タイトルコード |
1000100062002 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アイヌと松前の政治文化論 |
書名ヨミ |
アイヌ ト マツマエ ノ セイジ ブンカロン |
|
境界と民族 |
叢書名 |
歴史科学叢書
|
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
菊池 勇夫/著
|
著者名ヨミ |
キクチ イサオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
校倉書房
|
出版年月 |
2013.5 |
本体価格 |
¥10000 |
ISBN |
978-4-7517-4450-5 |
ISBN |
4-7517-4450-5 |
数量 |
430p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
211
|
件名 |
北海道-歴史
アイヌ-歴史
松前藩
|
内容紹介 |
松前・蝦夷地という「日本」の北方の境界・境外、あるいは境界領域で起きた和人とアイヌの出来事を広く扱った論考を集成。境界と境界意識、和人の対アイヌ関係意識、アイヌの交易や生業などについて論じる。 |
著者紹介 |
1950年青森県生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。宮城学院女子大学教授。著書に「飢饉の社会史」「アイヌ民族と日本人」「菅江真澄が見たアイヌ文化」など。 |
目次タイトル |
序論 北方史からみた「日本」 |
|
第一節 問われる日本史・日本文化 第二節 松前は日本ではない 第三節 日本国と蝦夷 第四節 異域から内国へ |
|
Ⅰ 境界と境界意識 |
|
第一章 北方史の展開と境界権力 |
|
第一節 北方史について 第二節 日本史における「蝦夷」問題 第三節 境界権力と奥羽社会 第四節 アイヌ民族史と北方世界 |
|
第二章 境界と民族 |
|
第一節 日本国の境界 第二節 国境観の変容 第三節 民族(エトノス)の境界 第四節 「夷人」 第五節 「異人」 |
|
第三章 海防と北方問題 |
|
第一節 「北門鎖鑰」「北進日本」史観 第二節 寛政の蝦夷騒動 第三節 蝦夷地内国観の登場 第四節 幕府の蝦夷地直轄 第五節 蝦夷地勤番 第六節 幕末期への展望 |
|
第四章 近世日本からみた千島列島史 |
|
第一節 「蝦夷が千島」から「千島」へ 第二節 クルミセ・ラッコ島・東海諸島 第三節 ラッコ島=ウルップ島観の登場 第四節 東蝦夷諸島・チュプカ(千島) |
|
Ⅱ 近世日本人の対アイヌ意識 |
|
第五章 「和人」という関係意識 |
|
第一節 「和人」の北方史への登場 第二節 近世社会における「和人」 第三節 蝦夷地内国化と「和人」 |
|
第六章 「酋長」使用の歴史 |
|
第一節 「酋長」使用の現在 第二節 近世日本の酋長使用 第三節 東アジアの酋長使用 第四節 日本古代・中世の酋長使用 第五節 酋長と首長 第六節 酋長の近代 |
|
第七章 松前広長『夷酋列像附録』の歴史認識 |
|
第一節 『夷酋列像附録』の成り立ち 第二節 「夷賊」征討の歴史 第三節 「毛夷国」観と「渡党」認識 第四節 義経蝦夷渡り説の摂取 第五節 「建国」の始祖武田信広 第六節 「夷酋」像にこめられた潜在力 |
|
第八章 固有文化と馴致する権力 |
|
第一節 内なる民の起点 第二節 徳化・教導の論理 第三節 馴致と抵抗 第四節 近代国家の同化圧力と「救済・保護」 |
|
第九章 持ち込まれる「日本」の神仏 |
|
第一節 蝦夷(アイヌ)に対峙する神仏 第二節 漁業神の展開 第三節 伊勢(神明)信仰と伊勢参詣 第四節 蝦夷地内国化と寺社の創建 |
|
第十章 華夷意識に関してのいくつかの考察 |
|
第一節 「赤人」(あかひと)について 第二節 同化=解放論のゆくえ 第三節 琉球風俗と左衽 第四節 「華夷」思想を越える |
|
Ⅲ 近世アイヌの実態 |
|
第十一章 アイヌの御目見(ウイマム)儀礼 |
|
第一節 『松前屛風』に描かれたアイヌ 第二節 文献史料にみる丸小屋逗留と御目見 第三節 『蝦夷国風図絵』にみるアイヌの藩主謁見 |
|
第十二章 丸小屋と移動する人々 |
|
第一節 丸小屋の呼称 第二節 絵や文にみえる丸小屋 第三節 丸小屋の構造と用途 第四節 もう一つの仮小屋 |
|
第十三章 石焼鯨について |
|
第一節 「名物」としての石焼鯨 第二節 「商物」としての石焼鯨 |
|
第十四章 鷲羽と北方交易 |
|
第一節 鷲猟 第二節 飼鷲 第三節 軽物としての鷲羽 第四節 千島・山丹交易と鷲羽 |
|
第十五章 文化年間のラショア人渡来 |
|
第一節 ラショア人のエトロフ渡来 第二節 ラショア人をめぐる千島世界 第三節 蝦夷地幕領化とラショア人 |
|
第十六章 庖瘡流行とアイヌ社会 |
|
第一節 アイヌ社会の人口減少 第二節 各場所における庖瘡流行 第三節 庖瘡流行への処し方 第四節 庖瘡流行の背景 |