タイトルコード |
1000101101886 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
日本人の読書 |
書名ヨミ |
ニホンジン ノ ドクショ |
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古代・中世の学問を探る |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
佐藤 道生/著
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著者名ヨミ |
サトウ ミチオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勉誠社
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出版年月 |
2023.9 |
本体価格 |
¥12000 |
ISBN |
978-4-585-39033-6 |
ISBN |
4-585-39033-6 |
数量 |
15,472,12p 図版8枚 |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
919.3
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件名 |
漢文学-歴史
漢籍-歴史
学問-歴史
読書-歴史
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内容紹介 |
人びとは何を読み、どのように学んできたのか。書物に残された注釈の書き入れ、古記録や説話に残された漢学者の逸話など、漢籍の読書の高まりを伝える諸資料から、古代・中世における日本人の読書の歴史を明らかにする。 |
著者紹介 |
慶応義塾大学名誉教授。専門は古代・中世日本漢学。著書に「平安後期日本漢文学の研究」「句題詩論考」など。 |
目次タイトル |
本篇 |
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第一章 古代・中世日本人の読書 |
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はじめに 一、訓説の伝授 二、ヲコト点から仮名点へ 三、抄物の登場 四、伝統的な読書法の終焉 五、日本の漢文 六、本書の構成 |
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第二章 日本に現存する漢籍古写本 |
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はじめに 一、唐鈔本と宋刊本 二、博士家の証本 三、興福寺の蔵書 |
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第三章 古代・中世漢文訓読史 |
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はじめに 一、平安時代の訓読 二、仮名点の出現 三、抄物の登場 四、結語 |
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第四章 平安貴族の読書 |
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はじめに 一、読書の初歩的段階 二、幼学書の修得以後 三、読書の成果 |
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第五章 藤原道長の漢籍蒐集 |
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はじめに 一、道長の蒐書 二、令写と受贈 三、入宋僧による宋版将来 おわりに |
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第六章 藤原兼実の読書生活 |
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はじめに 一、『玉葉』に見える読書の記事 二、『素書』に対する関心 附、『素書』の成立時期 |
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第七章 養和元年の意見封事 |
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はじめに 一、執筆の経緯(七月十三日) 二、執筆の経緯(七月十四日) 三、内容の検討(第一段) 四、内容の検討(第二段と第三段) 五、意見封事から窺われる読書の傾向 六、『貞観政要』と『帝王略論』 七、結語 |
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第八章 『論語疏』中国六世紀写本の出現 |
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はじめに 一、日本に於ける『論語』の受容 二、『論語疏』中国六世紀写本の概要 三、本写本の価値 |
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第九章 平安時代に於ける『文選集注』の受容 |
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はじめに 一、式家の『文選集注』利用 二、鳳来寺旧蔵『和漢朗詠集』の書入れに見られる『文選集注』 三、摂関家と『文選集注』 |
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第十章 金澤文庫本『春秋経伝集解』、奥書の再検討 |
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はじめに 一、補配の四巻中、巻二十三・巻二十六は北条顕時の書写か 二、本体の二十六巻を教隆本・俊隆本と校合したのは清原直隆か |
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第十一章 室町後期に於ける『論語』伝授の様相 |
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一、問題の所在 二、慶應義塾図書館蔵『論語』天文二年跋刊本 三、架蔵『論語』大永六年・七年清原業賢写本 四、業賢写本と天文版との比較 五、結語 |
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第十二章 清原家の学問と漢籍 |
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はじめに 一、訓点と注釈書との対応関係 二、『論語』清原家本に施された訓点 三、結語 |
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第十三章 吉田家旧蔵の兵書 |
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はじめに 一、証本の尊さ 二、吉田兼右所蔵の兵書 三、七書の伝授 四、清原家一族による兵書の書写 |
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第十四章 「佐保切」追跡 |
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はじめに 一、伝大燈国師筆断簡の概要 二、道徳経切 三、佐保切 四、佐保類切 五、おわりに |
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第十五章 伝授と筆耕 |
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はじめに 一、宮内庁書陵部蔵『古文孝経』 二、漢籍の伝授 三、呉三郎入道の書写活動 四、呉三郎入道の活動地域 五、呉三郎入道の手になる漢籍古写本 六、呉三郎入道の書風 七、結語 |
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第十六章 『古文孝経』永仁五年写本の問題点 |
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はじめに 一、書写者の問題 二、加点者の問題 三、尾題の筆蹟の問題 |
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第十七章 猿投神社の漢籍古写本 |
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はじめに 一、『史記』『春秋経伝集解』の筆蹟 二、渡来筆耕 三、呉三郎入道と清原教有 四、結語 |
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附篇 |
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第十八章 『朝野群載』巻十三の問題点 |
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はじめに 一、康平年間の二通の秀才申文 二、申文に見られる虚偽の事実 三、本文改変の可能性とその理由 四、巻十三に収める他の文書の検討 |
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第十九章 日本漢学史上の句題詩 |
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はじめに 一、今体詩としての規則 二、本邦独自の規則 三、句題詩の評価基準 四、日本独自の意味を付与された詩語(一) 五、日本独自の意味を付与された詩語(二) 六、結語 |
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第二十章 『本朝麗藻』所収の釈奠詩 |
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はじめに 一、釈奠詩とは 二、句題詩の表現上の規則 三、釈奠詩の構成方法 四、『本朝麗藻』所収の釈奠詩 五、結語 |
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第二十一章 藤原有国伝の再検討 |
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はじめに 一、有国の生涯 二、参議申文 三、申文の読解 四、申文の執筆・提出時期 |
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第二十二章 大江匡房と藤原基俊 |
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はじめに 一、『今鏡』の記事の検討 二、貴族社会の師弟関係 三、匡房・基俊が師弟関係にあったと考えられる理由 四、結語 |
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第二十三章 大江匡房の著作と『新撰朗詠集』 |
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はじめに 一、大江匡房の「詩境記」 二、藤原基俊の『新撰朗詠集』 三、「暮年詩記」と『新撰朗詠集』 四、結語 |
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第二十四章 平安後期の文章得業生に関する覚書 |
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はじめに 一-一、給料学生から補任される慣例 一-二、菅原清能はどうして学問料を支給されなかったのか 一-三、学問料支給の内挙に関する室町時代の慣例 二-一、補任から献策までの年限 二-二、年限の短縮 二-三、「【ヨ】樟」の表現 二-四、和習漢語 |
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第二十五章 『玉葉』に見られる課試制度関連記事の検討 |
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はじめに 一、給料学生三名、秀才を争う 二、給料学生季光、方略試を請う 三、秀才通業、季光に超えられまいとして策試を請う |
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第二十六章 平安時代の詩宴に果たした謝霊運の役割 |
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はじめに 一、本邦詩序から窺われる詩宴の理想像 二、謝霊運「擬魏太子鄴中集詩序」の言う詩宴の理想像 三、謝霊運「擬魏太子鄴中集詩序」の受容例 四、結語 |