タイトルコード |
1000100495083 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
自然主義文学とセクシュアリティ |
書名ヨミ |
シゼン シュギ ブンガク ト セクシュアリティ |
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田山花袋と<性欲>に感傷する時代 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
光石 亜由美/著
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著者名ヨミ |
ミツイシ アユミ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
世織書房
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出版年月 |
2017.3 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-902163-93-3 |
ISBN |
4-902163-93-3 |
数量 |
9,358,10p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.26
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件名 |
日本文学-歴史-近代
自然主義(文学)
性(文学上)
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個人件名 |
田山 花袋 |
注記 |
文献:p339〜349 |
内容紹介 |
文学において<性>を描くこととは。1910年前後の自然主義文学を対象として、<性>を語らしめる近代というシステム、<性>言説を流布するテクノロジーやメディア、<性>と権力の関係性など、<性>の言説を分析する。 |
目次タイトル |
序章 自然主義文学とセクシュアリティ |
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1 自然主義文学と<性> 2 セクシュアリティの近代 3 自然主義文学と性欲学 4 <性的現象>としての文学 5 <性欲>から<変態性欲>へ 6 各章の要旨 |
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第Ⅰ部 自然主義文学と欲望の問題系 |
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第1章 恋する詩人の死と再生 |
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1 語り手の「少女小説」批判 2 「少女病」における恋愛と創作 3 恋する詩人 4 性欲の病い、青年の病い 5 イニシエーションの擬制 |
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第2章 <少女>という快楽 |
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1 <恋愛>の発見/<少女>の発見 2 <少女>の誕生と<処女>の価値 3 <少女>という快楽装置 4 「少女病」という新しい欲望 |
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第3章 生殖恐怖? |
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1 田山花袋の描いた夫婦 2 「罠」における生殖嫌悪 3 明治時代の新しい夫婦観 4 性科学における夫婦観 5 愛情/生殖/イデオロギー 6 自然主義文学と「本能」 7 「生殖」「本能」から逃亡する男たち |
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第4章 『独歩集』における性規範 |
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1 自然主義文学の<起源>としての国木田独歩 2 欲望はどこからくるのか 3 性的欲望は内在する 4 欲望の語られ方 5 自然主義の中の独歩 |
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第Ⅱ部 性欲・感傷・共同体 |
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第5章 <告白>と「中年の恋」 |
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1 「蒲団」における<告白> 2 「中年の恋」の流行 3 「新しい恋」と「蒲団」 4 婚姻外性交と処女性への規制 5 事後的に語りなおされる欲望 6 「中年の恋」と「厭妻的小説」 7 「中年の恋」対「青年の恋」 |
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第6章 田山花袋「蒲団」と性欲描写論争 |
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1 <性>を語る特権 2 性欲描写論争について 3 <性>を語ることの条件 4 読者と禁欲 5 性欲描写論争、その後 6 「蒲団」-「文学者」と「新しい恋」 |
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第7章 日露戦争後の文学と性表現 |
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1 戦後的現象としての<性>と文学 2 日露戦後の自然主義文学のイメージ 3 田山花袋「蒲団」と<煩悶>の時代 4 <女々しい>文学 5 <性欲>に煩悶する時代と<感傷>の共同体 |
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第8章 自然主義の女 |
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1 女弟子が「女性作家」になるとき 2 「ある女の手紙」について 3 女弟子の告白 4 自然主義教育 5 自然主義の女という「私」 6 自然主義的恋愛教育 7 師匠、女弟子、そして自然主義 8 <真実>をめぐる闘争 |
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第Ⅲ部 自然主義と権力・メディア・セクシュアリティ |
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第9章 <発禁>と女性のセクシュアリティ |
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1 発売禁止について 2 「都会」裁判-「姦通」の問題系 3 スキャンダルとしての女性-「伊東中将姦通顚末」 4 小説「都会」における疑惑と欲望 5 猥褻-隠喩としての女性のセクシュアリティ |
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第10章 猥褻のシノニム |
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1 「先生の鼻に蒲団の蚤が飛び」-ある漫画、あるいは、自然主義文学の読まれ方 2 「教へぬ子も知つて居る自然主義」-諷刺漫画雑誌について 3 「出歯亀に衣着せたが自然主義」-諷刺漫画雑誌の中の自然主義 4 「今更のやうと西鶴笑つて居」-「滑稽界」について 5 「自然主義鬼門の方は司法なり」-「滑稽界」の自然主義批判 6 <猥褻>の快楽 |
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第11章 女形・自然主義・性欲学 |
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1 女形はジェンダーの越境か 2 演劇改良運動期・男女混合演劇期の女形論 3 新劇創始期における女形論 4 日英博覧会と女形 5 照らし出される女形の身体 6 性の病理/倒錯の美としての女形 7 女形と自然主義リアリズム 8 女形のゆくえ |
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第12章 女装と犯罪とモダニズム |
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1 正常/異常の境界線 2 「秘密」における女装とセクソロジー 3 女装と犯罪 4 消費される女装 5 「秘密」からピス健事件へ |