タイトルコード |
1000100888280 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
食育の理論と教授法 |
書名ヨミ |
ショクイク ノ リロン ト キョウジュホウ |
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善き食べ手の探求 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
上田 遙/著
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著者名ヨミ |
ウエダ ハルカ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
昭和堂
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出版年月 |
2021.3 |
本体価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-8122-2025-2 |
ISBN |
4-8122-2025-2 |
数量 |
4,350p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
498.5
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件名 |
食育
味覚
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注記 |
文献:p326〜347 |
内容紹介 |
食育の問題点を整理し、現状を打開しうる「味覚教育」教授法の可能性を検証。味覚教育を生んだフランス社会の「ガストロノミ(善き食生活)」の内実を明らかにし、食育の「食」の意味を深め、食育理論を構築する。 |
著者紹介 |
1992年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員(名古屋大学環境学研究科)。 |
目次タイトル |
序章 私たちはどのような食べ手になりたいのか |
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1 本書の目的 2 現代の食をめぐる前提的認識 3 本書の構成 |
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第Ⅰ部 食育研究の課題と方法 |
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第1章 食育の系譜 |
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1 前史 2 栄養教育の系譜 3 農業・食農教育の系譜 4 「食に関する指導」の系譜 5 基本法食育の誕生とその後 |
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第2章 食育の研究動向 |
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1 分断化された食育研究 2 学際的レビューの分析方法 3 食育研究の学問分野分布 4 農業経済学分野の成果と課題 5 隣接分野の成果と課題 6 栄養学分野の成果と課題 7 食育研究の構造 8 食育の根本的課題 |
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第Ⅱ部 新たな教授法としての味覚教育 |
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第3章 味覚教育の系譜と性質 |
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1 栄養教育から味覚教育へ 2 教科書分析の方法 3 味覚教育の系譜 4 味覚教育の性質 5 「善き食べ手」の教育とそれをめぐる諸問題 |
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第4章 味覚教育の教育効果と評価 |
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1 「エビデンスに基づく食育」の理念と実態の乖離 2 評価体系の開発 3 教育効果の実証 4 評価体系および教育内容の改善 5 教育効果の再実証 6 「エビデンスに基づく食育」展開のための条件 |
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第5章 味覚教育の推進体制 |
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1 暗中模索の国民運動 2 ヘルスプロモーション理論を用いた分析方法 3 教授法をめぐる推進主体間の差異化 4 学校教育における制度的位置づけ 5 推進主体の組織構造 6 コミュニティ組織化の課題と有効戦略 7 中央組織の課題と有効戦略 8 補論 9 「協働」に基づく食育推進のための条件 |
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第Ⅲ部 基底思想としてのガストロノミ |
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第6章 食遺産としてのガストロノミ |
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1 UNESCO無形文化遺産 2 登録定義とセーフガード方策の分析方法 3 ガストロノミおよび和食の「定義」 4 セーフガード方策における「再定義」 5 食遺産をめぐる価値認識の多様性 |
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第7章 フランス市民の認識におけるガストロノミ |
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1 ガストロノミの成立と伝達史 2 食べ手の社会学を基礎とした分析方法 3 ナイーブ認識としてのガストロノミ 4 食事モデルとしてのガストロノミ 5 現代のガストロノミ |
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第8章 味覚の哲学者ピュイゼにおけるガストロノミ |
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1 味覚教育の基礎理論の拡大へ 2 味覚の哲学 3 味覚の社会学 4 新たな思想的基礎 5 正しき味覚(goût juste)の意義と課題 6 「より人間らしく食べる」ための教育 |
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第Ⅳ部 食育理論の構築 |
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第9章 潜在能力アプローチを用いた食育理論の構築 |
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1 食育をめぐる従来理論の限界 2 潜在能力アプローチ(CA)の成立背景 3 CAの食育への応用方法 4 善き食生活(well‐eating)と食潜在能力 5 食育の目的 6 適切な教授法の条件 7 食育理論に基づく味覚教育の再構成 |
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結章 「善き食べ手」を育むための食育へ |
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1 「食べる」をどう考えるか 2 「教育」をどう考えるか 3 「善き食べ手」をいかに育むか |