東部図書館 ９月 「名作映画鑑賞会」のお知らせ

『 セカンド・コーラス 』　１９４０年／アメリカ／８２分

■スタッフ
　監　　督：ヘンリー・ポッター
　脚　　本：イアン・マクレラン・ハンター
　　　　　　エレイン・ライアン
　撮　　影：セオドア・スパークール
　音　　楽：エドワード・ポール

■キャスト
　フレッド・アステア
　バージェス・メレディス
　ドロシー・ムーア
　ポーレット・ゴダード
　アーティ・ショウ

■ストーリー
　学生楽団でトランペッターとして競い合うダニーとハンク。彼らの夢は、有名なアーティ・ショウの楽団に入ること。売り込みを図る途中、美人秘書のエレンに夢中になり、２人は彼女の心を射止めようと・・・。タップの王様アステアと、ビックバンドとして名を馳せたアーティ・ショウ楽団が共演し、世界を沸かせたジャズ・ミュージカル映画。

■豆知識
　『セカンド・コーラス』は、ストーリーが書かれていない段階から、アーティ・ショウ楽団の出演が決まっていた。アステアは、ジャズが全体の背景になっていることに関心を持ち、この映画の撮影に乗り気であったという。1930年代中期から40年代初めにかけて、アメリカは空前のジャズブームであった。この当時「スウィング」と呼ばれていたジャズは、ビック・バンドによって演奏され、ダンスと結びついて大衆に受け入れられたのだ。アーティ・ショウ、ベニー・グッドマン、グレン・ミラーなどが相次いで登場し、人気を得ていった。その後、第２次世界大戦下の統制はバンドの経営に暗い影を落とすとともに、徴兵はメンバーの枯渇を招き、ビック・バンドの時代は終わりを迎えることになる。そして、少人数編成の「ビ・バップ」へと推移していく。
（参考文献：フレッド・アステア著『フレッド・アステア自伝』青土社 2006、『音楽大事典　３』平凡社 1982）