タイトルコード |
1000100077872 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
モンゴル帝国史研究正篇 |
書名ヨミ |
モンゴル テイコクシ ケンキュウ セイヘン |
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中央ユーラシア遊牧諸政権の国家構造 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
志茂 碩敏/著
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著者名ヨミ |
シモ ヒロトシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2013.6 |
本体価格 |
¥26000 |
ISBN |
978-4-13-021077-5 |
ISBN |
4-13-021077-5 |
数量 |
27,1045,26p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
222.6
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件名 |
モンゴル-歴史
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内容紹介 |
モンゴル帝国史研究上、決定的に重要なペルシア語史書を統轄的に検証し直し、モンゴル帝国の基本的な国家構造を具体的に明らかにすると共に、従来の中央ユーラシア遊牧国家史研究を根底から構築し直す。 |
著者紹介 |
1941年福岡県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。公益財団法人東洋文庫研究員。著書に「モンゴル帝国史研究序説」がある。 |
目次タイトル |
本書の眼目 |
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一 モンゴル帝国の国名「イェケ・モンゴル・ウルス」の意味 二 モンゴル語術語yekeのペルシア語訳語buzurgについて |
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序章 糺すべき根本的な誤り |
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一 『モンゴル史』編纂の経緯 二 『モンゴル史』の『集史』「モンゴル史」への改編 三 術語buzurg,amīr‐i buzurg,noukar 四 十九世紀以来のモンゴル帝国史研究 五 「“野蛮で未開のモンゴル遊牧民”と“開化した定住民”」の実態 六 結語 |
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第一部 『モンゴル史』と『集史』「モンゴル史」 |
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はじめに |
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第一章 I(イスタンブル)写本とT(テヘラン)写本 |
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一 I写本の跋文 二 I写本、T写本の『モンゴル史』序文と「モンゴル史」本編の記事 三 I写本、T写本と他写本との関係 |
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第二章 I写本を基準とするT写本以下の諸写本の変化 |
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一 各品詞の増補と削除 二 固有名詞の綴り字の訂正、語句の言い換え、語順の入れ替え 三 綴り字の変化 四 I写本を基準とするT写本・IN写本のみの変化と、L1写本の綴り字その他について |
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第三章 I写本における不整合等のT写本における調整 |
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一 『集史』第一部第二巻第二章という標題 二 個々の「部族史」の目次の記載順序と本文の配列順序 三 「ケレイト部族史」ドンガイト氏族の項とトマウト氏族の項のI写本、T写本における記事内容の入れ替わり 四 「チンギス紀」第三章「チンギス・カンの行動の年次別要約」中に見られる記事内容の入れ替わり 五 記事を分割しての新たな標題の設定 六 「殺された息子の話」の調整 七 「ウイグル部族史」結語の処理 八 フレグの遠征参加者の名の調整 九 「ウリャンカン部族史」の錯簡の調整 十 「バヤウト部族史」における筆写の誤りの訂正 |
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第四章 I写本の系図記事のT写本における改変 |
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一 「ドブン・バヤン、アラン・ゴア紀」 二 アラン・ゴアが光に感じて生んだ息子達 三 「ボドンチャル紀」 四 「ドトム・マナン紀」 五 「カイド・ハン紀」 六 「バイ・サンクル紀」 七 「トンバナ・ハン紀」 八 「カブル・ハン紀」 九 「バルタン・バアトル紀」 十 「エスゲイ・バアトル紀」 十一 「チンギス・カン紀」 |
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第五章 I写本の長文記事のT写本における削除 |
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一 王族、部将に対する称号・名・記事の削除と付与 二 オルジェイト・カンにとって都合の悪い話の削除 三 チンギス家本流の記事を強調し、明瞭にするための強大部族の記事削除 四 整合性を保つための削除 |
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第一部の総括と第二部への展望 |
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一 『モンゴル史』と『集史』「モンゴル史」の史料的価値 二 I写本の傑出した史料的価値 |
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第二部 モンゴル帝国遊牧諸部族の「御家人」達 |
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はじめに |
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第一章 チンギス家譜代の家人の家系の諸部族 |
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一 ジャライル部族 一 「譜代家人」(ötegü boqol)について 二 ジャライル部族諸系統の「御家人」達の地位、職掌とチンギス家との姻戚関係 二 バヤウト部族 三 コンゴタン部族 |
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第二章 チンギス・カンの先祖の時代以来の諸部族 |
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一 アルラト部族 二 ウリャンカン部族 三 スニト部族 四 フウシン部族 五 森のウリャンカン部族 六 ノクズ部族 七 キヤト部族 八 バルラス部族 |
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第三章 敵対者のもとから早期に来降した諸部族 |
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一 スルドス部族 二 マングト部族 三 バアリン部族 四 スカヌウト部族(バアリン部族の分族) 五 オロナル(オロナウト・カルクヌウト)部族 |
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第四章 譜代の姻族とその親縁部族 |
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一 コンギラト部族とその分族 二 コルラウト部族 三 バルクト部族 |
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第五章 戦わずに来降した諸部族 |
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一 オイラト部族 二 ウイグル部族 三 オングト部族 四 バクリン部族 |
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第六章 養子の家系の諸部族 |
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一 タタル部族 二 タングト部族 |
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第七章 敵対した諸部族 |
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一 ケレイト部族 二 ベスト部族 三 ドルベン部族 四 ナイマン部族 五 メルキト部族 六 ジャジラト(ジュルヤト)部族 七 ウルウト部族 八 サルジウト部族 九 キプチャク部族 |
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第八章 その他、情報の乏しい諸部族 |
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一 イルドルキン部族 二 アダルキン部族 三 シジウト部族 四 キンキト部族 五 タムガリク部族 六 ヒタイ部族 七 カラヒタイ部族 八 ジョルジャ部族 九 カルルク部族 十 タルグト部族 十一 ブダアト部族 十二 カラヌウト部族 十三 アルグン部族 十四 オグナン部族 |
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第九章 『モンゴル史』におけるガザン・カンの口述の核心 |
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一 モンゴル帝国の基本的な国家構造 二 『モンゴル史』にこめられたガザン・カンの強い訴え |
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結語 第一部、第二部の総括 |
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第三部 中央ユーラシア遊牧国家史研究上の究極の課題 |
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一 従来の諸研究の根本的な誤り 二 現在に至るまでの研究状況と問題点 三 中央ユーラシアの遊牧国家とその継承国家の再検証 |
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結語 |