タイトルコード |
1000100213142 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
古代日本と中国文化 受容と選択 |
書名ヨミ |
コダイ ニホン ト チュウゴク ブンカ ジュヨウ ト センタク |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
水口 幹記/著
|
著者名ヨミ |
ミズグチ モトキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
塙書房
|
出版年月 |
2014.10 |
本体価格 |
¥12500 |
ISBN |
978-4-8273-1269-0 |
ISBN |
4-8273-1269-0 |
数量 |
10,417,18p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
210.3
|
件名 |
日本-歴史-古代
日本-対外関係-中国-歴史
中国思想
漢籍-歴史
|
内容紹介 |
中国思想・文献が日本に与えた影響などを論じるほか、日本古代の時間意識と音、発音、視覚等について考察し、歴史学研究・文学研究の手法を用いて、日本の古代を中心とした中国文化の受容や選択の問題を解明する |
著者紹介 |
1970年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。藤女子大学文学部日本語・日本文学科准教授。著書に「日本古代漢籍受容の史的研究」など。 |
目次タイトル |
序章 日本古代における中国文化受容研究の方法試論 |
|
一、出典研究 二、小島憲之氏の『日本書紀』、その他の研究 三、歴史学への援用 四、学際的研究へむけて |
|
<第一部 祥瑞・呪符・占術> |
|
第一章 藤原朝臣麻呂の祥瑞関与 |
|
はじめに 一、麻呂の経歴 二、麻呂の祥瑞関与 三、麻呂の知識 おわりに |
|
第二章 類書『稽瑞』と祥瑞品目 |
|
はじめに 一、『稽瑞』の基本的紹介 二、『稽瑞』と唐礼部式 三、『稽瑞』と治部省式 おわりに |
|
第三章 類書『稽瑞』の成立年代について |
|
はじめに 一、『稽瑞』とは 二、『稽瑞』の編纂時期 おわりに |
|
第四章 僧円能作成の厭符について |
|
一、寛弘六年の呪咀 二、僧円能の罪と「符書」 三、「厭符」と「厭物」 四、日本古代の呪符(一) 五、日本古代の呪符(二) 六、僧円能作成の「厭符」 |
|
第五章 日本呪符の系譜 |
|
はじめに 一、『天地瑞祥志』の呪符と僧円能作成の厭符 二、近世のまじない書・大雑書に載る呪符 三、道蔵・日用類書と日本の呪符 四、『瑞祥志』所載呪符と朝鮮半島の呪符 おわりに |
|
第六章 日本古典文学にみる情報交流の方法 |
|
はじめに 一、情報交流(情報伝達)の条件 二、物忌と物忌札 三、『今昔物語集』にみえる「物忌ノ札」 おわりに |
|
第七章 「風角」(風占)と風をめぐる日中の相異 |
|
はじめに 一、中国「風角書」の変遷 二、中国史書にみられる風角の実例 三、日本における風角の不受容 おわりに |
|
<第二部 時間・音・感性> |
|
第一章 <雲を見る>こと |
|
はじめに 一、『万葉集』の「雲」 二、「白雲」について 三、「雲」と山との関係 四、記紀の「雲」 おわりに |
|
第二章 日本古代における時間をめぐる二つの文化圏 |
|
はじめに 一、「鼓鐘音文化圏」の形成 二、時間記載と時間報知 三、「鐘音文化圏」の形成 おわりに |
|
第三章 景戒の時間意識と叙述の選択 |
|
一、問題の所在 二、時間をめぐる二つの文化圏 三、『日本霊異記』の六時表現 四、『日本霊異記』の辰刻表現 五、叙述の選択 |
|
第四章 大津皇子詩と陳後主詩 |
|
はじめに 一、『浄名玄論略述』所引の詩 二、唐代の時刻制度と鼓 三、陳代の時刻制度と鼓 おわりに |
|
第五章 奈良時代の言語政策 |
|
はじめに 一、<漢音>と<漢語> 二、音博士袁晋卿の能力 おわりに |
|
第六章 非唐人音博士の誕生 |
|
はじめに 一、儒学における音韻の問題 二、仏教における音韻の問題 おわりに |
|
第七章 奈良時代の『日本書紀』読書 |
|
はじめに 一、養老講書と養老私記 二、奈良時代における『日本書紀』利用 三、律令講書の方法 四、養老講書の方法 おわりに |
|
第八章 弘仁の日本書紀講書と文章経国思想 |
|
はじめに 一、弘仁講書に関する記事 二、弘仁講書をめぐる論点と先行研究 三、『高橋氏文』と『古語拾遺』 四、弘仁講書と『古事記』 五、弘仁講書と文章経国思想 六、弘仁講書の目的 おわりに |
|
終章 東アジアにおける書籍と文化の交流をめぐって |
|
はじめに 一、<ブックロード>概念 二、王勇説にみる揺れ・問題点 三、<シルクロード>をめぐる研究の現況 四、<ブックロード>を提唱する意図 五、<ブックロード>の特徴・利点 おわりに |