タイトルコード |
1000100697452 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
囚人と狂気 |
書名ヨミ |
シュウジン ト キョウキ |
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一九世紀フランスの監獄・文学・社会 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
梅澤 礼/著
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著者名ヨミ |
ウメザワ アヤ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
法政大学出版局
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出版年月 |
2019.3 |
本体価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-588-37605-4 |
ISBN |
4-588-37605-4 |
数量 |
10,267,39,2p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
326.935
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件名 |
刑務所-歴史
フランス文学-歴史
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内容紹介 |
一九世紀フランスにおける理想の監獄とその挫折をめぐって、新聞や学術論文、議事録、回想録や文学作品に表れた多様な論争的言説を掘り起こし、独房で精神を病んだ囚人が<非理性>や植民地へと追放されてゆく過程をたどる。 |
著者紹介 |
1979年生まれ。パリ第1大学博士課程修了。富山大学准教授。専門は、近代の文学と犯罪学。 |
目次タイトル |
序章 |
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1 監獄法案 2 監獄をめぐる研究 3 監獄をめぐる表象 4 本書の構成 |
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第一部 「狂った囚人」 |
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第一章 一八二〇年代 |
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1 概史 2 欠如した存在としての囚人と足し算型の処遇 3 囚人のための図書コンクール 4 博愛主義 5 悪臭と悪徳 |
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第二章 一八三〇年代 |
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1 概史 2 博愛主義の名残 3 トックヴィルとリュカ 4 快適な監獄 5 博愛主義批判と厳罰化 6 「監獄は学校である」 7 伝染病と犯罪 8 統計 9 犯罪者の国家 10 監獄という動物園 11 骨相学 12 「精神の奇形」 13 監獄における性 14 女囚の性 15 監獄学の誕生 16 新型囚人の登場とリュカの変節 |
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第三章 一八四〇年代 |
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1 概史 2 囚人と労働者 3 監獄法案への反論 4 モン・サン・ミッシェル事件 5 狂気とは何か 6 「狂った囚人」の肖像 7 泥水の浄化 8 「狂った囚人」の犠牲 9 監禁から流刑へ |
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第四章 一九世紀後半 |
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1 概史 2 空気の個別化 3 空気から光へ 4 マザス監獄 5 マザス監獄と自殺 6 小ロケット監獄の悲劇 7 デジェネレッサンス理論の誕生 8 デジェネレの肖像 9 流刑の一般化 |
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第二部 監獄と文学 |
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第一章 一八二〇年代 |
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1 監獄と文学の出会い 2 『ローラン、もしくは囚人たち』 3 『アントワーヌとモーリス』 4 囚人による作品 5 囚人の新しい描写 6 囚人文学 |
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第二章 一八三〇年代 |
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1 バルザックと博愛主義 2 リュシアンの獄死 3 バルザックと監獄改革 4 ラスネール伝説 5 青年時代のラスネール 6 作家としてのラスネール 7 ラスネール伝説の起源 |
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第三章 一八四〇年代 |
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1 『パリの秘密』と隠語 2 文学と奇形学 3 一つの法・二つの未来 4 大ロケット監獄とジャン・ヴァルジャンの徒刑場 5 小ロケット監獄とプチ・ピクピュス修道院 |
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第四章 一九世紀後半 |
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1 『娼婦エリザ』とバイヤルジェ 2 『娼婦エリザ』とレリュ 3 ゴンクールによる監獄資料の批判的引用 4 ラスネールとマルドロール 5 怪物的犯罪者の実像への回帰 |
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終章 |
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1 監獄法案と流刑制度 2 文学と監獄の関係 3 犯罪学と文学の一世紀 |