タイトルコード |
1000100619079 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
『葉隠』の研究 |
書名ヨミ |
ハガクレ ノ ケンキュウ |
|
思想の分析、評価と批判 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
種村 完司/著
|
著者名ヨミ |
タネムラ カンジ |
出版地 |
福岡 |
出版者 |
九州大学出版会
|
出版年月 |
2018.5 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-7985-0235-9 |
ISBN |
4-7985-0235-9 |
数量 |
324,7p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
156
|
件名 |
葉隠
|
個人件名 |
山本 常朝 |
内容紹介 |
戦後民主主義の擁護者が向き合った、真実の「葉隠」。その思想を継承する上で、重視しなければならない基本的な態度や考え方とは。礼賛でも全否定でもなく、価値観の限界と、それらを超えた普遍的な思想や倫理性を照らし出す。 |
著者紹介 |
1946年名古屋生まれ。京都大学大学院博士課程を経て、博士(社会)号を取得(一橋大学社会学部)。鹿児島大学名誉教授。鹿児島県立短期大学名誉教授。著書に「心-身のリアリズム」など。 |
目次タイトル |
第一章 献身道徳のゆくえ |
|
一 『葉隠』における「死の覚悟」と「死に狂い」 二 狂気の諸事例とその評価 三 「御恩-奉公」関係の変容と「献身」の道徳 四 献身道徳と「忍ぶ恋」 五 献身道徳と「諫言」 |
|
第二章 「死生」観と「性」意識 |
|
一 異端と正統における「死の覚悟」の差異 二 泰平期での生死をめぐる危機 三 生のはかなさ、世の無常への諦観 四 「性」に関する意識(その一)-「衆道」の理念と現実 五 「性」に関する意識(その二)-男女道徳 |
|
第三章 武士の「自律」と「服従」 |
|
一 幕藩体制期の武士の「自律」と「服従」の相克 二 『葉隠』にみられる「自律」の諸様相 三 『葉隠』にみられる「服従」の諸様相 |
|
第四章 武士の宗教性と非宗教性 |
|
一 武士による神仏への崇敬、および神仏の相対化 二 呪術・占いにたいする不信、神秘主義への懐疑 三 運命の受容、仏教的価値観の肯定 四 常朝の「慈悲」論 五 慈悲は「高上の賢智」か 六 葉隠武士道と佐賀仏道 |
|
第五章 鈴木正三の思想と『葉隠』 |
|
一 「死の覚悟」をめぐる主張-「死に習い」と「死に狂い」 二 主君への滅私奉公、家職の没我的遂行をめぐって 三 「利根知」の否定、「分別と無分別」の評価をめぐって 四 正三の独自思想-常朝に継承されなかった諸側面 |
|
第六章 『葉隠』の歴史的倫理的評価について(その一) |
|
はじめに 一 大隈重信と葉隠武士道 二 肯定的評価の論者たち |
|
第七章 『葉隠』の歴史的倫理的評価について(その二) |
|
三 分析的共感的評価の論者たち |
|
第八章 『葉隠』の歴史的倫理的評価について(その三) |
|
四 分析的批判的評価の論者たち |
|
第九章 『葉隠』の歴史的倫理的評価について(その四) |
|
五 分析的共感的評価の論者たち(追加) |
|
第十章 『葉隠』と現代 |
|
一 『葉隠』を現代においてどう受けとめるべきか 二 『葉隠』の中に現代でも通用する主張・思想はあるか |