タイトルコード |
1000101100640 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
上代日本語の表記とことば |
書名ヨミ |
ジョウダイ ニホンゴ ノ ヒョウキ ト コトバ |
叢書名 |
新典社研究叢書
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叢書番号 |
368 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
根来 麻子/著
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著者名ヨミ |
ネゴロ アサコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
新典社
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出版年月 |
2023.9 |
本体価格 |
¥10800 |
ISBN |
978-4-7879-4368-2 |
ISBN |
4-7879-4368-2 |
数量 |
334p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
810.23
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件名 |
日本語-古語
日本語-表記法-歴史
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内容紹介 |
口頭で読み上げられる特徴的な文体・表記を持つ宣命。官人の日常的な書記の実態を伝える正倉院文書。両者を中心に、上代資料・文献にみえる個々のことばの訓詁・用法、出自・典拠の分析を通し、上代日本語の実相を解き明かす。 |
著者紹介 |
和歌山市生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了。甲南女子大学文学部日本語日本文化学科准教授。博士(文学)。 |
目次タイトル |
序 本書の目的と構成 |
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第一部 宣命特有の表現 |
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第一章 「現(御)神」と「明神」 |
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はじめに 1 養老令施行以降の「現神」「明神」の使い分け 2 「現(御)神」「明神」の使い分けの意義 おわりに |
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第二章 「現(御)神」「明神」の訓 |
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はじめに 1 「現(御)神」の現行訓定着の経緯 2 「現(御)神」の訓の再検討 3 「明神」と書記されたもの おわりに |
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第三章 「オホヤシマクニ」の意義 |
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はじめに 1 問題の所在 2 宣命における天皇への修飾表現 3 神たる天皇の意思としての宣命と「オホヤシマクニ」 4 冒頭書式における「御宇」の位置づけ おわりに |
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第四章 「天地の心を労み重み」「天地の心も労く重く」をめぐって |
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はじめに 1 「天地の心」 2 「労」 3 「重」 4 発想の淵源 おわりに |
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第二部 宣命の表記に関する問題 |
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第一章 宣命の表記と読み上げ |
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はじめに 1 読み上げと表記との関係 2 宣命の読み上げと宣命書き 3 読み上げにおける「宣命書き」の機能 おわりに |
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第二章 謙譲語「タマフ(下二段)」の表記「食」について |
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はじめに 1 先行研究における解釈と疑問点 2 日本における「食」字 3 上代日本における「食」字の理解 4 漢語「食」の用例 おわりに |
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第三部 正倉院文書特有の表現 |
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第一章 督促の表現 |
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はじめに 1 用例 2 漢語における表現 3 「怠」の語義 4 「怠」を用いた二字熟語 おわりに |
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第二章 「廻」字の用法と熟語 |
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はじめに 1 用例 2 「廻」字について 3 「日」「日時」と結びつく「廻」について おわりに |
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第四部 宣命と正倉院文書とのかかわり |
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第一章 「緩怠(怠緩)」「公民」の典拠と運用 |
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はじめに 1 「緩怠」「怠緩」 2 「公民」 おわりに |
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第二章 「暫間」「暫之間」の成り立ちと運用 |
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はじめに 1 用例 2 「暫」の字義・用法 3 時間表現に「間」「之間」を付けること 4 「シマ(バ)ラクノアヒダ」 5 「暫間」「暫之間」から「シマラクノアヒダ」の成立 おわりに |
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第五部 上代文献の諸表現 |
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第一章 『万葉集』「明津神我が大君」をめぐって |
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はじめに 1 当該長歌の特徴 2 「アキツカミ」という語の特殊性 3 「明津神」の来歴 おわりに |
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第二章 『播磨国風土記』賀毛郡雲潤里条の主題 |
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はじめに 1 「云尓而已」の解釈 2 丹津日子神の発話意図と地名起源 おわりに |
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第三章 『古事記』における「登岐士玖能迦玖能木実」の位置づけ |
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はじめに 1 登岐士玖能迦玖能木実 2 橘の実 3 装飾としての橘 4 「縵」「矛」という形状 おわりに |