タイトルコード |
1000100679774 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
現代中国における「イスラーム復興」の民族誌 |
書名ヨミ |
ゲンダイ チュウゴク ニ オケル イスラーム フッコウ ノ ミンゾクシ |
|
変貌するジャマーアの伝統秩序と民族自治 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
澤井 充生/著
|
著者名ヨミ |
サワイ ミツオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
明石書店
|
出版年月 |
2018.12 |
本体価格 |
¥6800 |
ISBN |
978-4-7503-4708-0 |
ISBN |
4-7503-4708-0 |
数量 |
521p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
316.822
|
件名 |
民族問題-中国
回族
イスラム教徒
|
注記 |
文献:p495〜516 |
内容紹介 |
現代中国における「イスラーム復興」に注目し、清真寺(モスク)を中心とした「共同体」ジャマーアの秩序形成に見られる持続と変容、中国共産党主導の国民統合とムスリム少数民族との政治力学について考察する。 |
著者紹介 |
1971年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(社会人類学)。首都大学東京人文社会学部人間社会学科助教(社会人類学分野)。 |
目次タイトル |
序章 |
|
第1節 本書の目的 第2節 改革開放期における宗教復興の潮流 第3節 共同体理論と中国研究 第4節 現代中国における少数民族の自治 第5節 中国イスラーム研究と回族の民族誌 第6節 おわりに |
|
第1部 現代中国の民族・宗教・社会主義 |
|
第1章 中国西北のイスラームと寧夏回族の社会生活 |
|
第1節 中国におけるイスラームの伝播と土着化 第2節 現代中国の回回民族 第3節 寧夏回族自治区の概況 第4節 清真寺の分布とジャマーアの規模 第5節 清真寺付近の行政機関・居民委員会と住民 第6節 まとめ |
|
第2章 中国共産党の民族・宗教政策と回族社会 |
|
第1節 はじめに 第2節 中国共産党の民族理論と「回族」の民族認定 第3節 中華人民共和国成立後の社会主義改造と政治運動 第4節 改革開放期の民族・宗教政策の転換 第5節 寧夏回族自治区における民族・宗教政策の再開 第6節 おわりに |
|
第2部 国家権力と清真寺 |
|
第3章 清真寺の伝統秩序と権力構造 |
|
第1節 はじめに 第2節 世襲化した伝統的指導層 第3節 新興指導層の台頭 第4節 清真寺の主導権をめぐるせめぎあい 第5節 おわりに |
|
第4章 清真寺に介入した国家権力 |
|
第1節 はじめに 第2節 国家・社会関係論 第3節 中国イスラーム教協会の成立と活動 第4節 寧夏回族自治区イスラーム教協会の成立と活動 第5節 清真寺の記念行事に招待された党幹部たち 第6節 共産党・行政機関・宗教団体の共棲 第7節 おわりに |
|
第3部 変貌する宗教儀礼と民族文化 |
|
第5章 異端視される死者儀礼 |
|
第1節 はじめに 第2節 回民墓地 第3節 死者儀礼の準備 第4節 葬送儀礼 第5節 イスラーム改革と死者儀礼 第6節 異端視される儀礼 第7節 死者の救済と生者の威信のために 第8節 おわりに |
|
第6章 異民族には嫁がせない |
|
第1節 揺らぐ民族内婚 第2節 民族別居住分布と通婚関係 第3節 増加する異民族間通婚 第4節 漢族男性と結婚した回族女性 第5節 民族内婚の論理 第6節 集団の規制と個人の選択 |
|
第7章 酒がならぶ円卓 |
|
第1節 はじめに 第2節 民俗生殖理論と婚姻規制 第3節 おなじ民族と結婚する作法 第4節 豪華な婚礼、酒を飲む回族 第5節 おわりに |
|
第4部 中国イスラーム界に流布する愛国主義 |
|
第8章 統制される宗教、脱宗教化される民族 |
|
第1節 清真寺に浸透する愛国主義 第2節 党国家の統制下におかれた宗教活動 第3節 イスラームを放棄した共産党員 第4節 「民族」と「宗教」の狭間で揺れ動く 第5節 おわりに |
|
第9章 「右派分子」から殉教者へ |
|
第1節 文化大革命と少数民族 第2節 中国共産党の政治運動とムスリム少数民族 第3節 ある宗教指導者の事例 第4節 「右派分子」となった理由 第5節 改革開放期の再評価 第6節 名もなき証言者たち |
|
終章 現代中国における「イスラーム復興」のゆくえ |
|
第1節 近現代中国における国家権力と清真寺 第2節 社会主義を経験した回族 第3節 現代中国のジャマーア・システム 第4節 保存される清真寺、溶解するジャマーア |