タイトルコード |
1000100116786 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
中世東国の権力と構造 |
書名ヨミ |
チュウセイ トウゴク ノ ケンリョク ト コウゾウ |
叢書名 |
歴史科学叢書
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言語区分 |
日本語 |
著者名 |
佐藤 博信/著
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著者名ヨミ |
サトウ ヒロノブ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
校倉書房
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出版年月 |
2013.11 |
本体価格 |
¥12000 |
ISBN |
978-4-7517-4480-2 |
ISBN |
4-7517-4480-2 |
数量 |
616p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
213
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件名 |
関東地方-歴史
足利氏
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内容紹介 |
中世東国の権力と構造について、鎌倉府、古河公方、古河公方家臣団、関東足利氏など個々の問題を深めて考察するとともに、常陸・下総諸氏、特に東国を代表する下総千葉氏や房総里見氏にも言及する。 |
著者紹介 |
1946年新潟県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科国史専修卒業。千葉大学名誉教授。著書に「古河公方足利氏の研究」「中世東国の支配構造」など。 |
目次タイトル |
序章-本書の位置づけ |
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第Ⅰ部 鎌倉府とその周辺 |
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第一章 足利尊氏・同直義所領目録(「比志島文書」)をめぐって |
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第一節 桑山浩然・佐藤進一・吉井功兒諸説について 第二節 「小山辺庄守時 同二宮庄」の現地比定をめぐって |
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第二章 貞治二年付円覚寺仏日庵公物目録について |
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第一節 政治的贈与物としての唐物-足利氏・上杉氏・千葉氏らの関係 第二節 「引出物」としての唐物-隼人正と依田入道の関係 第三節 依田氏とその後の軌跡 |
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第三章 「黄梅院文書目録」にみる上総所領について |
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第一節 上総国佐貫柿谷名について 第二節 問注所勘解由判官について 第三節 寄進・交換の歴史的背景 |
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第四章 中世東国寺社領の成立と展開 |
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第一節 上総国三直郷関係史料について 第二節 黄梅院領化の諸前提 第三節 「御介惜如寛殿」について 第四節 鎌倉府の女房たち 第五節 黄梅院領成立の歴史的背景 第六節 黄梅院領支配の実態 第七節 黄梅院領支配の帰趨 |
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第Ⅱ部 古河公方とその周辺 |
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第一章 鎌倉公方足利成氏とその文書 |
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第一節 周知の足利成氏文書六通の検討 第二節 新たに確認された足利成氏文書四通の検討 |
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第二章 古河公方足利成氏の佐倉移座・古河帰座に関する一考察 |
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第一節 足利成氏の佐倉移座後の結城城をめぐる攻防 第二節 足利成氏の古河帰座と小山氏の動向 |
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附論一 下野「茂木文書」の二、三について |
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第三章 古河公方足利政氏に関する一考察 |
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第一節 岩付城段階の道長について 第二節 久喜館段階の道長について 第三節 道長の花押と印章について 第四節 道長段階の右筆と使節について 第五節 道長周辺の人物について |
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附論二 下総篠塚の陣に関する一史料 |
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附論三 「園田文書」の古河公方足利政氏書状をめぐる諸問題 |
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第一節 翻刻をめぐって 第二節 書札礼の変更をめぐって 第三節 本紙と封紙をめぐって |
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第四章 古河公方足利義氏と東国 |
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第一節 古河公方と北条氏-足利高基段階 第二節 古河公方と北条氏-第一次国府台合戦後 第三節 古河公方と北条氏-河越合戦後 第四節 梅千代王丸の登場-葛西移座の時期 第五節 古河公方足利義氏と芳春院殿-簗田氏の動向 第六節 天文事件の惹起-晴氏・藤氏の古河籠城 第七節 古河公方足利義氏の元服と動座 第八節 芳春院殿と瑞雲院周興 第九節 古河公方足利義氏の関宿城移座-簗田氏の古河城主化 第十節 芳春院殿から芳春院周興へ 第十一節 その後の芳春院殿の追善供養 |
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附論四 古河公方足利氏と関宿簗田氏 |
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第一節 古河公方足利義氏と相馬治胤-守谷城をめぐって 第二節 北関東諸氏と北条氏-「証人」をめぐって 第三節 簗田氏の位置 |
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第五章 戦国期の関東足利氏に関する考察 |
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第一節 足利龍王丸=義淳について 第二節 足利頼淳について 第三節 足利義淳・頼淳以外の子息について 第四節 「青岳尼」について 第五節 足利国朝について 第六節 足利頼氏について 第七節 足利頼淳の子女について 第八節 東慶寺歴代と関東足利氏 |
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第六章 古河公方の自筆文書に関する基礎的考察 |
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第一節 足利成氏の場合 第二節 足利政氏の場合 第三節 足利高基の場合 第四節 足利晴氏の場合 第五節 足利義氏の場合 第六節 足利藤氏・家国の場合 第七節 芳春院殿の場合 |
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第七章 古河公方文書に関する覚書 |
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第一節 古河公方文書について 第二節 闕字について 第三節 平出について 第四節 台頭について 第五節 闕字・平出・台頭の関係について |
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第八章 中世東国における版刻花押について |
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第一節 荻野三七彦氏の研究 第二節 『古河市史資料中世編』とその後 第三節 『戦国遺文古河公方編』での事例 第四節 関東・奥羽諸氏と版刻花押 第五節 常陸佐竹氏と「家版刻花押」 |
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第Ⅲ部 古河公方家臣団とその周辺 |
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第一章 畠山内匠頭試論 |
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第一節 永正の乱に関わる一通の文書について 第二節 内匠頭の比定について 第三節 その後の畠山氏について |
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第二章 関宿簗田氏に関する一考察 |
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第一節 簗田五郎の関係史料の紹介 第二節 簗田政助の系譜的位置 第三節 簗田政助と簗田五郎の関係 第四節 簗田五郎の系譜的位置 第五節 簗田五郎のその後の軌跡 |
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第三章 関東野田氏に関する一考察 |
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第一節 野田家文書の伝来 第二節 野田家文書の原本の再確認 第三節 野田弘朝=左衛門大夫、野田右馬助景範=菊院斎について 第四節 野田氏における内訌をめぐって 第五節 菊院斎と菖蒲丸 |
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附論 「野田家文書」雑感 |
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第四章 本間氏に関する一考察 |
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第一節 足利持氏・成氏段階の本間氏 第二節 足利政氏書状にみる本間氏 第三節 本間政能関係の史料 第四節 本間政能の活躍時期 第五節 本間政能前後の本間氏 第六節 本間氏のその後の軌跡 |
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第Ⅳ部 東国諸氏とその周辺 |
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第一章 常総地域史の展開と構造 |
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第一節 政治力学の視点から 第二節 人的交流の視点から 第三節 物流の視点から 第四節 人の移動の視点から 第五節 社会文化交流の視点から 第六節 鹿島・行方両郡と房総里見氏 第七節 <常総地域圏>の政治的特質 |
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第二章 室町・戦国期の下野小山氏に関する一考察 |
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第一節 小山大膳大夫政綱関係史料の紹介 第二節 小山大膳大夫政綱の政治的位置 第三節 小山大膳大夫家の由緒と歴史 第四節 小山氏の族的展開 第五節 小山高朝の登場とその課題 第六節 小山氏の中世的展開の帰結 第七節 小山氏の一族・家臣と城郭 |
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第三章 室町・戦国期の下野那須氏に関する一考察 |
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第一節 持資から「資実」へ 第二節 「資実」から資房へ 第三節 資房から政資へ 第四節 政資から高資へ 第五節 高資から資胤へ |
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第Ⅴ部 下総千葉氏とその周辺 |
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第一章 戦国期佐倉千葉氏の権力形態 |
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第一節 豊臣秀吉文書の「自敬表現」をめぐって 第二節 室町将軍家文書の「自敬表現」をめぐって 第三節 古河公方文書の「自敬表現」をめぐって 第四節 御書と副状の関係をめぐって 第五節 千葉氏文書の「自敬表現」をめぐって 第六節 関東武家社会における千葉氏の歴史的位置をめぐって 第七節 千葉胤富の歴史的性格をめぐって 第八節 足利義氏文書と千葉胤富文書の書札礼をめぐって 第九節 足利義氏と千葉胤富の権力関係をめぐって 第十節 千葉胤富の北条氏への婚姻「申入」れの背景をめぐって 第十一節 千葉胤富と北条氏の権力関係をめぐって 第十二節 千葉邦胤の歴史的性格をめぐって 第十三節 千葉邦胤と北条氏の権力関係をめぐって 第十四節 足利義氏と千葉邦胤の権力関係をめぐって 第十五節 <古河公方-千葉氏-北条氏>から<千葉氏-北条氏>へ |
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第二章 戦国期佐倉千葉氏の発給文書の一様態 |
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第一節 時期的特徴-享禄年代から天正年代へ 第二節 内容的特徴-安堵状から元服・加冠・受領・官途状へ 第三節 近世的特徴-旧主から旧臣へ |
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第三章 豊前氏と下総千葉氏 |
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第一節 豊前氏と鷹・隼支配 第二節 関東諸氏の水鳥・鷹・隼支配 第三節 神崎・佐倉千葉・井田諸氏と鷹・隼支配 第四節 豊前氏と北条氏の関係 第五節 「ひら川こうしつ」と豊前孫四郎 第六節 千葉胤富・邦胤と「ひら川こうしつ」・豊前左衛門佐 第七節 豊前氏の中世から近世への軌跡 |
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附論 戦国期東国諸氏の元服時期について |
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第Ⅵ部 房総里見氏とその周辺 |
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第一章 東国大名里見氏の歴史的性格 |
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第一節 「房州太守源湯川公」里見義実について-蔗庵季弘大叔を通じて 第二節 「房州賢使君」里見義豊について-玉隠英【ヨ】を通じて 第三節 里見義堯・義弘について-堯舜の使用・「岱双正五」・「五公」・「鳳凰」 第四節 妙本寺日我と里見義堯夫婦-「堯我問答」・「唯我尊霊百日記」・「里見義堯室追善記」・「島津家物語」 第五節 「万年君様」里見義堯・義弘-仁政・徳政・無事(平和) 第六節 里見義頼と「龍」朱印の成立 第七節 里見義康と連歌師昨夢斎紹旨-「房州里見殿ノ後見」役 第八節 里見義康・忠義と雄誉霊巌-大巌院・湊済寺・霊巌寺 第九節 里見義康・忠義の安房支配-「御百姓」支配と法度の世界 第十節 里見忠義棟札にみる支配理念-里見氏の残影 |
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第二章 房総里見氏の花押と印章 |
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第一節 里見義堯の花押と印章 第二節 里見義弘の花押と印章 第三節 里見義頼の花押と印章 第四節 里見義康の花押と印章 第五節 里見忠義の花押と印章 |
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第三章 房総里見氏の領国支配の一側面 |
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第一節 「延命寺文書」をめぐって 第二節 二通の文書の翻刻をめぐって 第三節 安田与大郎と(中井)十左衛門について 第四節 二通の文書の年代比定について 第五節 二通の文書の理解をめぐって 第六節 五ケ条の条書の成立 第七節 「不入」文書の登場 第八節 「加倍」文書の登場 第九節 「山林」「不入」「加倍」の時代的性格をめぐって |
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第四章 房総里見氏家臣堀江頼忠の軌跡 |
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第一節 堀江頼忠の登場 第二節 堀江頼忠の地位と役割 第三節 里見義康段階の堀江頼忠の活躍 第四節 堀江氏一族の活躍 第五節 伯耆国の堀江頼忠 第六節 伯耆国へ随従した家臣たち |
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附論一 里見忠義署判の発給文書の初見について |
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附論二 伯耆国における里見忠義関係史料について |