タイトルコード |
1000101098394 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
投票の政治心理学 |
書名ヨミ |
トウヒョウ ノ セイジ シンリガク |
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投票者一人ひとりの思考に迫る方法論 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
マイケル・ブルーター/[著]
サラ・ハリソン/[著]
岡田 陽介/監訳
上原 直子/訳
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著者名ヨミ |
マイケル ブルーター サラ ハリソン オカダ ヨウスケ ウエハラ ナオコ |
著者名原綴 |
Bruter Michael Harrison Sarah |
出版地 |
東京 |
出版者 |
みすず書房
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出版年月 |
2023.9 |
本体価格 |
¥5800 |
ISBN |
978-4-622-09641-2 |
ISBN |
4-622-09641-2 |
数量 |
20,369p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
314.8
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件名 |
選挙
投票
政治心理学
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注記 |
原タイトル:Inside the mind of a voter |
注記 |
文献:p351〜363 |
内容紹介 |
選挙は政府と市民、市民同士の交流の機会で、そのことが個々の投票者に影響を与えている。斬新な方法論を設計し大規模調査を実施。パーソナリティ特性や選挙の記憶、選挙のさまざまな段階で抱く感情などに着目して分析する。 |
著者紹介 |
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス政治学部教授、選挙心理観測所所長。 |
目次タイトル |
1 ホモ・スフラーガートル |
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投票するヒト なぜホモ・スフラーガートルなのか? ホモ・スフラーガートルとは何者か? 個人と集団 入れ子構造になった長短のサイクル 不可解にして魅力的な投票者の心理 従属変数の転換 定着と改革のバランス-地図にある領域とない領域を進む 課題とパズル リサーチクエスチョンと運用上の課題 モデル 本書の真髄 |
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2 投票者の心の地図を描く |
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投票行動の心理学のベールを剝ぐ 選挙の社会化モデル 選挙の記憶と投票 「パーソナリティと投票」に関するパンドラの箱を開ける パーソナリティから倫理観へ 感情と投票行動 文脈の個人的側面とエコーチェンバー現象、および選挙の雰囲気 選挙の機能 選挙エルゴノミクスの概念 選挙は個人と社会の架け橋となるのか 社会志向的認識/個人志向的認識と投影 投票者の役割と共感的置き換えの問題 投影された有効性感覚 選挙のアイデンティティの概念-審判かサポーターか? 選挙がもたらす絶望と敵意 方法論的挑戦と条件 包括的な研究デザイン 従属変数へのアプローチと操作化 比較の範囲 第一の構成要素-大規模調査とパネル調査 第二の構成要素-インデプスインタビュー、スポットインタビュー、日記 第三の構成要素-視覚的実験 第四の構成要素-直接観察 方法論的トレードオフ |
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3 投票者の1日 |
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投票日 高まる雰囲気 拡張現実 特別な1日 投票所にて 誰と投票に行くのか? いつ投票に行くのか? 感情の高まり 投票ブースの中で何を考えるのか? 一票に込められた思考 投票ブース内での思考-複雑な尺度 従来型投票者と、リモート投票者の思考を比較する 年齢と性別による差異 投票しない人の1日 エレクション・ナイト-投票日の夜 目まぐるしいエレクション・ナイト 試合後の審判とサポーター 終幕の機会 |
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4 パーソナリティと倫理観 |
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私的契約 8種類の個別のパーソナリティ特性 パーソナリティ特性の影響 派生的なパーソナリティ-選挙の文脈におけるパーソナリティ パーソナリティから倫理観へ 倫理観と選挙への参加 倫理観と左派/右派への投票 倫理観と過激主義 個人志向的/社会志向的投票の心理 個人志向的/社会志向的態度のバリエーション 社会志向性の尺度 社会志向性、選挙への参加、選挙での選択 投影的な市民-長期的な投影の力 モデルのステージ1-パーソナリティ、倫理観、社会志向性は重要なのか? |
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5 選挙の記憶 |
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選挙の記憶とは何か? 国家としての決定的な瞬間と、個人的な物語-投票者はどちらを記憶するのか? 構築された幼少期の選挙の記憶 構築された特別な初投票の記憶 幼少期の選挙と、特別な初投票の物語 選挙の記憶と、個人と社会の接点 選挙の記憶の触覚的、聴覚的、感覚的要素 過去から現在へ-選挙の記憶の影響 選挙の記憶、共感的置き換え、有効性感覚 モデルのステージ2-選挙の記憶は重要なのか? |
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6 選挙のアイデンティティと、個人と社会のダイナミクス |
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選挙のアイデンティティの概念 認知的な障害としての機能 既存の類型論とその限界 選挙のアイデンティティの基本モデル-「審判」と「サポーター」 「サポーター」という選挙のアイデンティティ 「審判」という選挙のアイデンティティ 投票者としての役割を市民の言葉で表現する 審判/サポーターモデルの自発的な裏づけ 各国の審判とサポーター 真のアイデンティティ? 審判/サポーターアイデンティティの時を超えた安定性 審判とサポーター-社会的、人口統計学的、心理的な分析結果 選挙のアイデンティティがもたらす結果 鏡と投影-個人と社会の接合点としての選挙 将来をイメージする-長期的な投影と世代間の投影 アイデンティティの再統合-共感的置き換えと選挙のアイデンティティ 投影された有効性感覚 モデルのステージ3-選挙のアイデンティティ、投影、共感的置き換えは重要なのか? |
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7 選挙と感情 |
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感情の内生的な性質 感情-選挙がもたらす緊張、涙、幸福感 選挙がもたらす涙 投票ブース内での肯定的な感情 選挙がもたらす感情は性別によって異なるのか 選挙がもたらす感情は年齢によって異なるのか 初体験の胸の高鳴り… 感情の潜在的尺度 視覚的に表示された投票ブース内での感情と、キネシクス分析 感情の依存性 |
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8 選挙エルゴノミクス |
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選挙エルゴノミクスの概念 リモート投票の謎 選挙エルゴノミクスについての事例研究その1-投票所の重要性 選挙エルゴノミクスについての事例研究その2-二世代物語? 選挙エルゴノミクスについての事例研究その3-1枚の紙の重要性 選挙エルゴノミクスのすべての影響を理解する |
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9 選挙がもたらす解決感と雰囲気 |
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選挙がもたらす解決感-サイクルの終結 前代未聞の時代? 政府なき選挙? 選挙の雰囲気を解読する-イギリスの二つの事例研究 希望の光と選挙がもたらすハネムーンの概念 「どのみちこれ以上悪くなりようがないから」 絶望への対処法としての世代間の投影 敵意の表現 「憎しみ2.0」?和解不能、サイロ化現象、ポピュリストによる分断 選挙がもたらす解決感を再考する |
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10 最終章 選挙の世界をひっくり返す |
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照明を切り替える 投票者の心の謎に関する重要な発見 鶏が先か卵が先か?選挙の真実は明らかになったのか? パーソナリティ、選挙の記憶、選挙のアイデンティティは重要なのか?静的なモデル 相互作用する動的モデル 投票日の内面化 情熱的な経験 終わらないサイクル 人間の能力を最大限に引き出す ジキル博士とハイド氏?敵意のパラドックス 宿敵と犠牲者 最終的な希望と最終的な危険性?選挙がもたらす平和の心理 |