千葉県立図書館 菜の花ライブラリー

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錦絵

「浅倉一代記 江戸屋敷門訴の場」の画像 浅倉一代記 江戸屋敷門訴の場
千葉県立図書館が所蔵する、江戸後期~明治時代の千葉にゆかりのある錦絵を公開しています。

「浅倉一代記」

「浅倉当吾 妻子との別れの図」の画像 浅倉当吾 妻子との別れの図

著者 一勇斎 国芳/画
刊行年 弘化~嘉永

歌舞伎「東山桜荘子」(ひがしやまさくらそうし)の場面を描いた錦絵。「東山桜荘子」は三代目瀬川如皐の作で、義民として知られる佐倉惣五郎を「浅倉当吾」の名に置き換え、惣五郎の実録本や講釈と、柳亭種彦の『偐紫田舎源氏』(にせむらさきいなかげんじ)を組み合わせて作られている。歌舞伎では数少ない農民劇である。

「銚子口満祝ひの図」

「銚子口満祝ひの図」の画像

著者 橋本貞秀(玉蘭斎貞秀)/画
刊行年 弘化4年(1847)~嘉永5年(1852)

イワシ漁の大漁で賑わう銚子の様子が描かれ、漁師は万祝(まいわい)を着ている。「万祝」とは、大漁の際に船主や網主が関係者を招いて開く祝宴で配られた祝い着をいい、広く大漁祝いという意味でも使用される。貞秀は幕末の絵師の重鎮であり、特に風景画に秀で、日本各地をパノラマ風の鳥瞰図で描いている。



参考文献

  • 『東山桜荘子 未翻刻戯曲集』(三代目瀬川如皐作 日本芸術文化振興会 2015)
  • 『通し狂言佐倉義民伝 東山桜荘子 国立劇場上演資料集 399』(日本芸術文化振興会 1998)
  • 『浮世絵事典 上巻 定本 あ-さ』(吉田暎二著 画文堂 1994)
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