千葉県千葉郡教育会 大正15年(1926)
大正天皇の御大典記念事業として編纂された。全体は18章からなり、古代から大正10年千葉郡から市への分離を一段落とし、大正12年の関東大震災の余録を付している。
千葉県印旛郡役所 大正2年(1913)
総論(前篇収録巻1)と町村誌(前編収録巻2、後篇収録巻3~5)に分かれる。統計等は明治42年の調査が主となっている。各町村ごとに地誌をとりあげているところが特徴である。
千葉県海上郡教育会 大正6年(1917)
大正天皇の即位を記念して編纂された。町村誌と区別するため、編纂の体裁は郡本意にとどめられているが、各事項が全般的に細かく説明されている。
夷隅郡役所 大正12年(1923)
大正4年に編纂に着手し、同11年に完成した。夷隅郡の地理、気候、生物、産業、交通、名所旧蹟、教育、人情風俗習慣、方言、俚諺等を含む郡内の様々な事情を通覧できる。
長生郡教育会 大正2年(1913)
上下2篇に分かれ、上篇には群の総体に関する地理、歴史、教育、産業、交通、風俗等を、下編には各町村に関する事項を列記している。余録に、長生郡に関する古文書や資料の抜粋を付す。
千葉県安房郡教育会 大正15年(1926)
大正天皇即位記念の事業として企画された。各主題を網羅的に収録した本編(1104ページ)に、関東大震災の「震災誌」(104ページ)を付す。
千葉県君津郡教育会 昭和2年(1927)
上巻(858ページ)は、名称や地勢地質、気象等の概要の後、先史時代から現代(昭和2年)までの歴史を詳述している。下巻は1298ページに及ぶ大著で、郷土の人物略伝や風俗の記述など、史誌的事項を詳細に紹介している。