |
ISBN |
4-13-010156-1 |
数量 |
18,375p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
410.96
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件名 |
記号論理学
言語哲学
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個人件名 |
Frege Gottlob |
注記 |
文献:p357〜372 |
内容紹介 |
アリストテレス以来の論理学を刷新し、現代論理学の核心部分を構築、論理主義という数学の哲学・数学基礎論を提唱したフレーゲ。その発端と、全欧規模及びアメリカ新大陸での展開を、多様な後継者たちの貢献を通じて辿る。 |
著者紹介 |
東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科・西洋近世哲学史博士課程単位取得退学。文学博士。東京都立大学名誉教授・創価大学名誉教授。著書に「フレーゲ哲学の全貌」など。 |
目次タイトル |
序論 ゴットロープ・フレーゲ-現代の論理学/科学哲学への端緒 |
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コラム1 フレーゲの師アッベの紹介 |
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第1章 フレーゲ・ルネサンス-フレーゲ紹介と恩師アッベ |
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1 フレーゲ本人の紹介 2 フレーゲの講義風景・学会講演 3 ウィトゲンシュタインとの交流 4 恩師アッベの紹介 5 フレーゲの著作・論文 コラム2 アッベとツァイス コラム3 アッベと顕微鏡(Mikroskop) コラム4 アッベ・ツァイスのイエーナ大学援助 コラム5 アッベによるフレーゲ助成 |
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第2章 数えること,親子関係,ことばの諸相-フレーゲの論理・数学・言語の哲学への手引き |
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1 数えるとは? 2 『概念記法(BS)』第Ⅲ章,系列 3 『概念記法』の反響・評価 |
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第3章 フレーゲの基数論とパラドクス |
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1 個数を数える-『算術の基礎』(1884)の基数論 2 主著『算術の基本法則』(1893)とパラドクス(1902) コラム6 アッベとツァイス財団の設立 |
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第4章 言語哲学へ-意味論の原型 |
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1 文脈原理と合成原理 2 意味(Bedeutung,meaning)と意義(Sinn,sense),間接話法,知・信 3 指示詞,指標詞(indexicals)と広義の脈絡依存性 4 本来の,ないし実際の固有名論 5 虚構と意義 6 発話の力から行為遂行へ 7 比喩・陰影・色彩 8 宗教・倫理と哲学・論理学の研究との緊張-若干の実例 コラム7 アッベの社会政治的事業 |
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第5章 フレーゲの論理・数学・言語の哲学における文脈的アプローチ |
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1 判断優位の原則(1)(PJ):『概念記法(BS)』および関連論文における概念形成 2 判断優位の原則(2):『概念記法』第Ⅲ部における「概念記法-算術(BA)」 3 『算術の基礎(GLA)』における文脈原理とヒュームの原理(HP) 4 『算術の基本法則(GGA)』における基本法則(V) 5 ラテン文字と一般性再論 6 フレーゲ論理学の意味論における「一般化された文脈原理(GCP)」 7 命題的態度,間接的意味(意義(Sinn))および「真理保存的置換原理(SV)」 8 日常的固有名の意義(Sinn)と個人言語(idiolect)における話し手の意義(Sinn) 9 間接的文脈における日常的固有名 10 指示詞・指標詞の発話文脈への依存性抄 11 日常的固有名の意味の文脈内固定性 |
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第6章 現代の数学の哲学抄-その原型点描(デデキントからゲーデルまで) |
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1 デデキントの数論 2 フレーゲの論理主義とパラドクス 3 フレーゲの論理哲学の概要とその破綻 4 ラッセルのタイプ理論 5 フレーゲの論理・算術の哲学再訪 6 フレーゲの学説は維持しうるか |
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第7章 メタ数学へ-完全性・決定不能性 |
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1 完全性前史-フレーゲ,ポスト,ヒルベルト,ベルナイス 2 論理学とメタ数学(1917-1920) 3 ポスト完全性-命題論理の完全性 |
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第8章 真理と証明・明証性-フレーゲ,フッサール,ゲーデル,マーティン・レーフの論理と数学の哲学瞥見 |
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1 数学的直感-フッサールとゲーデル 2 フレーゲ瞥見 3 直感主義と真理・証明・明証性-マーティン・レーフ 付論 算術の有限な構成可能性について |
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第9章 論理と形而上学 |
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1 ゴットロープ・フレーゲの存在論 2 意義(Sinn)と意味(Bedeutung) 3 存在論的関与の規準 4 標準的古典論理学に見合う世界W1 5 非標準的論理学の世界W2とW3 6 おわりに |
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第10章 可能世界意味論と多世界,そして形而上学 |
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1 多世界/ないし分岐宇宙とライプニッツの可能世界論 2 可能世界意味論と形而上学 3 貫世界同定 4 直接指示理論と個体把握 5 自然種と自然種名 6 本質主義 7 おわりに |
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第11章 言語・論理・数学と世界記述 |
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1 日常言語の論理と世界 2 論理学と世界 3 数学と世界記述 |
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第12章 フレーゲ論理哲学的探究の全体的構成とメタ理論の可能性-《認識論的》位相に留意しつつ |
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1 フレーゲ「論理主義」の《認識論的》位相 2 フレーゲの哲学探究の全体的構成瞥見 3 フレーゲ的メタ理論・意味論の可能性 |
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付録1 日本におけるフレーゲ・ラッセル-論理・言語・数学の哲学 |
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1 1915-1945 2 1945-1959 3 1960-1970 4 1971-1985 5 1986-2007 付記 海外からの反響 |
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付録2 フレーゲ書簡集解題 |
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1 フレーゲ・フッサール往復書簡(1891-1906) 2 リープマン宛のフレーゲ書簡(1900) 3 フレーゲ・ラッセル往復書簡(1902-1912) 4 フレーゲ・ジャーデイン往復書簡(1902-1914) 5 フレーゲ・ディンクラー往復書簡(1910-1920) 6 ウィトゲンシュタイン宛のフレーゲ書簡(1914-1920) コラム8 いわゆる「フレーゲの日記」から(1924年3月10日-5月9日) 7 同僚の評価と往復書簡 8 フレーゲの講義風景-学生たちの回想 コラム9 フレーゲの講義一覧:パラドクス発見以降の講義(1903-1918) |
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付録3 1970年代のアメリカ哲学界瞥見 |
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付録4 日本科学哲学会50周年の回顧-個人的な想起から |
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1 1960年代の京都 2 日本科学哲学会会員諸氏の活躍-初期からの点描 3 石本基金について |
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付録5 コンスタンツ・オックスフォード滞在記 |
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1 アメリカからドイツへ 2 コンスタンツ到着 3 オックスフォードへ 4 北オックスフォードに住んで 5 チュートリアルと講義 6 休暇 7 コンスタンツに戻って 8 ウィーン-プラハ-ゲッティンゲン 9 アルプス行 10 おわりに |
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付録6 大江晁先生を偲んで |