タイトルコード |
1000100811843 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
古浄瑠璃・説経研究 下巻 |
巻次(漢字) |
下巻 |
書名ヨミ |
コジョウルリ セッキョウ ケンキュウ |
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近世初期芸能事情 |
各巻書名 |
近世都市芝居事情 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
阪口 弘之/著
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著者名ヨミ |
サカグチ ヒロユキ |
出版地 |
大阪 |
出版者 |
和泉書院
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出版年月 |
2020.5 |
本体価格 |
¥13000 |
ISBN |
978-4-7576-0957-0 |
ISBN |
4-7576-0957-0 |
数量 |
9,585p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
768.52
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件名 |
浄瑠璃-歴史
説経節
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注記 |
布装 |
内容紹介 |
上方・江戸の東西演劇界の幅広い交流の具体的様相や、出版書肆を巻き込んでの道頓堀興行界の戦略的な動向、それに牽引される義太夫や近松らの境涯、その作品定位や正本刊行事情などを考察。近世都市芝居事情に迫る。 |
著者紹介 |
1943年滋賀県生まれ。大阪市立大学・神戸女子大学名誉教授。編著に「浄瑠璃の世界」「奥浄瑠璃集」「近世演劇を学ぶ人のために」など。 |
目次タイトル |
第一篇 |
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第一章 金平浄瑠璃のはじまり |
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一 『きそ物かたり』と『ともへ』 二 『にしきど合戦』と『きそ物かたり』(ともへ)先行本 三 「木曾物語」の連作形式 四 為宗、武知、景政の登場 五 主従の絆 |
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第二章 金平浄瑠璃と東西交流 |
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はじめに 一 金平浄瑠璃の誕生 二 『義経奥州責』と『にしきど合戦』 三 頼光四天王の登場 四 「酒呑童子」譚と金平劇 五 軍記浄瑠璃と金平劇 六 東西浄瑠璃界の交流 七 和泉太夫上洛をめぐる正本刊行事情 八 太夫と出版書肆の連繫 |
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第三章 寛文期江戸浄瑠璃と東西書肆 |
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一 「かしま御本地」諸本 二 江戸書肆に拠る本文改訂 三 奥浄瑠璃からみえる江戸板(1)「をんなの介」 四 奥浄瑠璃からみえる江戸板(2)「末武印論」と「武綱最期」 五 古態を保持する江戸六段本「まつよの姫」と「都誓願寺如来之御本地」 六 金平的人物の造型 七 節事 八 安直仕様の江戸板から 九 浄瑠璃正本をめぐる「作者」と「書肆(板元)」 |
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第四章 『清盛物語』の構想 |
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一 『平治清盛物語』と連作構想 二 書肆の商魂 三 浄瑠璃の東西交流と江戸出店 |
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第二篇 |
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第一章 軍記読物浄瑠璃の成立 |
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一 連作浄瑠璃と草子型本 二 西沢板『よりとも軍物語』(三浦物語) 三 三浦物と連作 四 軍記読物浄瑠璃の成立 |
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第二章 伊藤出羽掾と出羽座をめぐる人々 |
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一 出羽座ゆかりの太夫達 二 出羽掾・角太夫合同『道行揃』 三 『道行揃』にみる出羽掾・角太夫の語り物 四 出羽掾・角太夫と岡本文弥 五 旧『道行揃』と文弥(推定)段物集 六 江戸浄瑠璃の取り込み |
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第三章 山本角太夫と愁嘆表現 |
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一 山本角太夫の初期の語り物 二 角太夫と「なきぶし」 三 「なきぶし」から「うれいぶし」へ 四 角太夫の劇構成法と宇治嘉太夫 |
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第四章 延宝期四条河原の芝居景観 |
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一 フォッグ甲本四条河原芝居図巻 二 フォッグ乙本四条河原芝居図巻 三 天下一上総・天下一若狭 四 河内・大和・日暮 五 図巻詞書と景観描写 |
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第三篇 |
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第一章 井上播磨掾から清水理太夫へ |
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一 『日本王代記并神武天王ノゆらひ』と『大日本神道秘蜜の巻付御月日待ゆらい』 二 「日本王代記」をめぐる浄瑠璃界の動静 |
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第二章 近世道頓堀芝居事情 |
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一 安井桟敷札と道頓堀芝居主 二 狂言本『難波重井筒』見返し図 三 歌舞伎作者近松はどこへ行ったか |
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第三章 道頓堀興行界の戦略 |
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一 貞享二年道頓堀競演 二 宝永二年顔見世興行 |
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第四章 「用明天王職人鑑」三段目演出をめぐって |
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一 仮屋芝居「用明天王鐘入の段」 二 「用明天王職人鑑」三段目口・奥での特別演出 三 作者・近松門左衛門と竹田出雲 四 再び仮屋芝居について |
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第五章 大阪新田開発者の一側面 |
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一 新田開発者北村六右衛門と道頓堀芝居 二 北村家代々と文人、高僧らとの交遊 三 北村六右衛門と紀海音・豊竹若太夫らの動向 |
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第四篇 |
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第一章 『滝口横笛紅葉之遊覧』とその周辺 |
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一 「滝口横笛」関係諸本 二 出羽掾正本「よこぶえたき口恋之道心」 三 出羽掾正本の刊年 四 二つの改作箇所 五 角太夫正本『智略かたきうち』 六 節事臆断 |
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第二章 『鳥羽恋塚物語』初演時テキスト |
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一 加賀掾正本『鳥羽恋塚物語』五段目をめぐって 二 新出絵入り本の五段目本文 三 『鳥羽恋塚物語』の正本系譜 四 節事襲用をめぐる問題 |
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第三章 難波規明太夫の一正本 |
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第四章 元禄期淡路操芝居の地方興行 |
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一 淡路源之丞一座の徳島興行をめぐって 二 元禄六年阿波興行次第 三 上演演目 四 絵図等に見る淡路芝居の諸様相 おわりに |
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第五章 浄瑠璃本板株移譲顚末覚書 |
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一 竹本座七行浄瑠璃本板株移譲経緯 二 紙屋と伏見屋善兵衛 三 道頓堀芝居銀主と浄瑠璃板本紙屋・加島屋 |
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第五篇 |
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第一章 土佐少掾段物集と抜本 |
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一 土佐少掾段物集「色竹」 二 段物集諸本にみる増幅様相 三 段物集利用の抜本 四 絵入り本『建武軍記』と抜本『建武軍記名将傳』 |
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第二章 佐渡七太夫と武蔵権太夫 |
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一 武蔵権太夫の説経段物集 二 佐渡七太夫・天満八太夫と武蔵権太夫 三 佐渡七太夫 四 佐渡七太夫の語り継承をめぐって おわりに |
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付篇 |
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第一章 元禄上方歌舞伎界の交流 |
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一 「日本女護之島」の狂言本と歌謡本 二 「歌う役者」古今新左衛門 三 『日本女護島』と『松風』 四 『太山寺薬師開帳』と『けいせい花筏』との狂言取り関係 |
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第二章 享保五年京都二の替り狂言本 |
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一 上本『けいせい御菩薩池』と並本『けいせい八万日』 二 評判記『役者三名物』 三 享保五年京都二の替りの狂言本をめぐって |