タイトルコード |
1000100695648 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
知的所有権の人類学 |
書名ヨミ |
チテキ ショユウケン ノ ジンルイガク |
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現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
中空 萌/著
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著者名ヨミ |
ナカゾラ モエ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
世界思想社
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出版年月 |
2019.2 |
本体価格 |
¥5200 |
ISBN |
978-4-7907-1727-0 |
ISBN |
4-7907-1727-0 |
数量 |
6,293p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
382.25
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件名 |
インド
薬用植物
植物-インド
知的財産権
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注記 |
文献:p275〜289 |
内容紹介 |
豊富な薬草資源をもつインドに「知的所有権」という概念が持ち込まれたとき、現地で何が起こるのか。文化人類学者が緻密なフィールドワークに基づき解明。未来への責任としての所有という概念を提示する。 |
目次タイトル |
序章 「誰かのもの」としての知識 |
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1 奪われた私のフィールドノート-アボリジニの知識は誰のものか 2 知的所有権の人類学 3 インド・ウッタラーカンドへ-翻訳から生まれるもの 4 本書の章立て |
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第Ⅰ部 知識が誰かのものになるとき |
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第1章 所有主体の生成をめぐる民族誌 |
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1 文化人類学における「所有」というテーマ 2 一九八〇年代以降の「所有」の人類学 3 所有主体の設定をめぐって-ストラザーンの所有論を通して |
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第2章 在来知と知的所有権のフィールドワーク-翻訳を追いかける |
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1 在来知と知的所有権-生物資源は誰のものか 2 在来知データベースと知識の翻訳 3 プロジェクトにおける「翻訳」を追う |
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第Ⅱ部 伝統医療と生物資源の所有化 |
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第3章 翻訳され続けるアーユルヴェーダ-国家と伝統医療 |
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1 アーユルヴェーダと生物医療の翻訳 2 アーユルヴェーダと代替医療の翻訳 3 アーユルヴェーダと知的所有権制度の翻訳 4 翻訳可能性と不可能性の間で |
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第4章 薬草州ウッタラーカンドと「人々の生物多様性登録」 |
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1 「人々の生物多様性」を登録する 2 ウッタラーカンドの自然が導く近現代史 3 「薬草州」としてのウッタラーカンド |
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第Ⅲ部 「人々の生物多様性登録」プロジェクト-科学者の実践 |
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第5章 「在来知」を生み出す科学者たち |
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1 人々の生物多様性登録における「在来知」と「科学知」 2 植物分類学者の日常的な科学実践と「在来知」 3 ハーバリウムワーク-「在来知」としての植物標本 4 フィールドワーク-ヴァイディヤへの聞き取りと相対化される科学 5 プロジェクトと再帰性 |
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第6章 「知識の所有者」をつくり出す |
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1 知識の所有主体としての「コミュニティ」と個人 2 ヴァイディヤからの返答と純粋贈与 3 知的所有権とdayāの翻訳 4 再帰性の制限 |
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第Ⅳ部 「所有主体」を超えて-「人々」の経験 |
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第7章 「在来知」を超えて-「効果」としての治療と文化的所有権 |
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1 「体系」としての在来知 2 体系としての知識と効果としての治療 3 「ヴァイディヤ」にとっての知識とプロジェクト経験 4 「在来知」を超えて |
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第8章 自然と「責任主体」の生成?-薬草と生み出されつつある関係 |
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1 環境主体と統治性 2 新しい薬草と主体の生成? 3 比較を生きる 4 等質性なき比較を通した主体化実践-身体と物質の比較へ |
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終章 未来へ拓かれた所有 |
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1 知識が誰かのものになるとき 2 ジョン・ロックを読み超える 3 所有をめぐる新たな想像力 |