タイトルコード |
1000101054852 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
テロルの女たち |
書名ヨミ |
テロル ノ オンナタチ |
|
日本近代文学における政治とジェンダー |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
倉田 容子/著
|
著者名ヨミ |
クラタ ヨウコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
花鳥社
|
出版年月 |
2023.2 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-909832-68-9 |
ISBN |
4-909832-68-9 |
数量 |
7,246p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.26
|
件名 |
日本文学-歴史-近代
女性(文学上)
|
内容紹介 |
死と暴力にまみれ、恐怖の相貌を帯びた女性たちはなぜ描かれたのか。宮崎夢柳、福田英子など19〜20世紀を生きた作家たちの諸作品から、今なお根強く残るジェンダー秩序と、女性表象や女性解放をめぐる問題に鋭く切り込む。 |
著者紹介 |
お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。博士(人文科学)。駒澤大学文学部教授。専門は日本近現代文学、フェミニズム批評。著書に「語る老女語られる老女」など。 |
目次タイトル |
序章 公/私区分とジェンダー |
|
Ⅰ 自由と女-宮崎夢柳の政治小説 |
|
第一章 「佳人」の死-「芒の一と叢」における女性表象 |
|
はじめに 一 「諸君は此の髑髏の誰れたるを知るか」 二 勤王志士の系譜 三 女性像の転換 おわりに |
|
第二章 土佐を歩く夢柳-初期テクストと土佐自由民権運動の距離 |
|
はじめに 一 夢柳と土佐自由民権運動 二 陽暉楼/得月楼 三 「近水の楼台月の面影」 四 「芸郡紀遊」 おわりに |
|
第三章 「鬼啾啾」における「主義」と「私事」 |
|
はじめに 一 女性像の変遷 二 公/私区分の再編と「自由」な政治的主体 三 「私事」としての女権論 おわりに |
|
Ⅱ 階級と女-福田英子と平林たい子 |
|
第四章 「女壮士」の行方-景山英子から福田英子へ |
|
はじめに 一 英子をめぐる言説1-崇拝と侮蔑 二 英子をめぐる言説2-<公>か<私>か 三 『妾の半生涯』の同時代的文脈と戦略 四 「婦人世界」における女性解放論 おわりに |
|
第五章 「理知」と「意志」のフェミニズム-平林たい子における公/私の脱領域化 |
|
はじめに 一 「承認」の政治からの再評価と批判 二 「理知」と「行動への意志」 三 「施療室にて」 おわりに |
|
第六章 境界をめぐる物語-平林たい子「夜風」論 |
|
はじめに 一 公的な活動様式 二 「身辺的認識」からの脱却 三 農民文学をめぐる論争 四 「夜風」 おわりに |
|
Ⅲ 文化と女-三枝和子のフェミニズム・ディストピア |
|
第七章 亡霊的な「女性原理」-「鬼どもの夜は深い」を中心として |
|
はじめに 一 滅亡への志向性 二 亡霊としての「女性原理」 三 「鬼どもの夜は深い」 四 一九八〇年代フェミニズムにおける和子の位相 おわりに |
|
第八章 「自由」への憧憬と懐疑-『八月の修羅』から『隅田川原』へ |
|
はじめに 一 第二波フェミニズムと「自由」 二 『八月の修羅』 三 「江口水駅」 四 「隅田川原」 おわりに |
|
第九章 友でもなく、敵でもない者 |
|
はじめに 一 「敵」と「友」の境界線の混乱 二 「「法」ロゴス」と「エリーニュス」 三 「幽冥と情愛の契りして」 おわりに |
|
終章 テロルの女たち |