タイトルコード |
1000100683742 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「鏡」としての透谷 |
書名ヨミ |
カガミ ト シテ ノ トウコク |
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表象の体系/浪漫的思考の系譜 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
黒田 俊太郎/著
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著者名ヨミ |
クロダ シュンタロウ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
翰林書房
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出版年月 |
2018.12 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-87737-431-0 |
ISBN |
4-87737-431-0 |
数量 |
274p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
北村 透谷 |
注記 |
文献:p250〜260 |
内容紹介 |
日本の浪漫主義の<作家>としてその黎明期に活動した北村透谷がどう読まれてきたかを問うこと、何よりも問うことが回避されてきた戦中の<透谷>を観察することを通して、日本浪漫派の精神構造の一端を明らかにする。 |
著者紹介 |
昭和53年生まれ。京都府出身。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。鳴門教育大学大学院准教授。 |
目次タイトル |
序章 「鏡」という技術 |
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一、<想像的蘇生/想像的同一化> 二、「統一性の原理」としての<作家> 三、戦後の文学史記述における空白 |
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第Ⅰ部 表象の体系としてのアンソロジー |
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第一章 明治三五年版『透谷全集』 |
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一、出版社の戦略的意図という問題機制 二、契約書と奥付が語る『透谷全集』出版の経緯 三、『透谷全集』の形態とその意味 四、「文壇」を表象する装丁-高山樗牛「明治三十四年の文芸界」 五、『透谷全集』宣伝広告の戦略 六、『透谷全集』を取り巻く<出版界>の状況 七、博文館特約店ネットワークと三木露風 |
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第二章 明治三〇年代後半、<文学>化されゆく手紙 |
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一、<作家>のリアルな「像」 二、「手紙文学」「手紙小説」-「公衆に向つて書く」「アート」としての手紙 三、<古人/今人>という分割線=歴史的断層 四、<文学>化されゆく手紙 |
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第三章 成型される透谷表象 |
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一、<無名>の読者 二、藤野古白のピストル自殺と<ヱルテル>という社会的記号 三、再生産される<透谷像>-物理的装置としての『透谷全集』 四、藤村操<華厳の瀧投身自殺事件>をめぐる言説と<美的生活論>の磁場 五、明治四〇年代における自然主義<実行派>と<青年> |
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第四章 透谷を<想起>するということ |
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一、<文明批評論争>とその歴史的位置付け 二、『樋口一葉集・北村透谷集』に見る出版資本主義革命 三、<個人的/社会的>自我の系譜と透谷-佐藤春夫「壮年者の文学」を起点として 四、抵抗の文学史の起点-プロレタリア文学と透谷 五、反近代主義者<透谷>の争奪戦 |
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第Ⅱ部 日本浪曼派と<透谷> |
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第五章 中河與一の<初期偶然論>における必然論的側面 |
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一、<永遠思想>の萌芽的思考としての<初期偶然論> 二、アインシュタインの「新学説」との邂逅 三、二つのモダニズム建築論1-コルビュジエ 四、二つのモダニズム建築論2-構成主義 五、<機械>への反措定-<非科学的>な必然論 六、書き込まれた一つの偶然 |
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第六章 戦時下日本浪曼派言説の横顔 |
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一、戦後における<戦争協力者>の黙殺 二、文芸復興の呼び声と<偶然文学論争> 三、<リアリズム>論としての<偶然論>、あるいは「永遠」論 四、「永遠」論から<永遠>論へ-『万葉の精神』『日本の理想』 五、「作品」から「民族」へ |
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第七章 彷徨える<青年>的身体とロゴス |
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一、<日本的なるもの>に関する論議の<起源> 二、諷刺画「迷ひ子」 三、「主体的中心」の喪失と不安 四、「乖離」する<青年>の<身体/精神> 五、「心境」という「心の技術」の超克-「伝統」の二つの側面 六、<日本的なるもの>に関する論議へ |
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第八章 <偉大な敗北>の系譜 |
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一、藤村のアジア主義 二、文芸懇話会・新日本文化の会 三、透谷会-設立の主導者中河與一の理念 四、日本浪漫派周辺の<日本的なるもの>論 五、透谷の闘った<戦争>-保田與重郎「明治の精神」 六、エトランゼエというイロニー-島崎藤村「海へ」 七、本書のおわりに-藤村の“不確かさ”に向けて |