タイトルコード |
1000100046604 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
地中海帝国の片影 |
書名ヨミ |
チチュウカイ テイコク ノ ヘンエイ |
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フランス領アルジェリアの19世紀 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
工藤 晶人/著
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著者名ヨミ |
クドウ アキヒト |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2013.3 |
本体価格 |
¥7800 |
ISBN |
978-4-13-026144-9 |
ISBN |
4-13-026144-9 |
数量 |
9,302,129p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
235.068
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件名 |
フランス-歴史-19世紀
アルジェリア-歴史
植民地行政
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注記 |
文献:巻末p9〜55 |
内容紹介 |
19世紀地中海世界における「ヨーロッパ」と「非ヨーロッパ」の交流と軋轢を描き出し、フランスが北アフリカに及ぼした影響から浮かび上がる「地中海帝国」の片影に迫る。 |
著者紹介 |
1974年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、大阪大学大学院特任研究員等を経て、学習院女子大学専任講師。博士(文学)。 |
目次タイトル |
序章 北からのまなざし南からのまなざし |
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地中海の一九世紀 向こう岸からのフランス史 境域としてのマグリブ ポストコロニアルと歴史研究 本書の構成 先行研究・史料・用語 |
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第Ⅰ部 一九世紀のアルジェリア人とは何か |
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問題の所在 |
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第一章 近世アルジェリアと地中海 |
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私掠と港市政治体 戦争と外交 辺境の地域秩序 媒介者としてのクルオール 部族社会とイスラーム 外部とのつながり 変化と連続性 |
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第二章 征服とネーション |
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自由主義とナショナリテの概念 ハムダーンの『鏡』と「アルジェリア人」の出現 コロニストとアンチコロニスト トクヴィルとデジョベール 「アラブのナショナリテ」 |
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第三章 市民と「臣民」 |
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フランス人とは何か 属人法規と一八六五年元老院議決 原住民すなわち臣民 アラブとベルベル 先住ユダヤ人の社会的変容 ヨーロッパ系入植者の道程 「アルジェリア人」の輻輳 |
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第Ⅱ部 東洋学者の懐疑 |
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問題の所在 |
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第四章 学知の集積地としてのアルジェリア |
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エジプトからセネガルへの結節点 イスラーム政策の萌芽 |
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第五章 東洋学の主流と傍流 |
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ハリールの『提要』と翻訳者ペロン 執行吏カドズの学識 実務家の知と植民地主義 |
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第六章 法域と法学 |
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属人主義の原則 アンディジェナという刑罰制度 教育機関と法学1 教育機関と法学2 |
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第七章 土地制度の立法 |
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所有権について 植民地化以前の土地制度 一八五〇年代まで 一八六三年元老院議決とユルバン 一八七三年法と土地制度の「フランス化」 |
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第八章 土地権と法解釈 |
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メルシエとその作品 ワクフという難問 アルシュ地をめぐる異説 閉ざされる言語空間 |
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第Ⅲ部 支配の地域史 |
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問題の所在 |
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第九章 同化主義と地方行政 |
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「同化主義」と「間接統治」 県という外形 二重化された自治体 混合自治体制度 行政官と原住民助役 |
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第一〇章 都市空間のヨーロッパ性 |
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街区構成の類型 二重の植民都市オラン マイノリティの空間 分節化された都市 |
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第一一章 空白の土地台帳 |
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二組の図表 土地制度改変の概観 アイン・テムシェントのアーミル族 区画限定 一八六三年元老院議決 一八七三年法 剝奪と再分配 |
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第一二章 折り重なる領域 |
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流離のなかのナショナリズム 郷土の地図化 入植者の小宇宙 人口の問題 歴史の行く先 |
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終章 アルジェリアの「短い一九世紀」 |