タイトルコード |
1000100605992 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
新・新猿楽記 |
書名ヨミ |
シン シンサルガクキ |
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古代都市平安京の都市表象史 |
叢書名 |
神奈川大学人文学研究叢書
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叢書番号 |
41 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
深沢 徹/著
神奈川大学人文学研究所/編
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著者名ヨミ |
フカザワ トオル カナガワ ダイガク ジンブンガク ケンキュウジョ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
現代思潮新社
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出版年月 |
2018.3 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-329-10008-5 |
ISBN |
4-329-10008-5 |
数量 |
339,7p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.23
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件名 |
日本文学-歴史-平安時代
平安京
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内容紹介 |
「池亭記」の影、「新猿楽記」における芸能の位置、ラカンで読む「方丈記」…。<住まい>としての「都市」、大きな「家」としての「都市」の観点から、古代都市平安京の都市表象を構想する。1989年以降の論文を集成。 |
著者紹介 |
1953年神奈川県生まれ。立教大学大学院文学研究科博士前期課程修了。文学博士・立教大学。神奈川大学外国語学部教授。著書に「中世神話の煉丹術」「自己言及テキストの系譜学」など。 |
目次タイトル |
はじめに-演戯することば、受肉することば |
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白兎のとびはね |
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第一章 都市へのまなざし(一)-古代都市の生成 |
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一 「方位」と「距離」と「高さ」の神話 二 「見えない」都市 三 日本最古の都市図「京図」 四 人工都市「平安京」 五 「四神相応」の地 |
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第二章 中心は空虚である。-欲望喚起装置としての「内裏」と、古代都市平安京の消長 |
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はじめに-迂回するゴジラ 一 不可視のランドマーク 二 はじまりとしての遷都 三 空洞化する平安内裏 四 祝祭空間としての都市 五 禁域としての私秘空間 |
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青蛙のとまどい |
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第三章 都市へのまなざし(二)-『池亭記』異論 |
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一 <不在>の「内裏」空間 二 変容する都市空間 三 <非在>の「市」空間 四 収縮する都市空間 五 <個>のまなざし |
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第四章 うつろの楼閣、六条院-慶滋保胤『池亭記』の影を、そこに見てとる |
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問題の所在-もぬけのからの六条院 一 皮肉な「予定調和」 二 フィクションとしての「池亭」 三 内裏焼亡への危機感 四 おどけの道化芝居 五 もののはじめの六位宿世 六 ナイーブなまなざしのもとに 結語-随伴し、伴走する「大学の君」 |
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黒猿のうそぶき |
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第五章 都市へのまなざし(三)-『新猿楽記』謬見 |
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一 <家>空間から<街路>空間へ 二 官設「市」から御霊会へ 三 都市の百科全書 四 「視線」の円環構造 五 「名前」の羅列がもたらすもの 六 「笑い」のらせん運動 七 「市」の言語空間 |
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第六章 一〇〇〇年紀の社会学者-藤原明衡筆『新猿楽記』における芸能の位置 |
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問題の所在-社会学という営み 一 技術としての「芸」と「能」 二 「八郎ノ真人」、もしくは「所能」の擬人化・人格化 三 「五ノ君ノ夫」、もしくはホモ・アカデミクス 四 「商人」vs「学生」、もしくは「観察の観察」 五 綜合の原理としての「演戯」 |
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金狐のあやかし |
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第七章 都市へのまなざし(四)-ラカンで読む『方丈記』 |
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問題の所在-「幻肢」の<痛み> 一 始発としての『方丈記私記』 二 「不思議」の語の射程 三 『狐媚記』との比較から 四 ボロメオの結び目 五 結び目としての「不請阿弥陀仏」 おわりに-「末期の眼」の系譜 |
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第八章 いちじるき主体構築-『愚管抄』にみる、「カタカナ表記」のパフォーマティビティ |
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問題の所在-ふたたびの「主体性論争」 一 柄谷「日本精神分析」批判 二 丸山眞男「古層論文」批判 三 カタカナ表記は、ことばの事実確認的な働きに特化する。 四 カタカナ表記の行為遂行的な働きは、主体構築にある。 五 問答体の系譜が、エクリチュールを仕切り直す。 |
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赤駒のかけり |
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終章 星の降る街-<知>の越境、もしくはメディアとしての「未来記」 |
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一 越境する星の言説 二 藤原頼長の誤読 三 藤原信西の誤算 四 転生する聖徳太子 五 星を読む聖徳太子 六 後白河院の戦略 |