タイトルコード |
1000100577560 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
戦争とトラウマ |
書名ヨミ |
センソウ ト トラウマ |
|
不可視化された日本兵の戦争神経症 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
中村 江里/著
|
著者名ヨミ |
ナカムラ エリ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
吉川弘文館
|
出版年月 |
2018.1 |
本体価格 |
¥4600 |
ISBN |
978-4-642-03869-0 |
ISBN |
4-642-03869-0 |
数量 |
8,316,4p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
394
|
件名 |
軍事医学
神経症
トラウマ
太平洋戦争(1941〜1945)
|
内容紹介 |
アジア・太平洋戦争期に軍部の関心を集めた戦争神経症。恐怖を言語化することが憚られた社会で、患者はどのような処遇を受けたのか。様々な医療アーカイブズや医師への聞き取りから、忘却されたトラウマを浮かび上がらせる。 |
著者紹介 |
1982年山梨県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。同大学大学院社会学研究科特任講師。 |
目次タイトル |
序章 戦争とトラウマの記憶の忘却 |
|
1 問題の所在 2 先行研究と本書の位置づけ 3 本書の課題と視角 4 本書の構成 |
|
第Ⅰ部 総力戦と精神疾患をめぐる問題系 |
|
第一章 兵員の組織的管理と軍事心理学 |
|
1 軍隊と心理学 2 戦場心理・戦争心理研究 小括 |
|
第二章 戦争の拡大と軍事精神医学 |
|
1 日中戦争以降の治療方針と治療体系 2 「戦時神経症」の定義 3 「皇軍」における戦争神経症の存在の隠蔽 小括 |
|
第三章 戦争の長期化と傷痍軍人援護 |
|
1 医療保護 2 職業保護 3 国民教化 小括 |
|
第Ⅱ部 戦争とトラウマを取り巻く文化・社会的構造 |
|
第一章 戦場から内地へ |
|
1 統計から見たトラウマの地政学 2 戦場に取り残された精神疾患兵士たち 3 「ヒステリー発生の温床」としての病院 小括 |
|
第二章 一般陸軍病院における精神疾患の治療 |
|
1 衛戌病院・陸軍病院における精神疾患の治療 2 陸軍病院と銃後社会 3 新発田陸軍病院病床日誌に記録された精神神経疾患 小括 |
|
<補論>戦争と男の「ヒステリー」 |
|
1 軍隊と「男らしさ」 2 「女の病」としてのヒステリーと例外としての「男性ヒステリー」 3 戦時下のヒステリー言説 小括 |
|
第三章 誰が補償を受けるべきなのか? |
|
1 陸軍における恩給制度 2 国府台陸軍病院における恩給策定 3 戦後の精神疾患と傷病恩給をめぐる言説と実態 小括 |
|
第四章 アジア・太平洋戦争と元兵士のトラウマ |
|
1 旧国府台陸軍病院入院患者の戦後 2 神奈川県の精神病院に入院した元兵士たち 3 臨床の場に現れた戦争の傷跡 小括 |
|
終章 なぜ戦争神経症は戦後長らく忘却されてきたのか? |