タイトルコード |
1000100692998 |
書誌種別 |
図書(児童) |
書名 |
不便益のススメ |
書名ヨミ |
フベンエキ ノ ススメ |
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新しいデザインを求めて |
叢書名 |
岩波ジュニア新書
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叢書番号 |
891 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
川上 浩司/著
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著者名ヨミ |
カワカミ ヒロシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
岩波書店
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出版年月 |
2019.2 |
本体価格 |
¥800 |
ISBN |
978-4-00-500891-9 |
ISBN |
4-00-500891-9 |
数量 |
6,176p |
大きさ |
18cm |
分類記号 |
501.83
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件名 |
デザイン(工業)
人間工学
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学習件名 |
工業デザイン 物の見方・考え方 工学 |
内容紹介 |
かすれていくナビなど、効率化や自動化の逆にあたる「不便益」の発想から生まれたデザインは、便利追求が見逃してきた、けれど本当は大切な視点を内包している。そんな新しい思想・指針を具体的なデザイン・モノを通して紹介。 |
著者紹介 |
1964年生まれ。京都大学大学院横断教育プログラム推進センター(デザイン学リーディング大学院)特定教授。博士(工学)。著書に「不便から生まれるデザイン」など。 |
目次タイトル |
プロローグ 不便な生活,始めました |
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受験/下宿探し/風呂/台所/スマホを下宿に置いてきた日には/不便だ,メンドくさ!はマイナス/ホームセンターで本棚を買う/食洗機なし/コップ洗いをモノグサしてみた/プチ冒険してみた |
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1 「不便益」の時代がやってきた |
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(1)現実味をおびてきたドラえもんの世界 (2)AIブームが「便利」に拍車をかける ゲームに勝つ/試験問題を解く/運転支援から自動運転へ (3)ボタン一つでなんでもできる・してくれる家・社会 (4)効率化・自動化は工学の最優先課題 (5)でも「便利」ってなんか気持ち悪い ポーランドから来日した友人は日本語が話せない/グローバリゼーションは便利ですが/信じるしかないのですが (6)そして「これからは不便益やでぇ」とある教授が言った 人とモノの関わり合いは代替だけではない/人と自然との関わりは断絶だけではない/人とコトの関わり方は分業だけではない/無駄な無駄と無駄でない無駄 |
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2 数式化できないものにある価値 |
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(1)定量化できない,数式化できないものを探して 試験の点/看護師/もの作り/数字にして「意味のあること」と「ないこと」 (2)不便の効用あれこれ 小さな不便が満載の幼稚園/バリアアリーの施設/効率重視ツアーと不便なツアー/引っかかる講義/紙の辞書と電子辞書/バイク通学から徒歩通学へ/部屋にテレビがある宿とロビーにしかテレビがない宿 (3)便利な社会=やらせてもらえない社会 やらなくていいよが,やっちゃいけないに/やらなくてよい,だらけになる/「火の鳥」のナナ/自由な社会と便利な社会 (4)便利と不便,益と害を捉え直す (5)不便から得られる8つの益 主体性が持てる/工夫できる/発見できる/対象が理解できる/安心・信頼できる/上達できる(飽和しない習熟)/私だけ感/能力低下を防ぐ (6)懐古趣味でもなく,便利を否定するでもなく 便利は人をダメにする?/便利は人から仕事を奪う?/今苦しんでおけば,後から良いことがある?/楽ではないが楽しい/不便益ですか? |
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3 「不便益」をデザインする,形にするのは面白い! |
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(1)不便益がキーワードのデザイン・もの作り 足こぎ車椅子/かすれていくナビ/消えてゆく絵本/素数ものさし/弱いロボット/不便な京土産/左折オンリーツアー/刻印のないキーボード (2)不便益システム研究所 車の研究/発想支援の研究/コミュニケーション場のメカニズムデザインの研究/学びの研究/ロボットの研究/観光の研究/人間活動支援の研究 (3)ユーザーエクスペリエンスの時代へ スマホを持たない経験/時計を持たない経験/写真を撮らない経験 (4)不便益デザインワークショップ 京都大学サマーデザインスクール/FBL/PBL/JIDAの学生コンペ/共生システム論研究室 |
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エピローグ 便利って何? |
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(1)「便利」とはなんでしょう (2)もし世界が便利だらけだったら (3)不便益という選択肢が必要な社会 デジタルデトックス/ニュージーランドから帰ってみると (4)不便益をなぜ研究するのか 価値工学で不便の益を得るための便利/不便益デザインのためのメソッド/関係性と多様性の回復/不便益を研究するワケ/不便益を研究するもう一つのワケ |
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おわりに |
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「不便益を深く知るために役立つ本」を参考文献として |