タイトルコード |
1000101015379 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
断片・断章を書く |
書名ヨミ |
フラグメント オ カク |
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フリードリヒ・シュレーゲルの文献学 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
二藤 拓人/著
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著者名ヨミ |
ニトウ タクト |
出版地 |
東京 |
出版者 |
法政大学出版局
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出版年月 |
2022.9 |
本体価格 |
¥5000 |
ISBN |
978-4-588-15129-3 |
ISBN |
4-588-15129-3 |
数量 |
9,321,23p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
940.268
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個人件名 |
Schlegel Friedrich von |
注記 |
文献:巻末p6〜21 |
内容紹介 |
ドイツ・ロマン派の作家フリードリヒ・シュレーゲルの1790〜1800年代の公刊著作・遺稿・書簡集・講義録に焦点を当て、彼の思考様式と表現方法の中枢を担う断片・断章について包括的に究明する。 |
著者紹介 |
1990年埼玉県生まれ。立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。西南学院大学国際文化学部准教授。専攻はドイツ文学・メディア文化。 |
目次タイトル |
序論 |
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一 本書の目的と問題意識 二 これまでのシュレーゲル研究 三 本書の構成 四 Fragment/Fragmenteの日本語表記について |
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第一部 断章形式の成立 |
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第一章 断片を読む-一八世紀末における断片の諸相 |
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導入 フラグメント研究史およびフラグメントの意味編成の分類 第一節 伝承に起因する断片-シュレーゲルによる古代ギリシア文学の受容 第二節 制作に起因する断章-メディア革命期における文芸ジャンル 第三節 転換点としての一七九七年-断片の受容から断章の産出へ |
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第二章 断章を構想する-術語的な語法への先鋭化 |
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導入 「本来的な断章」をめぐって 第一節 一八世紀の断片思想からの影響関係 第二節 「本来的な断章」の起源としての古代叙事詩 第三節 個々の断章の自律性とその物質的条件 第四節 断章の複数性-断章形式の成立条件に向けて |
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第三章 断章を書く-文体・書法の成立過程 |
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導入 読書革命の時代-<活字中心の世代>としてのシュレーゲル 第一節 多読を通じた研究手法-「単なる読書」から「研究」へ 第二節 書きながら読む技術 第三節 断章の書法の成立-文献学的技法の変奏として 第四節 近代精神科学の挫折モデル?-文筆家シュレーゲルの多面性 |
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《間奏》 「文献学」と「哲学」の分析-断章形式の一要素として |
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第一節 新しいメディアにおけるプラトン哲学の継承と発展 第二節 メディア的基盤としての「文献学」 |
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第二部 文化技術としての断章的書記 |
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第四章 読みながら書く-手稿断章群の書記現場(1) |
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導入 詩的エクリチュールから文化技術論へ-第二部の課題と主要な操作概念 第一節 シュレーゲルの手稿断章群についての基本情報 第二節 断章的書記の分析-『文献学のために』を手掛かりに 第三節 <二次的・受動的>書記-専門的な読書の脱中心性 |
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第五章 下線を引く-手稿断章群の書記現場(2) |
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導入 断章的書記における下線強調の二つの役割 第一節 下線の使用頻度および手稿断章群の編集上の問題についての注記 第二節 <編集工程>における下線強調とシュレーゲルの編集美学 第三節 手稿断章群における<思考過程>を支える下線強調 第四節 断章的書記を可能にさせる筆記法-ロマン主義的「生成」を書く技術 |
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第六章 組み合わせる-手稿断章群の書記現場(3) |
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導入 筆記法としての定型句と省略記号-抽象化された概念操作 第一節 相互の<関係性>を示す定型句 第二節 シュレーゲルによる「結合術」の実践? 第三節 <同時性>を示す定型句 第四節 術語に対する省略記号と図形による語の配置 第五節 「諸断章からなる客観的なシステム」の構想-非感情的なロマン主義? |
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結論 断片・断章のメディア文化学 |
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一 本書の振り返りと展望 二 これからの文化研究に向けて |