タイトルコード |
1000100869692 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
高松塚古墳の材料科学 |
書名ヨミ |
タカマツズカ コフン ノ ザイリョウ カガク |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
北田 正弘/著
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著者名ヨミ |
キタダ マサヒロ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
雄山閣
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出版年月 |
2021.2 |
本体価格 |
¥9000 |
ISBN |
978-4-639-02745-4 |
ISBN |
4-639-02745-4 |
数量 |
260p |
大きさ |
27cm |
分類記号 |
210.34
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件名 |
高松塚古墳
壁画
材料科学
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注記 |
布装 |
内容紹介 |
描画に使用された顔料や金箔、壁画の基盤をなす漆喰、墳丘の土壌、石室内をおおう汚染物質、黴…。高松塚古墳を構成する物質の成分と変化・劣化に関する微細構造研究から、今後の文化財研究と保存修復の方向性を示す。 |
著者紹介 |
1942年東京生まれ。東北大学大学院工学研究科・金属材料工学専攻修士課程修了。工学博士。東京藝術大学名誉教授。(独)奈良文化財研究所客員研究員ほか。著書に「日本刀の材料科学」など。 |
目次タイトル |
第1章 序論 |
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1.1 高松塚古墳の記録 1.2 壁画について 1.3 石室の発見と発掘などの経緯 1.4 材料研究の経過 付録 古墳の保存状況 |
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第2章 赤色顔料 |
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2.1 漆喰上の赤色顔料 2.2 黒色片上の赤色顔料 付録1 市販の辰砂顔料 付録2 奈良産の辰砂 |
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第3章 緑色顔料 |
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3.1 緑色顔科試料 3.2 結晶構造 3.3 微細組織 付録 市販の緑青顔料と緑青焼け |
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第4章 青色顔料 |
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4.1 試料と分析方法 4.2 光学顕微鏡像とX線回折 4.3 走査電子顕微鏡観察 4.4 透過電子顕微鏡観察 付録 薄膜試料の作り方と市販群青 |
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第5章 黒色顔料 |
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5.1 黒色顔料粒子 5.2 漆板上の辰砂に混じられた黒色粒子 5.3 漆喰の黒色部の観察 付録 国内で採取される砂鉄の分析例 |
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第6章 金箔および黄色顔料 |
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6.1 金箔 6.2 黄色顔料 付録 市販黄土 |
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第7章 鉛化合物 |
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7.1 漆喰上のPbを含む試料 7.2 白色層試料 7.3 目地漆喰上の鉛化合物 |
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第8章 漆喰の性質 |
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8.1 漆喰の熱分解挙動 8.2 漆喰の成分 付録 昭和期に作られた漆喰 |
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第9章 表面汚染層の微細構造 |
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9.1 試料と実験方法 9.2 X練コンピューターライズド・トモグラフィ(CT)像 9.3 X線回折 9.4 汚染層表面の元素分布 9.5 表面近傍の断面における元素分布 9.6 透過電子顕微鏡観察 9.7 汚染層の着色成分と漆喰上への沈着機構 9.8 汚染層の硬さ |
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第10章 漆喰の劣化機構 |
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10.1 試料と観察方法 10.2 表面の形状 10.3 漆喰破面および内部のマクロ構造 10.4 空洞の微細構造 10.5 汚れた表面における紹晶成長 10.6 結晶表面の腐食 |
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第11章 凝灰岩の微細構造 |
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11.1 凝灰岩の微細構造 11.2 破面の観察 11.3 電子線後方散乱回折像による測定 11.4 透過電子顕微鏡観察 付録1 長石の組成 付録2 国内の凝灰岩例 |
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第12章 黒色片と顔料 |
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12.1 試料および分析 12.2 断面構造 12.3 黒色層内部の微細構造 12.4 赤外分光分析 付録 根来様式の漆器と植物研磨剤 |
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第13章 古墳の土壌 |
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13.1 古墳の土壌 13.2 古墳近くの土壌 付録 昭和の版築の例 |
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第14章 黴の形態 |
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14.1 黴の形態 14.2 植物の根 |
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付録1 物質の変化と劣化 |
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1 環境と物質の変化 2 物質の変化に及ぼす物理・化学的因子 3 光と熱の影響 4 変化の物理化学的指標 5 物質の変化と時間 6 物質変化の多様性 7 環境依存性の例 8 物質の運動による影響 9 変化と劣化 10 古墳の環境と劣化モデル 11 発掘後の変化の例 12 協力的現象 13 保存設計 14 修復の熱力学的状態 |
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付録2 英文概要と図表の英文説明 |