タイトルコード |
1000100560457 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
明治期泉鏡花作品研究 |
書名ヨミ |
メイジキ イズミ キョウカ サクヒン ケンキュウ |
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「父」と「女」の問題を中心に |
叢書名 |
近代文学研究叢刊
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叢書番号 |
63 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
金子 亜由美/著
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著者名ヨミ |
カネコ アユミ |
出版地 |
大阪 |
出版者 |
和泉書院
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出版年月 |
2017.9 |
本体価格 |
¥5500 |
ISBN |
978-4-7576-0848-1 |
ISBN |
4-7576-0848-1 |
数量 |
6,284p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
泉 鏡花 |
内容紹介 |
鏡花の作品世界における「父」の存在とは? 泉鏡花が明治20年代後半から40年代にかけて発表した小説を取り上げ、それらの中で構築される「父」を分析。「父」との関係において描かれる「女」あるいは「母」も考察する。 |
著者紹介 |
1983年茨城県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学・早稲田大学)。専門は日本近代文学。日本大学経済学部非常勤講師ほか。 |
目次タイトル |
序章 鏡花世界における「父」の審級 |
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一、父の不在? 二、「過渡の時代」の鏡花 三、「自然派」との対決 四、鏡花世界における「父」と「女」 |
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第一部 鏡花の出発 |
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第一章 「人外」の「信仰」 |
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一、「海城發電」の二つの評価軸 二、「全き人間を見んとねがふ眼」 三、「人外」の「信仰」 四、「人外」の闘争 |
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第二章 「悪魔」の挑戦 |
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一、抵抗する「悪」 二、「下層」に蠢く地熱 三、「探訪記者」であること 四、妨害者であること 五、「闇」の真骨頂 六、「則」を巡る対決 七、「窮の極、自殺も出来ず」 |
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第三章 「父」の構築 |
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一、「言文一致」の試み 二、「黒猫」を支える文語的論理性 三、「なゝもと桜」における文語的論理性の解体と物語の再秩序化の失敗 四、狂った「父」の露呈 |
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第二部 鏡花の構想 |
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第四章 「詩想」としての「女」 |
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一、鏡花の「転身」 二、「詩想」と「再現力」の両立 三、流離する「女」 四、「言文一致」の揺らぎ |
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第五章 もたらされた危機 |
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一、「母」の世俗化 二、「かくれ里」の封鎖 三、龍子という「妻」 四、痕跡としての「子供」 五、「『母』は存在しない」 |
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第六章 『風流線』のプラクシス |
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一、決算の書『風流線』 二、閉塞する「博愛」 三、「風流組」の「精神」 四、敷設される「規矩」 |
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第七章 「革命的精神の詩人」村岡不二太 |
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一、『風流線』における「ニィチェ思想」の由来 二、登張竹風による「革命的精神の詩人」としてのハイネ紹介 三、田岡嶺雲による「ヒユーマニチーの一兵卒」としてのハイネ紹介 四、「遺書」から「舌代」へ |
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第三部 鏡花の闘い |
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第八章 恩寵としての「音調」 |
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一、「爺と倅の争ひ」 二、複数の文末詞 三、鏡花的フォルマリスムの射程 四、恩寵としての「音調」 |
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第九章 妙子という「婦」 |
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一、分裂した主題 二、「女学生」妙子の造形 三、妙子と二つの「父」 四、「抹消」される「婦」 |
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第十章 白い媒介者 |
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一、二つの贖罪 二、象徴としての師-父 三、お篠から小篠へ 四、白い媒介者 |
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第十一章 『草迷宮』における「感情」の形象化 |
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一、「感情」の原因としての「声」と「まなざし」 二、「超自然力」の原理 三、蔓延する「声」 四、伝染する「まなざし」 |
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終章 |