タイトルコード |
1000100966767 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
『源氏物語』明石一族物語論 |
書名ヨミ |
ゲンジ モノガタリ アカシ イチゾク モノガタリロン |
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形成と主題 |
叢書名 |
新典社研究叢書
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叢書番号 |
348 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
神原 勇介/著
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著者名ヨミ |
カンバラ ユウスケ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
新典社
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出版年月 |
2022.2 |
本体価格 |
¥9300 |
ISBN |
978-4-7879-4348-4 |
ISBN |
4-7879-4348-4 |
数量 |
318p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.36
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件名 |
源氏物語
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個人件名 |
紫式部 |
注記 |
布装 |
内容紹介 |
「源氏物語」の中でも一際長大な構造と数奇な筋立てが異彩を放つ、明石一族に関わる物語。「源氏物語」における明石一族物語の展開上の画期となった場面の分析を中心に、筋展開形成の原動力を考察する。 |
著者紹介 |
平成2年神奈川県生まれ。國學院大學大学院博士後期課程修了。同大學兼任講師。博士(文学)。 |
目次タイトル |
序 明石一族物語の形成 |
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一 本書の問題意識と目的 二 明石一族物語における虚構と「真実性」 三 明石一族物語の主要な研究史と本書の立場 四 本書の構成 |
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第一篇 明石巻の恋愛譚の形成 |
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第一章 <あて>なる明石の入道 |
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一 <ひがもの>の系譜と『源氏物語』の人物造型 二 光源氏のまなざし 三 <あて>性の機能 |
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第二章 明石の入道の代作の手紙 |
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一 代作の手紙概観 二 代作におよんだ事情 三 光源氏の反応 四 動き出す明石の君 |
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第三章 「あたら夜」攷 |
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一 宮廷人士の古歌観 二 季外れの引歌の持つ意味 三 「あたら夜」のイメージ 四 「すきのさまや」の解釈 五 交錯する思惑、動き出す宿世 |
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第二篇 越境の物語の形成 |
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第一章 明石の入道の遣水転落 |
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一 悲哀の具体相 二 入道の嘆きと記事の構成 三 極端な戯画化の意味するもの 四 「惨めさ」と「滑稽さ」の相関 五 <読者>を誘導する語り |
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第二章 明石の尼君の呼称変化 |
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一 「母君」から「尼君」へ 二 尼としての越境 三 大堰の女主人 四 越境の代償 |
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第三章 明石の姫君の裳着と紫の上の地位 |
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一 「中宮腰結」という発想の源泉 二 秋好立后と腰結 三 揺らぎの存在としての紫の上 四 六条院における紫の上 |
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第三篇 <女系繁栄>の主題 |
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第一章 明石の入道の人物像 |
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一 入道の<ひが>性 二 瑞夢実現のための行動 三 異常なまでの信仰と絶大な加護 |
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第二章 明石の君の内なる竜女たち |
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一 海の中の竜王 二 イメージ変転の仕掛け 三 神話から逸脱する明石の君物語 四 『法華経』の娑竭羅龍王女 五 もう一人の「竜女」-『海竜王経』の宝錦女 六 竜女たちと明石の君の人生 |
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第三章 女系繁栄譚としての明石一族物語 |
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一 挿話の位相 二 「違ひ目」と女系子孫 三 覆される認識 四 女系の繁栄を語る物語 |
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附篇 『源氏物語』の時代背景に関する考証 |
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第一章 「門分かれたる」藤原氏公卿 |
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一 萩谷説の再検討 二 行幸の持つ意味 三 親王宣下奏慶の諸相 四 「奏慶拒否」の人物 |
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第二章 「放出(はなちいで)」の再検討 |
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一 「放出」の設置場所と様式、用途に関する諸説 二 古記録類に見える「放出」 三 物語に見える「放出」 |
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結 明石一族物語の主題 |