タイトルコード |
1000100871188 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
鳥獣戯画を読む |
書名ヨミ |
チョウジュウ ギガ オ ヨム |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
伊藤 大輔/著
|
著者名ヨミ |
イトウ ダイスケ |
出版地 |
名古屋 |
出版者 |
名古屋大学出版会
|
出版年月 |
2021.2 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-8158-1012-2 |
ISBN |
4-8158-1012-2 |
数量 |
9,330,10p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
721.2
|
件名 |
鳥獣人物戯画
|
内容紹介 |
なぜ動物が擬人化されたのか。流動する画面はどのように連環しているのか。中世日本の芸能、王権、美意識にもとづく分析と、動物と人間のシームレスな関係についての考察により、謎多き国宝絵巻「鳥獣戯画」全四巻を読み解く。 |
著者紹介 |
1968年横浜市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。名古屋大学大学院人文学研究科教授。博士(文学)。著書に「肖像画の時代」など。 |
目次タイトル |
第一章 「鳥獣戯画」甲巻の復原 |
|
第二章 「鳥獣戯画」甲巻研究史の再検討 |
|
一 「鳥獣戯画」という謎の本体 二 研究動向の分析 三 研究史的反省 |
|
第三章 流動するテクストとしての「鳥獣戯画」甲巻 |
|
一 連歌との類縁性 二 連歌の式目 三 賦物について |
|
第四章 「鳥獣戯画」の成立と連歌史 |
|
一 短連歌 二 鎖連歌 三 長連歌 |
|
第五章 有心無心連歌の隆盛と「鳥獣戯画」甲巻 |
|
一 有心無心連歌 二 賦物としての遊芸 三 有心無心連歌と雅俗の両義性 四 画風と主題における雅俗の両義性 |
|
第六章 「鳥獣戯画」甲巻と王権 |
|
一 王権の両義性 二 後鳥羽院の芸能と「鳥獣戯画」甲巻 三 実制作年代と成立の場の検討 |
|
第七章 「鳥獣戯画」甲巻の美意識 |
|
一 風流の精神 二 平安末期の二つの美意識 三 「鳥獣戯画」甲巻と過差禁制 四 物合の場で培われる美意識 五 物合の場を超えて広がる美意識 |
|
第八章 「鳥獣戯画」甲巻の歴史的文脈 |
|
一 中心と周縁の観点 二 文化的価値体系の非対称性と院政的価値の台頭 三 連歌テクストとして読み解く試み |
|
第九章 「鳥獣戯画」乙巻の考察 |
|
一 研究史 二 甲巻と乙巻の連携 三 乙巻の読解 |
|
第十章 「鳥獣戯画」丙巻の考察 |
|
一 先行研究の検討 二 丙巻・人物戯画の造形的特色 三 丙巻・動物戯画の造形的特色 四 丙巻と嗚呼絵 五 丙巻・人物戯画と動物戯画の関係 |
|
第十一章 「鳥獣戯画」丁巻の考察 |
|
一 丁巻の場面配列と戯画表現の特徴 二 似絵風官人付加の可能性 三 付加の時期 四 筆線形式の効果 五 文人画的価値観との類縁性 六 似絵と文人画的価値観 |
|
第十二章 「鳥獣戯画」とマンガ・アニメ |
|
一 絵巻物起源説 二 絵巻物起源説批判 三 キャラクター形成の相違 四 ポストモダン的な性質の共通性 五 「鳥獣戯画」の受容とポストモダン 六 超歴史的なつながり |
|
終章 「鳥獣戯画」四つの巻 |
|
補論 動物と人間のシームレスな関係 |
|
一 西洋における動物と人間の哲学 二 日本における動物観 三 人文学における位置づけ |