タイトルコード |
1000100219593 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
トーマス・マンの女性像 |
書名ヨミ |
トーマス マン ノ ジョセイゾウ |
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自己像と他者イメージのあいだで |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
伊藤 白/著
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著者名ヨミ |
イトウ マシロ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
彩流社
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出版年月 |
2014.10 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-7791-2025-1 |
ISBN |
4-7791-2025-1 |
数量 |
225,41p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
940.278
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件名 |
女性(文学上)
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個人件名 |
Mann Thomas |
注記 |
文献:巻末p31〜41 |
内容紹介 |
トーマス・マン文学の女性像にみる他者との対話、他者表象の可能性とは。従来、評価されてこなかったマン作品の女性像に、作家自身の自己像を見出し、マンが投影した性的・社会的・民族的・政治的世界観に迫る。 |
著者紹介 |
山口県出身。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。国立国会図書館勤務。専門はドイツ文学、ドイツの図書館制度、ドイツの経済政策。 |
目次タイトル |
序章 女性を描くトーマス・マン |
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1 自画像としての女性像 2 「他者」の表象 3 穏やかな人間主義/差異に敏感な普遍主義 4 「他者としての女性」を論じるということ 5 本書の構成 |
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第一部 自己像としての女性像 |
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第一章 ゼゼミ・ヴァイヒブロート-『ブデンブローク家の人々』の哲学する老婦人 |
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1 物語を閉じるのは誰か 2 ゼゼミ・ヴァイヒブロートについて 3 ゲルダ-内側から語られない女性 4 トーニ・ブデンブローク-共感から軽蔑へ 5 哲学をするゼゼミ 6 ゼゼミ・ヴァイヒブロートとトーマス・ブデンブローク |
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第二章 白いドレスのロッテ-『ワイマールのロッテ』の恋に恋する知的な女性 |
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1 「ゲーテ小説」としての『ワイマールのロッテ』 2 ロッテは犠牲者か 3 「犠牲者」のおかしみ 4 白いドレス 5 頭の震え |
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第三章 フロイライン・エンゲルハルト-『魔の山』における女性像と「同性愛」 |
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1 女性教師エンゲルハルト嬢 2 同性愛理論の二つの流れ 3 ブリューアーの理論 4 男性の女性化としての同性愛 5 「不毛で永遠の愛」を抱くエンゲルハルト嬢 |
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第二部 不在の他者 |
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第四章 ショーシャ夫人は美しいか-『魔の山』における女性像とその「他者」性 |
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1 「ショーシャ夫人は美しい」という命題について 2 腕-局部的な美 3 聖母と娼婦 4 ショーシャ夫人の他者性 5 女性蔑視と妄想としての女性像 |
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第五章 ショーシャ夫人と「アジア」のイメージ-『魔の山』における女性像と「東」 |
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1 ショーシャ夫人の「アジア」性 2 「アジア」の「西欧」化 3 「アジア」イメージの恣意性 4 ドストエフスキーの国としてのロシア |
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第三部 他者からの問いかけ/他者への問いかけ |
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第六章 インマ・スペールマンあるいはカーチャ・プリングスハイム-『大公殿下』と棘のあるユダヤ人女性 |
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1 「メルヘン=ロマーン」というジャンル 2 成立史におけるリアリズム化とその限界 3 愛情の心理描写におけるリアリズムとメルヘン 4 カーチャ・プリングスハイムへの手紙 5 ユダヤ人という他者 6 カーチャという名の現実 |
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第七章 ムト・エム・エネト-『ヨセフとその兄弟たち』のナチス像 |
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1 自画像あるいはナチズムの表象 2 ナチスの表象としてのムト 3 「ファシズム的なもの」への自己同一化 4 「ファシズム的なもの」の「女性性」 5 「女性性」の観念性 |
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終章 ロザーリエとアンナ-『欺かれた女』のアメリカ像 |
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1 自画像としてのロザーリエ 2 一九五〇年代のドイツとアメリカ 3 ロザーリエとアンナ |