タイトルコード |
1000101229303 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アカデミアの内と外 |
書名ヨミ |
アカデミア ノ ウチ ト ソト |
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英文学史、出版文化、セルフヘルプ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
井川 ちとせ/著
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著者名ヨミ |
イカワ チトセ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
小鳥遊書房
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出版年月 |
2025.2 |
本体価格 |
¥2700 |
ISBN |
978-4-86780-066-9 |
ISBN |
4-86780-066-9 |
数量 |
282p |
大きさ |
19cm |
分類記号 |
930.27
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件名 |
英文学-歴史
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注記 |
文献:p250〜262 |
内容紹介 |
19世紀中葉〜21世紀初頭のジャーナリズム、出版文化、そして盛期モダニズム期に娯楽から学術研究の対象に格上げされた英文学。ジャーナリズム対アカデミズム、ロウ/ミドルブラウ対ハイブラウの構図を超える交流を探る。 |
著者紹介 |
お茶の水女子大学大学院博士後期課程単位取得退学。一橋大学大学院社会学研究科教授。専門分野は英文学。 |
目次タイトル |
はじめに 「ロマンスはここにもある」 |
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第一章 リアリズムとモダニズム-英文学の単線的発展史を脱文脈化する |
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はじめに 英文学史の「驚異の年」? 1 ブラウのバトル? 2 年五百ポンドの不労所得vs.ホワイトカラー労賃 3 「ベネット氏とブラウン夫人」再読 4 「活気と進取の気性に富む古い世代」 5 英文学科、学外講座、文芸ジャーナリズム 6 偏在する奇跡 |
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第二章 情動と「多元呑気主義」-ポストクリティークの時代にD・H・ロレンスを読む |
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1 懐疑的解釈とポストクリティーク 2 気遣いと部分的繫がり 3 ハピネス・ターン? 4 『息子と恋人』の肯定的読み 5 フィクションをめぐる感情のパラドクス 6 剣呑な呑気主義 |
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第三章 ガーティのケース-『ユリシーズ』第一三挿話のメランコリックなヒロイン |
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はじめに アイデンティティの公式 1 ところでガーティとは誰でしょう? 2 ところで若い女の子は何を欲しているのでしょう? 3 ドメスティック・イデオロギーと植民地支配 4 「彼女たちは何を愛するんだろう?」 5 娘のメランコリー 6 他者の欲望 |
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第四章 抑圧と解放?-ヴィクトリア朝小説に見る生命、財産、友情、結婚 |
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1 女は抑圧された階級か? 2 ステレオタイプと分析 3 システムの遊び 4 結婚の企て/筋立て 5 規範的異性愛体制の攪乱? |
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第五章 二〇世紀転換期イギリスにおける独身男性事務職員のセルフヘルプ |
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はじめに 事務職員研究の現在 1 労働組合と<男らしさ>の戦略 2 事務職からの逃走、または娘婿=共同経営者ファンタジー 3 ジェントルマンの理想とセルフヘルプ市場 4 消費財としての時間と勤勉な消費者としての事務職員 |
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第六章 「ミドルブラウ」ではなく「リアル」-現代イギリスにおける文学生産と受容に関する一考察 |
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はじめに ミドルブラウの美意識? 1 「この危なっかしい業界」 2 <やつら>と<われら>? 3 「リアル・リーダーズ」とは誰か? 4 民主化されたモダニズム、またはワードプロセッサー・シークエンス |
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おわりに よりよく繫がるための文学の力 |