タイトルコード |
1000101068414 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
越境兵士の政治人類学 |
書名ヨミ |
エッキョウ ヘイシ ノ セイジ ジンルイガク |
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英国陸軍グルカ兵の軍務と市民権 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
上杉 妙子/著
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著者名ヨミ |
ウエスギ タエコ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
春風社
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出版年月 |
2023.2 |
本体価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-86110-725-2 |
ISBN |
4-86110-725-2 |
数量 |
458,77p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
393.25
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件名 |
外人部隊
ネパール人
イギリス-国防
公民権
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注記 |
文献:巻末p6〜38 |
内容紹介 |
外国人兵士の軍務と市民権はいかにして結びつくのか。英国によって200年以上にわたり雇用されてきたネパール出身グルカ兵に焦点を当て、彼らの市民権交渉の複層的な様相、そして軍隊と社会の「もつれた」関係を描き出す。 |
目次タイトル |
序論 |
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第1節 目的と方法 第2節 問題の所存 第3節 本書の展望 第4節 グルカ兵についての先行研究の成果 第5節 本書の構成 第6節 文化/社会人類学における本書の位置づけと限界 第7節 データ収集の方法 |
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第Ⅰ部 グルカ兵雇用の歴史的背景 |
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第1章 外国人兵士の軍務と市民権 |
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第1節 はじめに 第2節 軍務と市民権についての近代的規範の成立 第3節 国際的規範の成立 第4節 英国における軍務と市民権 第5節 おわりに |
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第2章 グルカ兵の誕生-香港返還より前の雇用 |
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第1節 はじめに 第2節 植民地インドの現地人兵士 第3節 グルカ兵雇用の始まり 第4節 独立国の兵士となって-世界大戦とグルカ兵雇用 第5節 非公式的英帝国からやって来た兵士 第6節 外国人ながら英国陸軍の正規兵 第7節 傭兵雇用の国際的規制とグルカ兵 第8節 印パ分離独立後の雇用政策及び待遇 第9節 おわりに |
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第Ⅱ部 ネパール市民権の維持のための境界作業 |
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第3章 ネパール人アイデンティティの構築と維持、血統的再生産 |
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第1節 はじめに 第2節 植民地インドにおけるグルカ兵のネパール人アイデンティティの扱い-徴募や連隊構成、派兵、通婚規制など 第3節 印パ分離独立後の越境的雇用政策 第4節 グルカ兵自身による集合的アイデンティティの管理-駐屯地のコミュニティ 第5節 おわりに |
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第4章 駐屯地の宗教の二つの顔-歴史的背景と政策、実行の仕組み |
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第1節 はじめに 第2節 グルカ旅団の宗教政策形成の歴史的過程 第3節 英国陸軍の宗教政策 第4節 二〇〇〇年代前半までのグルカ旅団の宗教政策 第5節 宗教政策を実行する仕組み 第6節 おわりに |
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第5章 駐屯地の宗教の二つの顔-教義と見解 |
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第1節 はじめに 第2節 駐屯地のヒンドゥー的信仰及び実践の主題ないし教義 第3節 グルカ旅団の宗教政策についての兵士たちの見解 第4節 おわりに |
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第Ⅲ部 グルカ兵の市民権の再定義 |
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第6章 雇用政策の変更と英国陸軍への統合の深化-グルカ次元の解体 |
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第1節 はじめに 第2節 雇用政策の変更の要因 第3節 雇用政策の変更内容 第4節 子女教育の英国化 第5節 おわりに |
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第7章 英国社会への国家レベルの統合を目指して-グルカ正義運動に見る市民権交渉 |
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第1節 はじめに 第2節 一九九七年前グルカ兵による定住権獲得のいきさつ 第3節 政策的背景 第4節 何が論じられたのか 第5節 一九九七年前グルカ兵らの戦術 第6節 対立の構図 第7節 おわりに |
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第8章 英国社会への地域レベルの統合を目指して-英国グルカ福祉協会の市民権交渉 |
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第1節 はじめに 第2節 地域社会における退役グルカ兵の立場 第3節 英国グルカ福祉協会の概要 第4節 英国グルカ福祉協会の活動 第5節 考察 第6節 おわりに |
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第9章 ネパール社会への越境的再統合を目指して-「ネパール市民権の継続」運動に見る市民権交渉 |
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第1節 はじめに 第2節 多重市民権を求める運動の背景 第3節 英国グルカ福祉協会の取り組み 第4節 在外ネパール人協会と「ネパール市民権の継続」運動 第5節 「ネパール市民権の継続」運動の成果 第6節 おわりに |
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結論 |
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第1節 本書の概要 第2節 グルカ兵の立場の変転 第3節 グルカ兵の市民権をめぐる交渉の複数文脈性 第4節 外国人兵士の軍務と市民権の結びつき |