東部図書館では、奇数月の第3土曜日に「名作映画鑑賞会」を開催しています。どうぞお気軽に足をお運びください。(無料)
ご予約は不要です。当日直接会場へお越しください。
詳細
時 間 | 開 場:13時15分~ 上 映:13時30分~ |
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場 所 | 東部図書館 3階研修室 |
定 員 | 60名 |
問い合わせ | 千葉県立東部図書館 電話0479-62-7070 |
平成25年5月の上映予定
5月18日(土)
『父と暮せば』 2004年/日本/99分
■スタッフ
監 督:黒木 和雄
原 作:井上ひさし
脚 本:黒木 和雄 池田 眞也
撮影監督:鈴木 達夫
美術監督:木村 威夫
音 楽:松村 禎三
■キャスト
宮沢 りえ
原田 芳雄
浅野 忠信
■ストーリー
人類史上初の原爆が投下されてから3年後の広島。図書館に勤める美津江の前に、一人の青年が現れた。その青年に好意を示され、美津江は一目で彼に惹かれていく。しかし、愛する人々を原爆で失い、自分が生き残ったことへの負い目を感じていた美津江は、自分の恋心を押さえつけようとしていた。そんなとき、亡くなった父が現れ・・・。
■豆知識
この作品は井上ひさし(1934-2010)の同名の戯曲が原作で、初演は1994年である。原爆が落とされた当時、井上は山形の国民学校の生徒だったのだが、原爆によって大変な被害が出たことを知ったのは昭和26年になってからである。大きな衝撃を受け、原爆問題は「これほど悲惨な悲劇を体験しない人間が軽々に書いてはいけない、書けない」と思っていたという。しかし、多くの記録や、手記を徹底的に読み、「これは体験しなくても書かなければならない」と考えるようになり、原爆投下から約50年後にこの作品を書き上げた。公演のチラシには「世界五十四億の人間の一人として、あの地獄を知っていながら「知らないふり」することは、なににもまして罪深いことだと考えるから書くのである」とある。(参考・引用文献:井上ひさし、小森陽一編著『座談会昭和文学史5』集英社2004、井上ひさし著『井上ひさしコレクション 日本の巻』岩波書店2005 )
関連資料
資料名 | 著者名等 | 出版者名 | 出版年 | 請求記号 |
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作家の自伝 原民喜 | 佐伯 彰一 監修 | 日本図書センター | 1998 | 91026/23/71 |
戦争はどのように語られてきたか | 川村 湊 著 | 朝日新聞社 | 1999 | 91026/422 |
座談会昭和文学史 | 井上 ひさし 著 | 集英社 | 2004 | 91026/726/5 |
原爆は文学にどう描かれてきたか | 黒古 一夫 著 | 八朔社 | 2005 | 91026/845 |
破壊からの誕生 | 津久井 喜子 著 | 明星大学出版部 | 2005 | 91026/846 |
原爆文学という問題領域(プロブレマティーク) | 川口 隆行 著 | 創言社 | 2011 | 91026/1057/11 |
グラウンド・ゼロを書く | ジョン・W.トリート 著 | 法政大学出版局 | 2010 | 91026/1188 |
行李の中から出てきた原爆の詩 | 広島文学資料保全の会 編 | 暮しの手帖社 | 1990 | 91156/11 |
父と暮せば | 井上ひさし 著 | 新潮社 | 1998 | 9126/イヒ10 |
黒い雨 | 井伏 鱒二 著 | 新潮社 | 1991 | 9136/i12 |
日本の原爆記録 | 家永 三郎 編 | 日本図書センター | 1991 | 916/8/16 |
重松日記 | 重松 静馬 著 | 筑摩書房 | 2001 | 916/シシ3 |
日本の原爆文学 林京子 | ほるぷ出版 | 1983 | 9186/2/3 | |
コレクション戦争と文学 | 浅田 次郎 編 | 集英社 | 2011 | 9186/62/19 |
神の火を制御せよ | パール・バック 著 | 径書房 | 2007 | 9337/ハハ11 |
灰の庭 | デニス・ボック 著 | 河出書房新社 | 2003 | 9337/ホテ4 |
ヒロシマ | ジョン・ハーシー 著 | 法政大学出版局 | 2003 | 936/ハシ3 |
サダコ | カール・ブルックナー 著 | よも出版 | 2000 | 9437/フカ1 |
問い合わせ
千葉県立東部図書館
旭市ハの349 TEL 0479-62-7070