タイトルコード |
1000101035633 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
近代ドイツ史にみるセクシュアリティと政治 |
書名ヨミ |
キンダイ ドイツシ ニ ミル セクシュアリティ ト セイジ |
|
性道徳をめぐる葛藤と挑戦 |
叢書名 |
明治大学社会科学研究所叢書
|
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
水戸部 由枝/著
|
著者名ヨミ |
ミトベ ヨシエ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
昭和堂
|
出版年月 |
2022.12 |
本体価格 |
¥5800 |
ISBN |
978-4-8122-2207-2 |
ISBN |
4-8122-2207-2 |
数量 |
6,409,54p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
367.234
|
件名 |
女性問題-歴史
売春問題-歴史
性道徳-歴史
ドイツ-歴史-19世紀
|
注記 |
文献:巻末p12〜54 |
内容紹介 |
ドイツ・ヴィルヘルム時代における性道徳の形成プロセスを考察。セクシュアリティの領域で作動する権力メカニズムを解きほぐし、そのメカニズムに組み込まれていく人々の様態と、抗う人たちの姿を浮き彫りにする。 |
著者紹介 |
明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻博士後期課程修了。同大学政治経済学部教授。博士(政治学)。 |
目次タイトル |
序章 セクシュアリティと政治 |
|
1 本書の目的 2 分析対象 3 ジェンダー・セクシュアリティと政治をめぐる分析視点 4 ヴィルヘルム期の売買春に関する主な先行研究 5 研究方法と史資料 6 本書の構成と検討課題 挿絵画家ハインリッヒ・ツィレ |
|
第Ⅰ部 新しい性道徳の波紋 |
|
第1章 管理売春制度と廃娼運動 |
|
1 社会問題としての売春 2 ドイツ性病撲滅協会の管理売春批判 3 ドイツ廃娼主義者の性道徳観 |
|
第2章 ヘレーネ・シュテッカーと堕胎論争 |
|
1 ヘレーネ・シュテッカーの人物像と活動 2 ヘレーネ・シュテッカーの「新しい倫理」 3 ヘレーネ・シュテッカーの堕胎観 4 「刑法二一八条」と堕胎論争 |
|
第3章 オットー・グロースのエロス論がヴェーバー・サークルに与えた影響 |
|
1 オットー・グロースのエロス論 2 「新しい倫理」とエロス論 3 エロス論に対するマックス・ヴェーバーの立場 4 ヴェーバー・サークルにおける新しい性道徳への反応 |
|
補論1 女性作家マルガレーテ・ベーメ |
|
第4章 ドイツ社会民主党と性倫理 |
|
1 産児制限による出生率低下と保守派市民層の見解 2 SPD指導者たちの結婚観・性道徳観 3 一九一三年、「出産ストライキ」論争 4 産児制限への他政党の反応 5 バーデンSPD改良主義者たちの「出産ストライキ」に対する反応 |
|
補論2 錯綜するプロレタリア女性運動 |
|
第Ⅱ部 性の二重道徳と法の支配-バーデン大公国を例に |
|
第5章 一九世紀ドイツのバーデン自由主義 |
|
1 バーデン三月革命期の自由主義 2 「新しい時代」における自由派内閣の成立と親プロイセン路線への転換 3 フリードリヒ大公治世下の議会改革と内政改革 4 国民自由党の支持率低下と一九〇五年の「大ブロック」結成 |
|
補論3 バーデン大公国の社会的特徴 |
|
第6章 バーデン大公妃ルイーゼと「バーデン女性連盟(BFV)」 |
|
1 ルイーゼ大公妃の人物像 2 BFVの生成と発展 3 BFVの活動内容 4 BDFと、BFVおよびバーデン政府との関係性 |
|
第7章 バーデン大公国の管理売春制度にみる市民社会と政治の一側面 |
|
1 公的娼家の閉鎖を求める請願書 2 請願書に対する政府と請願書委員会の立場 3 バーデン邦議会における管理売春制度をめぐる議論 |
|
第8章 ヴィルヘルム時代の女給の問題化プロセス |
|
1 女給労働の実態 2 女給労働の問題化 3 カミラ・イェリネックの女給運動 4 ドイツ禁酒連盟による女給対策 |
|
補論4 一九七〇年代、東西ドイツにおける妊娠中絶をめぐる論争 |
|
終章 ヴィルヘルム時代の新しい性道徳の意義 |
|
1 市民社会におけるジェンダー秩序の生成 2 セクシュアリティの規範化プロセスと性規範を通じた女性の管理 3 新しい性道徳の意義 4 第一波女性運動から第二波女性運動、そして現在へ |