タイトルコード |
1000100788070 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
フランスの在宅保育政策 |
書名ヨミ |
フランス ノ ザイタク ホイク セイサク |
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女性の就労と移民ケア労働者 |
叢書名 |
MINERVA社会福祉叢書
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叢書番号 |
64 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
牧 陽子/著
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著者名ヨミ |
マキ ヨウコ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
ミネルヴァ書房
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出版年月 |
2020.2 |
本体価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-623-08831-7 |
ISBN |
4-623-08831-7 |
数量 |
6,237p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
369.42
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件名 |
保育
女性労働
フランス
外国人労働者
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注記 |
文献:p213〜230 |
内容紹介 |
高い出生率と女子労働力率を誇るフランス。だが保育所は不足し、パリで在宅保育を担っているのは主に移民女性たちである。フランスの家族政策が生み出す保育の供給構造と実態を、親・ケア労働者への現地調査から明らかにする。 |
著者紹介 |
一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。上智大学外国語学部フランス語学科准教授。専門分野は家族社会学、社会政策、ジェンダー。著書に「産める国フランスの子育て事情」がある。 |
目次タイトル |
序章 ケアという営み |
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第Ⅰ部 フランス在宅保育の歴史と現在 |
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第1章 「個人化」という政治的選択 |
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1 ケアと女性の就業に関する研究動向 2 関係性としてのケア-マクロ・ミクロ視点の接合の必要性 3 本書で用いる分析方法 |
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第2章 現代フランスにおける女性の就業と家族政策,保育分布 |
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1 家族政策による両立・保育支援制度 2 女子就業率と出生率 3 保育の種類と利用 |
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第3章 家族政策と保育,女性の就労の歴史 |
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1 家族政策前史から第二次世界大戦まで 2 社会保障制度の確立と1970年代の転換 3 乳母の歴史と変遷 4 20世紀の女性労働 5 1980年代以降の家族政策-政権交代と経済情勢 6 まとめ:左右イデオロギーの結晶,今日の家族政策 |
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第Ⅱ部 需要・供給の生成 |
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第4章 需要が生成されるプロセス |
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1 フランス在宅保育への接近 2 需要が生成されるプロセス |
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第5章 供給が生成されるプロセス |
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1 フランスの移民政策史 2 ケア労働者の属性-エスニシティと学歴 3 ケア労働者のライフヒストリーと人生戦略 4 移住女性たちの将来 5 ケア労働者間のヒエラルキー 6 在宅保育のパラドクス 7 第Ⅱ部まとめ:当事者の実践が生み出す矛盾に満ちた市場 |
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第Ⅲ部 ケアの担い手と利用者の相互行為 |
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第6章 感情をめぐる相互作用 |
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1 ケアと「感情」 2 需要と供給の遭遇 3 愛情・信用・フィーリング 4 相互行為の機能不全-交渉と,契約の解消 5 まとめ:愛着は交渉の切り札にも コラム ヌリスシェア-1人のヌリスで何人まで? |
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第7章 ケアの値段 |
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1 ケアの対価をめぐる理論枠組み 2 ケアの値段と市場の法則 3 保育ママの最低賃金と保育料上限 4 需要・供給測定の難しさ-統計データと当事者たちの認識 5 ヌリスによる保育の報酬 まとめ:ケア労働の対価は常に低いか |
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第8章 時間をめぐる交渉 |
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1 ケア役割と労働 2 子どもの利益と時間管理 3 保育・親役割・就業時間をめぐる折衝 4 まとめ:強い交渉力の保育ママ/キャリア女性を支えるヌリス |
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終章 フランス式保育の解決方法が意味するもの |
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1 家族政策とケアを介してみる女性の就業 2 本書の限界と課題 3 グローバル化とフランスの特性 4 ジェンダー平等への可能性 |
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補論 日本への示唆 |