タイトルコード |
1000100850193 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
近現代の皇室観と消費社会 |
書名ヨミ |
キンゲンダイ ノ コウシツカン ト ショウヒ シャカイ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
右田 裕規/著
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著者名ヨミ |
ミギタ ヒロキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
吉川弘文館
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出版年月 |
2020.11 |
本体価格 |
¥9000 |
ISBN |
978-4-642-03897-3 |
ISBN |
4-642-03897-3 |
数量 |
6,261,6p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
288.4
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件名 |
皇室
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内容紹介 |
20世紀日本における皇室を商品としたメディア・祝祭記念品の需用のあり方を検討。天皇制支持構造や、国民統合の象徴的作用が失効していく様相にも言及し、消費社会化が君主制国家にもたらした影響に迫る。 |
著者紹介 |
1973年島根県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。山口大学時間学研究所准教授。博士(文学)。著書に「天皇制と進化論」がある。 |
目次タイトル |
序章 消費社会のなかの君主制 |
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一 本書のねらい 二 本書の構成 |
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Ⅰ部 メディアの皇室表象 |
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第一章 二〇世紀初期の脱神聖視傾向 |
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はじめに 一 天皇を把捉する語彙 二 「国体」についての知識の習熟度 三 神話に対する態度 おわりに |
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第二章 二〇世紀初期の皇室観とメディア |
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はじめに 一 視覚的複製の商品化 二 スナップ・ショットの公開 三 一九二〇年代から三〇年代の皇室写真 四 皇室記事の世俗化 五 都市空間でのスター視の拡がり おわりに |
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補論 村の世界の皇室観 |
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はじめに 一 神聖視の継続 二 村民と「御大典」ツーリズム 三 都市的心性の拡がり おわりに |
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第三章 天皇家の「脱政治化」過程 |
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はじめに 一 天皇のうわさ 二 新聞雑誌による「家庭人」的容貌の賦与 三 天皇家の<子ども>の誕生 四 家庭関連市場の成長 おわりに |
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Ⅱ部 消費される祝祭行事 |
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第一章 帝都住人の祝祭体験 |
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はじめに 一 外出の誘惑 二 傍観者としての態度 三 消費と祝祭 四 資本の動向 五 私的な欲望の優先 おわりに |
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第二章 君主のスペクタクルの知覚様式 |
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はじめに 一 研究史の整理と本章の解釈枠組み 二 速度への志向 三 量への志向 四 脱文脈的な知覚様式 おわりに |
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第三章 祝祭記念商品の都市購買者像 |
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はじめに 一 記念商品の概要と都市消費文化論の知見 二 新奇さへの志向 三 記念切手・絵葉書の購買動向 四 刹那的な消費様式 おわりに |
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Ⅲ部 戦時・戦後の皇室観 |
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第一章 戦時期の皇室報道と祝祭体験 |
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はじめに 一 戦時期の皇室報道 二 戦時期の皇室観 三 戦時期の祝祭体験 おわりに |
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第二章 戦後の皇室報道・皇室観 |
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はじめに 一 戦後皇室報道・皇室観の状況 二 「職業的有名人」との同質化 三 皇太子ブーム 四 人気の短期的交替 おわりに |
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第三章 「御成婚」ブーム再考 |
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はじめに 一 「御成婚」の商品化運動 二 婚約者の卓越化 三 ロマンスの物語論的構成 四 「アメリカ娘」的相貌 五 テレビ受像機の国民分断的作用 おわりに |
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終章 跋扈する<消費者>、消える<国民> |
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一 平成・令和の皇室イベント 二 脱ナショナル・シンボル化の継続 三 本書の理論的整理 |