タイトルコード |
1000100970635 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
フォークナーの『サンクチュアリ』再読/改稿 |
書名ヨミ |
フォークナー ノ サンクチュアリ リヴィジョン |
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語り手の再編成 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
岡田 大樹/著
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著者名ヨミ |
オカダ ヒロキ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
春風社
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出版年月 |
2022.3 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-86110-779-5 |
ISBN |
4-86110-779-5 |
数量 |
248,4p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
933.7
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件名 |
サンクチュアリ(フォークナー)
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個人件名 |
Faulkner William |
注記 |
文献:p235〜244 |
内容紹介 |
フォークナーの小説「サンクチュアリ」は、鋏と糊によるゲラの切り貼りによって誕生した。最初に出版社に送った初稿版とそのゲラ刷りを大幅に改稿して出版した改稿版のテクストの配置順序の違いを詳細に比較検討。 |
目次タイトル |
序章 改稿に伴う偶然性と編集性 |
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1.改稿の側然性-モダン・ライブラリ版序文の影響 2.改稿の編集性-鋏と糊によるテクストの再配置 |
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第1章 再帰的な語りの解体 |
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1.初稿版の語り手とホレスの関係 2.現在をもつ第三者の再帰的な語り 3.第三者の語り手の現在 4.同時期の短篇小説の再帰的な語り 5.再帰的な語りにおける時制の問題 |
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第2章 並置的な語りの構築 |
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1.ホレスと読者の状況認識の逆転 2.ホレスが体現する改稿版のアイロニー 3.相対化されるルビーとテンプルの言説 4.ヴァージルとフォンゾの挿話の機能 5.モンタージュと再ヴィジョン |
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第3章 ホレスの経験の変貌 |
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1.初稿版と改稿版における時系列 2.ホレスの家出を巡る改稿 3.不可侵性と浸食する湿気 4.ジェファソンの変貌 5.ベル宛ての手紙を巡る改稿 6.テンプルの語りの影響を巡る改稿 7.グッドウィンの私刑を巡る改稿 |
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第4章 ホレスの観察の棄却 |
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1.初稿版の遡及的な記述 2.語り手とホレスの関係の再構築 3.「先導者」、「愚か者」でなくなるトミー 4.「その男」ではなくなるポパイ |
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第5章 遡及的記述の尾【テイ】骨 |
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1.遡及的な記述の尾【テイ】骨 2.オレンジスティックを巡る約束 3.成就しない予示と初稿版の語り 4.テクストの時間意識とホレスの脱中心化 |
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終章 再読に伴う断片化と未完化 |
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1.再読と断片化-壺絵からモザイク・タブローへ 2.再読と未完化-第三者の語り手たち 3.フォークナーの『サンクチュアリ』再読/改稿 |
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補章1 時系列の指標の加筆 |
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1.巻末の<表A>と<表B>について 2.時系列の指標(1)-五月三日(金)〜五月十八日(土) 3.時系列の指標(2)-六月十七日(月)〜夏 4.時系列の指標(3)-五月十九日(日)-六月十六日(日) 5.時系列の指標(4)-メンフィスの出来事 |
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補章2 サートリス家の変貌 |
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1.サートリス家から消える使用人 2.初稿版のベンボウとサンディの挿話 3.初稿版のミス・ジェニーとサディの挿話 4.改稿版のベンボウ、ミス・ジェニー、ナーシサ 5.サートリス家の主題の行方 |
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補章3 ふたりの母親の変貌 |
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1.ホレスの視界の外のルビー 2.誌面から顔をあげるナーシサ 3.初稿版と『土にまみれた旗』のナーシサ 4.ホレスの滞在先とルビーを保護する約束 |